伊藤

作った本の通販をしています。 https://goyaku.thebase.in

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マガジン

  • ゆかりある日記

    知り合って14年、結婚しては4年目。ゆかりさんとの日々。

  • 育休日記

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    日記本や本を読んだ時の日記です。

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    小説を書こうとする日記です

最近の記事

ねているいまはもう

頭痛がずっと続いている。細い針で刺したような痛みがあって、一瞬気が遠くなる。大丈夫だろうか。大丈夫だろうけど。 オードリーのオールナイトニッポンで若林さんが、用もないのにブックオフを見ていたあの頃の自分に戻りたい的なことを言っていた。radikoのタイムフリーで仕事の帰り道に聞いていた時、あ、それだ、と思った。 ゆかりさんがいて楽しい。ゆきさんがいて愛おしい。何も不満はないのに、何かがおかしい。心という漢字に水を注いで溜まらないように、自分の中で何か少しだけ穴が空いているのか

    • しらないこと

      言葉にできない感情で、きっとおそらくたぶんなんとなく自分でも理解できていない感情が雨とともに降っている。なにも楽しいはずなのに笑っていない。おいしい以外の味がしない。楽しみだった本を読めない。1日が終わり、今日も終わったって思った瞬間に明日になる。ミスをする。落ち込む。ミスしないようにだけ生きているのかもしれない。自分がどんどん消えていくような感覚。生きているはずなのにここにはいない。現実の前で泣いているはずなのに、泣かないでください、僕はここにいませんと言っているような。ど

      • ゆきさんと今

        この先もしタイムマシンが使えるのならば、今に絶対戻りたいと思う。だから全部覚えていたい。忘れたくない。 ゆきさんが見えない敵と一生懸命戦って遊んでいる姿や、繋いだ手の小ささ。ボイスメッセージで「暗くなるから気をつけて帰ってきてね」と送られてきた声。一緒にミニスーファミをやっているときの表情。 仮面ライダーが大好きで図鑑が読みたくてひらがなを一緒に覚えていること。僕が仮面ライダーに詳しくないから一生懸命教えてくれること。仮面ライダーのカードが大好きで、きっといつかは興味がなくな

        • 眠る前に書く

          眠る前。バイクが通る音が響いて消えると、ゆきさんの寝息が聞こえる。リズム良い寝息を聞きながら、画面を暗くしたスマホの画面で今日の日記を書く。 今日は電車の中でふと、小説を書いた。書こうと思っていた小説とは全く違う小説で、文章が思い通り浮かんだのでとても気分が良い。きっと脳の容量がまだ空いていたのだろう。少し書いて終わり。 あとはずっと台風が近づいてくるからか調子が良くない。ゆきさんも朝起きるのが遅い。僕もずっと重たい。 原因がわからないので全部台風のせい。誰かが怒鳴る声が聞こ

        ねているいまはもう

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        記事

          ここではなにも

          目が覚めて同じように目を開けたゆきさんが夢を見たんだと笑っていた。いつもより少しだけ遅く起きた朝。 着替えて保育園へ向かう。手を繋いで神社に寄り道をしてお賽銭を入れ、今日も一日よろしくお願いします、と二人で願う。しわとしわを合わせた僕の両手は、同じように祈るゆきさんの両手より大きい。いつかは同じくらいになるだろう。同じくらいの大きさになった時は手を繋いで歩くなんてできない。今、この瞬間を忘れないようにしたい。 日常。ゆかりさんとゆきさんと僕の日常。 この日常の最中にも泣いてい

          ここではなにも

          でも良い日

          SNSで自分の本を見かけたので、とても良い日になった。大雨で風がすごく窓から吹き抜ける風がドアを揺らして地震のような音を出しているが、良い日ということにしようと思った。たくさん本が溢れている中で自分の本が選ばれるなんて、忘れてしまいそうになるがすごいことだ。 帰り道大きな風が傘と僕の心を折ろうとしてきたので、すぐに傘を閉じて細かくなった雨粒を浴びる。みんな壊さずに傘をさしている。なんでだろう。傘が折れる直前に閉じて濡れて帰宅したが、良い日と思い込む。 ゆかりさんとゆきさんはレ

          でも良い日

          酔い

          一年弱ぶりか、半年ぶりくらいかにお酒を飲んだ。なんとなくやめていた。やめたから良いことはなく、やめてなくても良いことはないので同じ。ただお酒を飲むと頭がぼんやりして、ブリの煮付けを作ってしまった。なぜ。晩御飯は終わっているのに。お弁当で持って行くには生臭いかもしれない。なぜ作ったのだろう。ゆかりさんはゆきさんを寝かしつけしたまま寝ている。このまま朝まで眠るのだろう。そして作った煮付けは味がない気がするので、どうしようもなく放置した。お酒の気持ちがなくなってきたら考えよう。今日

          これでよいはずなのに

          流しを徹底的に掃除したので良いことが起こってほしい。クエン酸が欲しかったのに、家には重曹しかないので磨いていく。磨かれて、僕の気持ちもどうにかなればよかったのに。 ゆかりさんとゆきさんと評判のジェラードを買いに行くが普通の味だった。想像を超える味のジェラードってなんだろう。 毎日孤独のような気がする。家では感じない孤独感はインターネットの中で感じる。ネットの中で最近は意識的につぶやき、noteも書いているが孤独だ。 誰もいない場所で誰も読んでいない文章を書いている。孤独をどう

          これでよいはずなのに

          見つけた見つけられた

          紅白帽がなくなった話をゆかりさんにしたら、わたしが違うもっとわかりやすい場所に置いたんだよ、と言っていた。見つけられたと思ったのは間違いだった。 しかし朝、ゆかりさんゆきさんと外に出ると、紅白帽はなくなっていた。ゆかりさんが「ほらーやっぱり誰かが見つけたんだよ」と自慢げな表情を浮かべていた。 今日はゆきさんの機嫌が悪く、僕から逃げるようにゆかりさんを連れて走って保育園へ向かっていた。 ちらりちらりと振り返りながら走るゆきさんの背中を見る。どれだけ走っても僕はゆきさんを見つけら

          見つけた見つけられた

          見つけ見つけられ見つからない

          紅白帽はなくなっていた。きっと持ち主が見つけたのだろう。ようやく見つけてもらえた。紅白帽は喜んでいるだろう。見つけられたい。僕も誰かに見つけられたい。 毎日文学フリマで売った本をどうしようかと考えている。調子に乗って刷りすぎてしまった。見つけられたいという気持ちが乗ってしまったのだろう。 どうしようか、とZINEのイベントを消極的に探している。本屋に置いてもらえたらという気持ちはあるが、少しだけ怖い。トラウマと、僕なんて誰にも知られていないというネガティブが体から離れてくれな

          見つけ見つけられ見つからない

          無くした紅白帽

          マンションのエントランスに誰かが忘れた紅白帽が置かれている。名前が書かれているからすぐに誰かが拾うだろうと思っていたが、もうひと月は置かれたまま。 書かれている名前の子は、無くしたことできっとお母さんに怒られているだろう。それでも探しに来ない。紅白帽は今日も置かれている。 僕も小学生のころに無くしたことがある。どこにやったのかわからないし、どこを探してよいかわからなかった。今までにない緊張を持ってお母さんに紅白帽を無くしたことを伝えた気がする。しかし怒られることはなく、もう一

          無くした紅白帽

          文学フリマ東京終わり

          文学フリマが終わって日常が戻ってきたのに体が重たい。文学がのしかかっているのかもしれない。 今日のゆきさんはウルトラマンのパンツを履き、仮面ライダーのハンカチを持つ。もう僕の知らないウルトラマンたちと、全く知らない仮面ライダーだったのに最近はゆきさんと図鑑を読んで少しずつ知り始めている。昔の平成仮面ライダーの名前をゆきさんが保育園で言っているせいか、保育士さんに僕が仮面ライダーが大好きだと思われていた。仮面ライダーお好きなんですよねと言われ、いや全く知らないんですと言うと驚い

          文学フリマ東京終わり

          文学フリマ東京ありがとうございました

          文学フリマが終わった。実は蒲田の時代から出店していたので、流通センターにはコロナ禍の時を除いてほぼ出ていた。それが最後。なんだか不思議な気持ちになって、浜松町からモノレールの景色をじっと見ながら向かった。 フジテレビが見えて嬉しくなる。修学旅行生の気持ちで流通センターに到着する。もう来ることはないだろう。昔、文フリを手伝ってくれた人の恋人が住んでいる最寄が流通センターだと言っていたことを思い出す。その人とはもうずいぶん連絡を取っていない。元気だろうか。 今回流通センターでの

          文学フリマ東京ありがとうございました

          文学フリマまで何する日記

          平日で休み。おつり用の両替や自分のブース番号を書いた紙を印刷した。文学フリマが近づいている。何かもっと小粋で拡散されるような言葉をポストできれば良いのに、誕生日を優先させる。いつだって祝われるのが好き。本当はブースの番号をつぶやくだけで祝われたい。 おつりを準備したらパレードが起きてほしい。 自分の準備をしたら、次は他の人が何をを出しているのかWEBカタログでチェックしないといけない。会場で歩いて自分のアンテナを信じて、ってできなくもないかもしれないが膨大な出店数では自分のア

          文学フリマまで何する日記

          文学フリマまで何する日記

          文学フリマのことを忘れてディズニーランドへ行ったのでした。帰りのゲートをくぐった瞬間にゆきさんが号泣。本当に楽しかったのだなと思った。泣くほどに楽しいものを作りたい。僕が今日記や文章を書いて本にしている理由の一つの中に、ゆきさんが読んで面白いと思わせたいがある。今回もそのつもりで作っている本はディズニーランドへ行った翌日に届いた。対になる感じの本がとても素敵なので、Xでポストしようかと思っていたが疲れすぎて忘れていた。まだつぶやいていない。Canvaでお品書き画像も作ろうとし

          文学フリマまで何する日記

          文学フリマまで何する日記

          なにもしていない。朝、ケンタッキーダービーを見て、思わず声を出して応援していた。フォーエバーヤング。馬名がとても良い。ハバナイの曲が頭の中に流れる。 凄まじい競馬を見たと思って、文学フリマのために何もしてないのはだめだ、と思い、久々にエゴサーチをした。僕の名前によく似た人が多いので、もうエゴサしても自分を見つけるのが砂金ほど難しくなってしまったので、いつしかしなくなってしまった。無意味に住んでいる町の名前でエゴサだけしている。時々火事や事故の情報がでるので、ゆかりさんに伝えて

          文学フリマまで何する日記