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間違い探しの恋人

ぼんやり光る 部屋の壁
続けて報せるならば 眠りにつけるでしょう
明日 目覚めたら 分かること
やっぱり 君だったねって 答え合わせしたい

会えない春は 積み重なって
会えそうな夏は 零れ落ちて
会ってみたい秋は 叶わなくて
冬の星座だけが 美しいまま 廻る

今宵も月が 一夜分 隠れてしまうように
少しずつ 心の余白に 風が入り込んで
君は 私の知らない人になる

滲んだ空の隙間に
忘れていた 狩人の一等星が
言葉を探して 心を撃つ
振り返らない「またね」を
何度繰り返した あの日から

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