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フェロモン/日本語圏/中絶ピル
周辺にあまり人の出入りがない場所に突然ある、インスタのフォロワーがすごく多いカフェとかに何の前情報も無しで入ると、不思議な気持ちになる。人は吸い込まれるようにそこに向かって、滞在して、去っていく。そこだけが別の世界にパイプで繋がっているような、見えない信号で人を呼び寄せて場所を作っているような、そんな感じが。実際、そうなんだけど。
虫の、フェロモンのような。
ログ(2023.7-12)と最近のこと
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最近は、全然そんなことしている場合ではなかったんだけど、デンマークに行っていました。夏至のデンマークはずいぶん明るくて、雨が降っている22時に寝るのは、昼寝をするようでした。
移動中に、この本を読んだ。とても面白かった。
「ここにいる/あること」についての、解像度を上げていきたい。いろんな人の、いろんな文脈の、行為や言葉を借りたい。7月6日から個展が始まります。本を読ん
ログ(2023.1-6)と最近のこと
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帰国して個展が終わって、仕事をしたり人と会ったり本を読んだり制作実験したり遊んだり、1月からレジデンスが始まるのでその準備をしたりしています。
ロシア出身の美術研究者の方や、オウム真理教の音楽を研究していた学生さんとお話しする機会があった。村上春樹がオウム真理教の信者/元信者にインタビューした本があることを知った。「神の子どもたちはみな踊る」を読み直した。ロシア宇宙主義と
ログ(2022.7-12)と最近のこと
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最近読んでおもしろかったのは、ポストコロニアル理論と、美(学)についての文章で、あまり勉強したことがなかったけど、これはとてもわかりやすかったです。
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Theater der Welt 世界演劇祭 2023のプログラムで、マイン川沿いに作品を展示しています。パフォーマンス(移動)もある。すごく楽しい。現実は面白い。映像などいろいろ再編成して、7月後半に札幌でも展示しま
人間がつくったものでは空港がすき
middle of nowhereという英語の言い回しがある。辺鄙な場所、人里離れた場所、何もない場所、みたいな意味だが、直訳すると「どこでもない場所の真ん中」となる。これはすごく、どこかへ行ってしまおうか、と思うときの、どこかって感じがして良い。どこかへ行きたいけど、どこにもいたくないな、ミドル・オブ・ノーウェアにいたい。そんな風にこの言葉を使うことはないけれど、でもそういう感じがする。
空港
捨てる/修理する/なんとかする
無職無収入なので、ものが壊れると簡単に絶望する。
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トースターが壊れた。自分で買ったものではなくフラットにもともと備わっていたものなので、仕方ないかと思う反面、毎日使うので困る。壊れたのはレバー。下げても止まらなくなった。温める機能は壊れていなかったのだが、これではずっと押さえていないとパンが焼けない。
ドイツのebay(直接会ってもらうタイプ)で中古のトースターを探してみる。10ユーロく
ログ(2022.1-6)と最近のこと
最近面白かったのは、ボリス・グロイスの「流れの中で」で、グーグル検索、単語的世界認識、詩的であること、の結びつきが私の中に今までなかったので、衝撃でした。
言われてみればそうで、だからデータベースみたいなものが好きなんだなとか、だからあの形での制作はしっくりきて、あの形だと気持ち悪かったんだなとか、いろいろわかってよかった。
あとはフライングしてお餅を食べている。今はフランクフルトにいます。
写真を撮る (hhmmss-hhmmss, yyyymmdd-yyyymmdd)
↓は、↑についての断片的なノートです。
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昨年の冬、鬱状態が続いたときに、認知行動療法アプリというものをスマートフォンに入れてみた。今日の気分(よい、ふつう、わるい、まあまあ…)と行動(早起きした、料理をした、買い物をした、仕事に行った、友達と話した…)のアイコンをタップして記録し、メモを記入し、最後に写真をアップロードする。最初はアイコンを数個タップするだけだったが、次第にメモも使うように
農芸化学における分析と、作ることについて
ラヴ
0. まえがきこの文章は、農学を学んでから芸術をやっていてよく聞かれる「なんでそうなった?」に、答えようと思って書いたわけではないのですが、答えるかもしれないものです。大学時代の友人知人に説明する気持ちで書きました。
1. 「サイト・スペシフィック」現代美術に触れるようになって、サイト・スペシフィックな作品、というものを知った。これはその名の通り、ある特定の場所に展示されることを想定し