終わりはどこだ?

車椅子を足で漕ぎ、両手で在宅酸素の機械を器用に操作しながら移動するおじいさん。

COPD( 慢性閉塞性肺疾患 )のため自力呼吸では十分な酸素が取り入れられないため、酸素を出す機械が必要。

酸素マスクではなく、鼻の下にチューブを付けて呼吸を楽にしている。

酸素療法をしているが毎日ラジオ体操や立つ訓練に参加したり、リハビリをしたりと元気いっぱい。

レクリエーションでカラオケをやったらマイクを離さず独自のリズムで歌い続けます。

そんなおじいさんは齢99

お馬〜の親〜子〜は〜仲良し〜こよ〜し〜♪
いつで〜も〜いっしょ〜に〜♪
ぽっく〜り〜⤴︎
ぽっく〜り〜⤴︎

と歌っているのを聴くと

あなたがぽっくり逝くのではないか?

と心配になる年齢である。


敬老の日に敬老会を行い、施設最高齢のため一言頂いた。

お祝いありがとうございます。
近々100歳になります。
まずは100歳目指して頑張ります。

99歳だが素晴らしいスピーチだった。

もうすぐ100歳なのか。

誕生日を調べたら確かに近々だった。


誕生日に誕生日会が開かれた。

100歳のお祝いだ。

ちょっとしたお祝いのプレゼントを持ちながら100歳になった感想を話してもらう。

誕生日会ありがとうございます。
100歳になりました。
人生まだまだこれからです。


・・・え?

人生まだまだこれから?

100歳は通過点なのか

ギネス記録でも狙っているのか?

スピーチを終えていつも通り車椅子を足で漕ぎながら在宅酸素の機械を押して移動する姿を見ながら

病気とうまく付き合いながらと言うが、付き合いがうますぎるだろ!

とツッコミを入れたあの日の出来事でした。

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