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企画することは思っていたよりハードルが低いらしい

こんにちは、Okamuです。本日はいつもお世話になっている方からお薦めされたこちらの本(高瀬敦也著『企画』)を読んで感じたことを記録用として綴ります。

読んだ目的

「企画」とは何かを説明できるようになる

自分はゼロからアイデアを考えるのがあまり得意ではないと感じる機会が多々あります。その機会の度に、つくづく自分は企画に向いてないな〜と感じます。だからなのか、企画することに対して、大きな壁を感じており、プラスの感情で取り組むことが少なくなりました。そんなときに、お世話になっている方に企画は正直うーん。。みたいな反応をしたところ、多分それは企画を知らないからなのではというお話をされ、紹介された本の一冊がこちらでした。

本書から得た気づき

  • 企画とは「無限にある可能性を断ち切って、方向性を決めていく作業」(=人生そのものでもある)

  • アイデア自体には価値がなく、アイデアを世に出して認識されることで価値が生まれ、その可視化された価値が企画

  • ビジネスの世界には企画して実行する人が不足している

  • 企画がない状態=可能性が無限にある状態

  • 最初から「いい企画」なんてない

  • 企画はゼロベースで何かを思いつかなければいけない訳ではない

    • 既にあるものを広げたり、置き換えたり、まとめたり、組み合わせを考えたりする作業も企画

  • テレビはマスメディアとして大衆が興味のありそうなことを発信している

  • 企画は100本作った内、1本通ればいいくらい

  • その他99本は無駄ではなく、財産としてストックしておけばいい

  • 企画を考える時は、「ユーザー」「消費者」「生活者」の気持ちを想像することが大切

  • そもそも企画が最終的に相手にするのは、面倒くさがりで、移り気で、集中力の低い生き物である一般生活者

  • 現代の生活者は、自分が「主人公」になることが当たり前になっている

    • 自分が好きなことや考えたことを発信し、それを多くの人に認めてもらうことが日常になっている

感想

企画は自分が考えていたよりもハードルが低く、誰でもできることであるようです。これまで自分が「企画」することに対して、大きな壁に感じていた要因としては、自分は企画することではなく、「企画を実現すること」をイコール「企画」と誤解していたことにあります。

なぜ誤解していたのか。おそらくそれは自分の目に映った企画というのは、実現された企画だったということです。加えて、一個の企画を磨かないといけないという意識の囚われと、その一個が実現しないことへの喪失感のような感情から、敗者感を得ていたんだと思います。

また、企画は、アイデアを世に出し実現している過程も企画と一まとめにできるため、企画を世に出すことと企画を実現することを分けて考えていませんでした。

今思えば、そんな全てが実現し、全てが成功するわけではないことなんて、少し考えればわかることですよね。

ここで自分の話を少しすると、私は妄想することは大好きですが、それを実現しようとしないことが多々あります。なんならアイデアを思いついたことだけで自己満足します。そのため、そのアイデアの実現には興味がなく、そのアイデアを実現しようとする人が現れたら、喜んでお渡しするし、アイデアが実現してその方が周りから称賛されていても、なんとも感じません。笑
そのアイデア自体は自分のものだけど?みたいな感情は特になく、執着もさほどありません。これまでそういった場面は学生時代にも何回か経験していて、発案者が私だと知る人から、悔しくないの?と聞かれることもしばしばありましたが、正直どうでもいいと感じてました。実現する人がすごいことには変わりないですし、実現するには一人ではできないことも多いので、私が苦手とすることを難なくこなせる人は本当にすごいなぁと思っていました。

本書の中には、企画力は「インプット力」「結びつけ力」「多産力」「巻き込み力」「やりきり力」に分解できるとありました。自分としては、「巻き込み力」と「やり切り力」に自信がないので、それ以外のところからまずは始めてみて、自分が頼れる方に頼るという手段も検討しながら、自分が得意としない部分を構築していくのがいいかなと感じてます。

また、自分がアイデアを考える上で明らかに不足しているなと感じた点は、マネタイズです。本書では、企画とマネタイズはセットと書かれています。普段自分が考えるアイデアは本当にアイデアベースで、実行に移そうとすることがあまりないこともあり、マネタイズについてあまり考えていませんでした。マネタイズを考えなくてはならないときになって、後付けで試算したりすることもしばしばです。マネタイズの意識は改めようと思います。マネタイズが考えられなければ世に出しても実現できない、あるいは、続かないので、企画時はリスクとしても事前に考えられるように意識します。

企画自体はいい意味でもっと軽く考えて、ひとまず量を意識していく必要がありそうです。また、ゼロベースではなく、世の中の物事からきっかけを摘んで、可能性を考えることも立派な企画だと知れたので、そういったことも試していきたいと思います。

最後に

企画とは、無限にある可能性を断ち切って、方向性を決めていく作業のことであり、誰にでもできることまた誰もが気付かぬうちに行なっていることでもあります。その企画がいい企画として世に出て実現する、成功するとはまた別の話であり、良い企画が生まれる可能性はそもそも滅多にないということです。良い企画は生み出すためには、多くの企画を生み出すことが必要になり、良い企画として世の中に認識されない企画も次に良い企画を生み出すための一つのステップだと捉えられると良いのかもしれません。本書を読んで、良い企画を生み出すために必要な力であり、一番難しいのは、やり切り力なのではないかと感じました。それゆえに、経営者は「企画して実行する人」を欲しているのではないかと感じます。ビジネスにおいて企画することは、マネタイズが必須条件であり、新規事業などは実現までにいろんな試練があるので、面倒になったり困難な壁を乗り越えることができず、やり切ることができないことも多いと思われるからです。やはり根性は何事にも大事ですね。

自分としてはまず良い企画を考えようと考えるのではなく、良い企画を考えられるようになるために、たくさん企画を考えてみるという方針で、企画を考え始めようと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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