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そあ
2020年12月29日 21:25
ぼんやり光る 部屋の壁続けて報せるならば 眠りにつけるでしょう明日 目覚めたら 分かることやっぱり 君だったねって 答え合わせしたい会えない春は 積み重なって会えそうな夏は 零れ落ちて会ってみたい秋は 叶わなくて冬の星座だけが 美しいまま 廻る今宵も月が 一夜分 隠れてしまうように少しずつ 心の余白に 風が入り込んで君は 私の知らない人になる滲んだ空の隙間に忘れていた
2020年4月11日 21:05
観覧車が止まった 暗い暗い春の夜 電波望遠鏡に届いたエレクトリックウェーブ海の上 急ぐように 流れる雲の 上の上の上何も知らない 機械仕掛けの銀河は 回って回って 瞳を閉じて 1500光年先の星雲まで 飛んでいく 遠くに行きたくても行けない日々を 通り越して不透明な街で 君と僕は幾つもの哀しみを紡いだ目の前が 足元が 痛々しく 裂けてゆく 天の川にカササギが 橋を架けられますよ