しらないこと

言葉にできない感情で、きっとおそらくたぶんなんとなく自分でも理解できていない感情が雨とともに降っている。なにも楽しいはずなのに笑っていない。おいしい以外の味がしない。楽しみだった本を読めない。1日が終わり、今日も終わったって思った瞬間に明日になる。ミスをする。落ち込む。ミスしないようにだけ生きているのかもしれない。自分がどんどん消えていくような感覚。生きているはずなのにここにはいない。現実の前で泣いているはずなのに、泣かないでください、僕はここにいませんと言っているような。どんどん自分の居場所が現実にはないことを確かめていく作業のために生きている気がして、まだ若いと思っていた自分に現実が右フックを顎に入れてくる。意識を失っていないのが不思議だ。最近はゆきさんのために仮面ライダーを覚えている。知るために見ようと思ってクウガから見始める。オダギリジョーが好きなので。若い。クウガ〜とオープニングを口ずさむとゆきさんも歌ってくれる。ゆきさんは見たことないはずだが、ゆかりさんが知っていて歌えるらしい。ゆかりさんは今まで知らなかったけれど、仮面ライダーの映画を観たことあるらしい。こんなに一緒にいて知らなかった事実。

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