THE KEBABS 夏の日の2023
2023年8月に開催されたTHE KEBABSのライブ2本の記録です。タイトルはClassの名曲「夏の日の1993」をなんとなくパクっただけで特に意味はありません。ドラマティックにセイイェイイェイラーブ♪
08/02「F.A.D YOKOHAMA presents THE SUN ALSO RISES vol.210」
THE KEBABS / キツネツキ
F.A.Dのいかす対バン企画。この日はweezer@台場と被ったので一瞬迷いました。そうしょっちゅう来日が叶うわけではないので。
でも、キツネツキとケバブスというレアな対バンも以後開催されるかもわからないわけだし、先にチケットを取っていたこっちを優先。
やっぱり対バンでしか得られない体験があるなー、としみじみ実感できるアチチなライブだったな。前に卓郎がメディアで、「9mmはシリアスで、キツネツキはふざける場所」って言っていた。ケバブスと同じ、そりゃ相性良いに決まっていますね。
🔹キツネツキ
・ライブ見るの初めて。4年前に存在を知ってサブスクで音源聞いて、おもろいバンドだなー(童謡カバーのインパクト)、いつかライブを見てみたいなと思っていました。オールひらがなの歌詞があるのも個性的で好き。誰かしらゲストがいるというイメージがありましたが、基本は卓郎と滝さん2人ユニットなのね。
・卓郎と滝さんなので、当たり前ですが全般的に9mmに通じる独特の雰囲気が醸し出されている。マイナー調で、どこか異国情緒に溢れていて、懐かしさがあるような。オオカミ、ケダモノ、キツネ、狸、天狗などがモチーフなので、野性味がストレートに出ている気がします。否応なく身体と脳に訴えかけられて血が沸き立つような感覚。
ライブハウスは、日常で被ってる仮面とか社会性とか全部拭い去って、本能のままにはじけられる場所でもあります。キツネツキを聞いていると、野生に返してくれる感じがすごくしたなぁ。ケバブスにもあるけど、よりストレートに突き動かされて解放される感じがして心地よかったです。
・滝さんがドラムを叩いているなんて不思議。ステージが低いのと、整理番号が後ろの方だったから、叩いている姿はほぼ見えなかったけど。
浩之さんが滝さんのプレイを見て、「ドラマーが考えるフレーズじゃない」ってしきりに言っていたそうで(田淵談)、へぇぇぇと興味深く思いました。ギタリストの感覚でドラムフレーズを作るとそういうオリジナリティが出るのだろうね。
・お馴染みの童謡「証乗寺の狸囃子」、知らない人でも全員盛り上がれるやつ。この日はやらなかったけど「ちいさい秋みつけた」「アイアイ」「犬のおまわりさん」も同じく。皆が知っている童謡をパンクにアレンジするって良いアイデアだよなぁ。
・「てんぐです」の世界観が好きです。妖怪と人間が恋したっていいよね。めぐり合ったら夢みたいとか思ったら夢じゃない。愛をささげたい。アニメーションのMVも味があります。
・歌ものもカッコいいのですが、インストも良かった。言葉がない分、日本の原風景が浮かんできて、頭の中で物語が流れ出すよう。インストバンドのLITEや、インストやってる時のACIDMANを想起。
卓郎が「今のはオジゾウサンという曲です。アルファベットでOzizo3」と説明してくれましたが、和が強調されたネーミングが絶妙で笑ってしまった。そういうセンス大好き。
・卓郎が「先月誕生日でした」「蟹座なんです」「ジャンケンも最初にチョキを出してしまうのでケバブス(「ジャンケンはグー」)には絶対勝てない(笑)」って話を。なんだその可愛いエピソード。
この企画は、ここF.A.Dで亮介と弾き語り2マンをやった時に「キツネツキとケバブスの2マンやりたいね」と話していて実現したそうです。
佐々木とフルカワさんの弾き語り2マンでは、フルカワさんとケバブスの対バンも実現したしね。F.A.D、ありがとうございます。
・「チェンソーマン」の話を始めたので、9mmでアニメのENやりたかったのかしらって真面目エピソードを勝手に妄想していたら、「漫画読んでるとデンジの声が亮介で再生される」「『永久機関の完成だ!』って言って欲しい」っていうめっちゃライトでキュートな願望だったから会場が大爆笑でした。
卓郎のトークって癒しだなぁ。東北訛りの柔らかい話し方。私は東北が好きだから余計にそう思うのかもしれないです。歌ってる時はキリリとしているけど、喋ると笑顔が可愛くてふにゃっとしていてギャップがたまりません。
・中央に誰も使っていないスタンドマイクが置かれたままで、最初はゲストメンバーがいるのかと勝手に思っていて(BIGMAMAの真緒ちゃんとか)、一向に出てこないなと思っていたら、最後に佐々木と田淵が登場しました。なぜか私の頭にはケバブスのメンバーがゲスト参加するという発想がなかったので大喜び。
佐々木は張り切って「永久機関の完成だー!」と叫びながらの登場(その後も何度も叫んでいた)、サービス精神旺盛。佐々木は登場しただけで華があるね。
佐々木のほぼ真後ろで、田淵が猛烈に暴れながらベースを弾いているという、その位置関係が見慣れない。ギターとドラムだけでも迫力あったけど、ベースが加わると途端に落ち着く。重低音の気持ち良さ、安心感。滝さんと向かい合ってギンギンに楽しそうでした。
セッションした「まなつのなみだ」が大好きだからとても得をした気分です。最初にキツネツキで好きになった曲、切なく美しい。「はちがつはあなたにあいたい」、8月にぴったり。佐々木が歌うとロックンロール度が増す感じがある。しきりに手でキツネサインを作っていたのは可愛かったけど。
🔹THE KEBABS
・7月にツアーを終えたばかりで、またすぐにケバブスを見られるの贅沢だなぁ。「こんな短いスパンでケバブスを見てもいいのですか?バチは当たりませんか?新井さんスケジュール平気ですか?」という気持ちすら。でもはちがつはあなたにあいたいからうれしいきもち。
前方からキツネツキファンのお客さんが少し抜けたから、だいぶ視界が開けてほっとする。F.A.Dはステージが低いところを除けば好きなんだけど。
・ツアーでやった曲の良いとこどり、新井さんも安心のセットリストでした。「オーロラソース」だけツアーでやっていないか。肉まんモチーフの新曲を2曲ともやるとは思わなかった、でもイベントでも新曲やってくれるのは嬉しい。ハコが中華街の近くだしぴったり。
・「ジャンケンはグー」で、佐々木がさりげなくイントロのリズムに合わせて「永久機関の完成だ!」をぶっこんでいた。今日だけのスペシャルだね。
早い段階で「ジャンケンはグー」が来るとなんだかテンションが上がります。「紹介します、ギターヒロキアライー!」も絶好調。今日も佐々木に「♪が増えますー!」と弾かされていた(笑)
ステージが低いから、新井さんは台に上ってサービスしてくれること多々、アリガトウゴザイマース。恐ろしいほど湿度が高かったから、新井さんのメガネもだいぶ曇っていた、曇ったメガネで微笑む新井さんの笑顔がかわかわ。
手元が見えない時は新井さんの頭を見ていたのですが、頭の揺れ具合、振り具合が滑らかで美しいなーと思う。身体全体を使った滑らかな動きから、スムーズで流れるような美しいメロディーが奏でられるのだな、と人体の仕組みに納得するなど。
田淵の頭の動きはキレッキレ。体幹が強い。新井さんとは全然違う、だからキレッキレな音が出るんだなぁ、田淵らしいなぁと思う。手元が見えないと、こんな妙なことを考えている自分がいます。
・今日は完全に浩之さん見えないな…と思ったけど、新井さんが張り切って中央で弾き狂っている時などに、浩之さんの凛々しい姿&にこやかな笑顔が拝めてありがたや。
・「ゴールデンキウイ」では、ギターのハウリングに佐々木が「うるさいぞ♪」って、まるで歌詞であるかのように突っ込み入れてて笑いました、そんなボーカリスト初めて見た、新しい。
・「ときめき肉まんパーティー」の前に、佐々木の前振り(即興ポエトリーリーディングみたいな、BGMは新井さんのええ感じのコード)が。ツアーでは「ともだちのうた」で定番っぽくなっていた演出、最後に「プリンはとっといてあげる」って言って曲に入るパターン。だから「ともだちのうた」かなと思ったら、「ときめいてるぜ~」「今からいっぱい肉まんって叫びます~」と。あら新曲なのね。知らない人は「どんな曲だよ」って思いそう(笑)
「ときめき」と「あつあつ」は、サビを田淵が作って佐々木に投げる、というパターンのような気がしました。公式Twitterに上げてくれた歌詞を読んで、なんとなく。「ときめき」の「半分こしたいメロディー」って歌詞、キュートな表現だなと思ってお気に入りです。佐々木担当箇所かな。
「あつあつ」のベースリフが何かの曲を彷彿とさせるが、何なのか思い出せなくてモヤーン。単純なリフだから何かに似てるとかオマージュとかそういうことではないのだが。
・「ときめき」からの「かわかわ」って相性が良いな。可愛い繋がりで。「かわかわ」は、ライブでは佐々木が「ずっきゅん!」の前に「おい!」って合いの手入れるから、音源を聞いていても脳内で佐々木の「おい!」が勝手に再生されるようになりました。
・「ともだちのうた」でも佐々木の前口上あり(BGMは新井さんのええ感じのコード)。キツネツキを「変なバンド~」って言ってた。お前らもなw
「俺たちは友達じゃねぇー!」ってツアーでも言ってたセリフを。「でもギターで撫でてあげるー!」って優しい。殴るんじゃなくて撫でてくれるところが(笑)
ケバブスのバラードと言えば「ラビュラ」が定番でしたが、「ともだちのうた」がずいぶんとでっかくなったなぁと思って、聞く度に温かな気持ちになります。「ラビュラ」も好きだけど、どっちも大好きだから比べられない。熱々ピュアで力強いメッセージ、どっしりしたリズム、間奏の超絶エモギター。正しくかっこいい。正統派かっこいい。
私は上手にいたのですが、「元気でいてくれー!」ってシャウトする田淵の後ろ、舞台袖に菩薩のような笑顔でステージを見守る滝さんの姿をふと発見して、思わずふふふって優しい気持ちに。田淵は、滝さんが笑顔だと生きてて良かったと話していましたが、滝さんにはそう思わせる雰囲気があるのだな。
前に卓郎と滝さんがゲスト回の「モンスターロック(スペシャ)」を見ていて、「滝さんが療養中なのにライブで声が聞こえる怪奇現象が!」って卓郎がびっくりしてたら、見に来てた滝さんがPAでコーラスをしていた、というエピソードに笑ったことを思い出しました。滝さんのトーク面白かった。
笑って振り返られるようになって良かったです。私に1度でも幸せな気持ちをくれたバンドマンは全員元気でいてくれって心から思っている。
・「あつあつ」からの「てんとう虫」も良かったな、どっちも熱々。「猿でもできる」は、最近は浩之さんにマイクを向けることのある佐々木ですが(今日も浩之さんは少々とまどいつつ笑いながら歌っていた)、今日はステージ中央に出て来た田淵にもマイクを向けていた。田淵が歌うパターンもいいね。
・ツアーと同様に本編最後は「THE KEBABSを抱きしめて」。「猿でもできる」で終わりと見せかけて、「THE KEBABSを抱きしめて」で「まだある!」って思わせたいパターンだったのかもしれませんね、知らんけど。
新井さんが曲を忘れてしまったらしく(どんまい)、田淵が「Dからだよ!」ってコードを教えるシーンも。Aメロの1部を田淵がハモっていたけど、今までハモっていたっけ?(記憶曖昧)と思ってなんだか目新しい。
・アンコールの「THE KEBABSは忙しい」ではキツネツキも加わっての超豪華編成。ケバブスの曲でもコラボすると想像してなかったから、めっちゃ嬉しかったです。笑顔で「No time!」って歌う卓郎、新鮮を通り越してちょっとした衝撃すらありました。
間奏のギターソロ回しがゴージャスだったよ。「ギター、オレ!(佐々木)」からの新井さん、からの滝さん、からの卓郎、からの再び新井さんへバトンタッチ。こんな貴重なソロ回し聞けると思わなかったから大興奮だよ。滝さん、高いところに上って天井にぶち当たりそうになっていた、ステージが狭すぎてカオス。
・MCでは、ケバブスとキツネツキの関係性などを。佐々木が、「滝さんと新井さんが似ているかも説」を語っていた。田淵にとっては、人生の2大ギタリストだそう。
田淵の「この人とはどうせ仲良くなるから、すぐ話しかけにいかない説」(例:新井さん、滝さん)。この説は今までも何度か聞いているけれど、私は感じたことがない感覚なので、そういう嗅覚すごいなーと思います。
田淵が滝さんのことを知ったのは、大学の後輩がRADWIMPSのツアーのOAに9mmが出ると聞いて見に行き、「田淵さんのギター版がいた」って聞いたことだったそう。
エピソードとしては面白いのですが、運動量が多いだけで何とかの何々版みたいな安易な表現が好きじゃないな、雑だな、似てないし、などと思っちゃう(めんどくさい性格)。
私が9mmを知ったのは、今は無き渋谷AXに何かのイベントを見に行った時にサンプルCD配布していたから。すぐに興味が持てなくて、そのサンプルCDが何の曲だったかも覚えてないし手元にもない。もったいないことをしたな。
そう言えば今日はテーマをやっていない、珍しいな。
とても良い対バンで楽しかったです。特にコラボはこの日だけのスペシャルだから、後々まで記憶に強く残りそう。
卓郎が、「平日にライブハウスに来ている皆さんは我々と同じケダモノだ」と言っていたけれど(「ケダモノダモノ」の曲フリ)、まじでど平日にこれだけ客が集まって熱狂しているの、ケダモノだと思いました。
この異常気象のせいでライブハウスの蒸し上がり度がすごかった、オレは肉まんなのか?と思うほどに。人と触れ合ったり押し合ったりもしていないのにTシャツぐっちょり、駅のトイレで速攻着替えました。コロナ以降、こんな濡れネズミになったの初めてだよ。
新井さんのメゾンキツネのスニーカー可愛い。キツネツキへの媚び(笑)
田淵のthrowcurve Tシャツも良い。throwcurve愛だね。
08/28 「THE KEBABS 夏友」@新代田FEVER
w/ ONIGAWARA, 多次元制御機構よだか
昨年の「THE KEBABSの日」も大変楽しいイベントでしたが、今年もケバブスらしくお友達を呼んでのあつあつパーティーでした。先行で落ちたけど一般で確保。もうちょっと広い会場でも良かったかもしれません。
・前説で田淵と佐々木が出て来て、おじさん6人(ケバブスとONIGAWARA)でプリクラを撮った話を。前日のONIGAWARAワンマンと2DAYS参加した人への特典です。男性のみの撮影がNGのプリクラルームで、女性マネージャーさんが許可を取ってくれて、熱気ムンムン&女子高生達に怪訝な目で見られながら。撮ってる姿を想像するだけでお腹いっぱいです。おじちゃん達愛おしいね。
田淵はお酒をまだ飲んでいないとのこと。「多次元制御機構よだか」のサポートという大役があるからね。
「THE KEBABS、なつともー!」の掛け声で、えいえいえおー!と皆で景気付け。「(笑って)いいともー!」的な?
🔹多次元制御機構よだか
(w/ Ba.田淵智也、Dr.鈴木浩之)
・田淵がラジオなどでよだかの曲を推していた時に知りました。林さんの前身バンド「フィッシュライフ」も興味本位でちょっと視聴して面白いなぁと思っていたところ。
「多次元制御機構よだか」ってどういう意味なんだろう。よだかは鳥のよだかのことかな。新譜のタイトルは「PILOT」だし、曲名は空や星にまつわるものを意識していそうだし、登場SEが「Three, Two, One…」っていうロケットの打ち上げを連想させるものだったし、「夜間飛行」の前に「シートベルトを締めて下さい」って言ってたし、ステージ後は「ご搭乗ありがとうございました」というアナウンスを流していました。世界観が明確にありそうです。
1曲目にやった「システムオールグリーン」の「オールグリーン」は、「異常なし」という意味で、ガンダムやエヴァなどの戦闘ものではおなじみの用語のようですね(気になって調べた)。なるほど。「蛞蝓(なめくじ)」はさすがに宙には関係なさそうですが。
・林さんは童顔でキュートだった。小動物みたいな雰囲気を醸し出しているけれど、歌ってギターを弾き出すとパワフルで目力があってかっこいい。見た目に反して声が低くて太いからギャップが魅力的。
・唐突な「心のミラーボール回してますか?」(Feverのミラーボールも回り出す)という煽りMCから始まった「天國」では、ハンドマイクでタンバリンを持ってステージ前に飛び出してきたのでびっくりする。ハンドマイクもありなのか。間奏ではおもむろにギターをつかんで超絶なギターソロをかましていて、これまた意表を突かれて驚く。心奪われるギタープレイ。しかもギターを装着する素早さが尋常じゃなかった(笑)、そこにも小動物っぽさを感じました。
ライブ当日の昼間、仕事をしながら「PILOT」を聞いていて、中でも「天國」が特に好きだなと思っていたのですが、ライブでは思った以上に生身の歌とギターが刺さりました。「明日世界が終わってくれたなら ちょうどいいのにな」って歌詞が好きです。最後の「再見」が余韻に残る、全体的に中華テイストだね。音源のイントロが「仁義なき戦いのテーマ」みたい(トランペットの鳴り)で、とてもインパクトがあって耳を奪われます。
・「或星」は、田淵が昨年最も聞いた曲で、深夜に酔っ払って泣きながらリピートしていたことも、と前にラジオで話していた記憶があります。なんとなくわかる、聞けば聞くほど心に染みわたる優しく寄り添ってくれるようなメロディーと歌詞。
・私は「夜間飛行」を最初に好きになったのですが、ライブでめちゃくちゃ盛り上がって楽しかったです。林さんのシャウトがパワフル。音源だとスパッと終わるけど、浩之さんがドラムロールして伸ばして終わっていてかっこ良かった。
・今日はやらなかったけど「曲名」も好き。ラストにかけてなんだかすごくユニゾンと共通するものを感じます。疾走感や展開、真っすぐな歌詞のせいかしら。「今日が最後なんて嫌だ!って思えたなら 命はいつでも 僕に微笑みかける」ってフレーズ、ちょっと泣けました。命が微笑みかけるっていう表現がいいなと思って。
・ある程度のバンド経験を積んでいるのに、初期衝動のような純粋さも感じて、他の曲もライブハウスで聞いてみたいなと引き込まれるステージでした。歌詞が青春を感じさせるのも、フレッシュに聞こえる理由かしら。でもたまにドキッとするような哲学的なフレーズがあったりするのが素敵。フレッシュでありながら、どこか懐かしさも感じるんだよな。なんだろう、普遍的なロックバンドの音を鳴らしているからかもしれない。
・ユニゾンでもケバブスでもない場でベースを弾いている田淵の姿が珍しい。ケバブスの時よりもベース音がくっきりボリューム増しに聞こえました。コーラスもたくさんしていた。
好きな曲を演奏できて楽しそうであり、感慨深そうでもあり、その姿や表情が艶っぽくて思わず見とれる。ユニゾンのライブで見せる表情に近いな。お酒を飲んでいないからかな。不思議。
浩之さんのドラムも力強くストイックだった。貴重な3ピースを見ることができてありがたい。普段は特定のサポートメンバーがいるのかしら。
・田淵はグッズのyatteiki Tシャツを着ていました。林さんは「アニソン派」界隈では"やっていき"の人というイメージがありますが、グッズもyatteikiなのね。MCの感じと、ツイートのテンション高めな感じが、私の中でまだ一致しなくて面白い。
本当は公開演習もとても見たかったのですが、仕事でそういうわけにもいかず残念だったな。
🔹ONIGAWARA
・私にとっては堂島孝平くんと関わりのある方々、という認識です。6,7年前ぐらいだったか、キネマ倶楽部で堂島孝平楽団のライブに出ていたのを見て以来かも。斉藤さんいわく「バンドマンがバグってアイドルに」とのこと(笑) 竹内サティフォさん&斉藤伸也さんによる、歌って踊れるスーパーJ-POPユニットです。
・ペンライトを持ったファンの方々がちらほらいます。バンドのライブでペンライトやPPPHが発生すると違和感がありますが、アイドルだから積極的に楽しめる。曲を知らなくてもメロディーがポップだし歌詞が面白いし、お客を巻き込み上手だから夢中になって200%楽しめちゃう。
「バンドに比べて音圧がショボいけど(カラオケ)」って断りのMCに笑う、大丈夫そんなこと誰も求めていないから。ギター弾くサティフォさんもかっこ良かったです。布袋モデルのギター、長身だから余計に似合っているように思いました。
・前身の竹内電気はリアルタイムで知らなかったのですが、おととしケバブスがインスタライブで竹内電気の話を楽しそうにしていた時に興味を持って視聴してみたら、非常にポップでメロディアスで好きでした。アイドルになってもそれは変わらないのだなと感じます。♪シャッターチャンス シャッターチャンス♪という単純なフレーズでも、爽やかで中毒性があって頭に残る。
斉藤さんは堂島くんに曲提供をしているので、「あ、堂島くん(に提供した曲)っぽい」と思う瞬間もありました。
・「シャッターチャンス'93」は、写真撮影が定番となっている曲らしく、終盤でTHE KEBABSの3人も登場しての撮影OKタイムもありました。新井さんだけいなかったのよ、超ご多忙だから隙間時間に打合せだそうです。まじか。
・サティフォさんがserial TV dramaのタオルを持参していました。実家でお母さんが使っていて懐かしかったそう。シリアルと竹内電気は昔からの付き合いとのこと。昨年の「THE KEBABSの日」は、新井さんからサティフォさんに出演交渉の電話をしていましたね。
新井さんは斉藤さんを見ていると幸せになるそうです。好きゆえにウザ絡み(何のドラマ見てる?等)して、普段物静かな斉藤さんに「見ない」と塩対応されるらしい(笑)
あと、全然似てないのにサティフォさんが新井さんと間違えられて、居酒屋で気づかず10分ぐらい話をされたエピソードも。間違えられる件、「THE KEBABSの日」でも話していたけど、髪型と眼鏡以外全然似てないけどなー。ギターが上手くてかっこいいところは共通点だけどね!
・田淵が「おっさんだから飲むと昔の話をしちゃう、下北で竹内電気は北口(ERA)、俺たちは南口(モザイク)で」などのトークを楽しそうにしていて、佐々木が「その分け方初めて聞いた」と言っていたけれど、これも以前に配信でしていた気がするな。
・ラスト、なんと竹内電気の「boys be」をwith THE KEBABSでやってくれました。新井さんは途中でご登場、間に合って良かった。駆け付け早々、佐々木の容赦ないギターソロおかわりの要求が(笑)
今日の新井さん、髪の毛が短くなっていて、ふわふわパーマっけが取れて、真面目なサラリーマンヘアーっぽくなっててそれもまた可愛くて萌え。
斉藤さんが最後に「お粗末でした」って言ったの、なんだかツボりました。どんだけ低姿勢なアイドルなの(笑)
フォローが可愛い(笑)
ちなみに私の竹内電気でお気に入りの曲は「sexy sexy」です。MVも最高。シティポップブームの今の時代に受け入れられそうな気がするけどな。
🔹THE KEBABS
・最近「ともだちのうた」が特にお気に入りなので、「ともだちのうた」始まり珍しい!とテンション上がったのですが、「夏友」にまさにふさわしい1曲目ですね。
ツアーでもF.A.Dでもやっていない曲をけっこうたくさん聞けたのがとってもうれしいきもち。セトリおじちゃんの配慮を感じます。F.A.Dのセトリと被ったのは「ともだちのうた」「あつあつ肉まんパーティー」「てんとう虫の夏」「オーロラソース」のみかな。「恐竜」がないの珍しいな。
・「ベガスでカジノ」をずっと聞きたいと思っていたので、大変うれしいきもちー!(2度目)フィーバーソロの大変さを、新井さんの顔の歪み具合(かっこいい)で察します。「やさしくされたい」のギターソロもかっこ良かった。「ロバート・デ・ニーロ」「台風ブンブン」「てんとう虫の夏」の流れが好きでした。
・「うれしいきもち」が意外と久しぶりでうれしいきもち(3度目)。最後に佐々木と田淵で「めちゃめちゃうれしい!」って叫ぶパターンが好きなのですが、それはなかった。佐々木がアイラビュ!アイラビュ!って連呼。これも胸あつフレーズ。
・「てんとう虫の夏」のドラムソロがスパークしていた。もちろんいつもすごいと思うけれど、この日は神がかっていると感じました。刻みが細かく、かつ揺れ具合の強弱があって、聞くものを惹きつけ揺さぶるど迫力。
ケバブスチームのマスザワさんも私と同じ感覚だったので嬉しくなる。そうなのよ。とてつもなかったと思う。よだかのリハで調子が出たのかな。
最近の「てんとう虫の夏」は、間奏のベース×ドラムの掛け合いが長めでますますかっこいい。ギターが入るタイミングが遅くなっている気がします。ドラムとベースのやり取りが良くて、新井さんがあえて入るのを遅らせているのか、バンドの約束事で遅くしているのかわからないけれど、こういうセッションパートは他の曲ではないから貴重だなと思うし、とっても心地よい。
ツアーでは、渋谷でギタートラブルがあって新井さんが入るの遅れたんだけど、その時もセッションが長めでかっこ良かったのよ。毎回注目しちゃうパートです。
・アンコールは、「夏友」ならではの豪勢なラインナップでした。1曲目は何をやろうか決めていなかったようですが、サティフォさんのお陰でserial TV dramaの「まばゆい」をやることに。やったー!!!もうライブで聞くことはないと思っていました。イントロでオイオイ(音源に入っている)が起こって楽しい!
皆「オレ覚えてない」って言ってる割には、ちゃんと演奏できていてさすがプロ。これからは覚えていないという言い訳は無しですね。歌詞はしょうがないよね、お客さんに歌詞を検索してもらって、佐々木と田淵はお客さんのスマホを見ながら歌っていました。
しかも、ケバブスのカバーバージョンには入っていない、岡田さんのスキャット的なアレを田淵がアドリブで入れていたので楽し過ぎて爆笑したし、久しぶりに新井さんの渾身の「イエー!!!!!!!!!」が聞けて感無量です。いやー名曲。メロディーも良いし展開もユニークだし。もっとやって欲しい。
新井さんが、出来が不本意だから「リベンジする」と明言したのでとっても楽しみです。その際は田淵に岡田さんパートも必須でお願いしたいわ。佐々木でも良いけど。
・最後は全員で「THE KEBABSのテーマ」を。ボーカルがそれぞれ自由にフレーズを歌うの楽しい。ONIGAWARAが歌うとラップバトルみたいでかっこ良かったのです。斉藤さんが「悪そうなやつはだいたい友達!」的なフレーズを(笑)なんだか「THE KEBABSのテーマ」の可能性を感じました。
・MCでは、新井さんがイベントを「来年は72時間やる(きっぱり)」と発言。ケバブスの活動に対して「曲覚えていないw」「速弾きヤダなぁw」と及び腰のイメージがある新井さんなので、思いがけない発言にむしろとまどいが。
現実的に72時間ぶっ通しはやるわけないだろうけど(24時間ですら見る方も大変だったからやらないでくれw)、最近の新井さんは以前に比べたらケバブスの活動に前向きな気配。お客さんの顔をよく見るようになったし、心を解き放ってライブをより楽しんでいる印象があります。ケバブスの存在が以前より愛おしくなったのかな。どうか心変わりしませんように。
・年末に東名阪ツアーが決定と言う喜ばしいニュースもありました。「年末の予定大丈夫?」「PUFFY入ってない?」「Wurts入ってない?」とサポート業務で多忙ゆえ、矢継ぎ早にいじられる新井さん(笑)
東京は2DAYSと聞いて、わりと小さめのハコなのだろうと思いました。「神田明神ホール」は前にスクービードゥーのライブで行ったことがあるけど、けっこう小さいイメージ。雰囲気があって見やすいホールだった。チケット取れますように。「キネマ倶楽部」も似合うと思うから、いつかやって欲しいな。
ツアータイトルは「クレクレ」、耳から聞いて最初理解できず、年末だから「暮暮」ということなのね。「最後」は縁起悪くて嫌だ(笑)、解散ライブまで取っておいてくれw
・アンコールで「そろそろ終わらないと」とケツを気にする田淵の発言に対して、客が「えーwww(お約束)」と反応すると、「えー、じゃない!」「コロナがうつるぞ!」と繰り返し、なぜか"コロナうつるぞおじさん"キャラが降臨していた今日の田淵、楽しそうだったな。ライブ中の田淵を見ていて、「楽しそうでずるい!」と謎のジェラシーにかられることがあります。ずるいなー。
サティフォさん、そしてタオル使ってたお母様に感謝だな!またこの3組で見たいなと思える、しかるべき対バンイベントでした。
8月はたくさんライブへ行ったけれど、これが最後のライブ。夏の終わりって感じで一抹の寂しさがあるなぁ。