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目標に向かって努力している瞬間こそが、何より一番輝いている

なぜだか一昨日の夜は眠れなくて、結局朝方に寝て、目覚めたお昼過ぎ。
なんとなくビリギャルを観てみようと思い立った。

さやか(ビリギャルである主人公)が、受験のために読んでいる日本史の漫画の内容を、お母さんにいきいきと話すシーン。

「にしてもさ、ペリーってまじで超ムカつかん?いちいち黒い船で来やがってさ、超目立ちたがり屋じゃん。」
「さやちゃん楽しそう。坪田先生のおかげね。」
「さやかも賢くなって、先生みたいになりたいって、思ったの。」
「先生みたいにって?」
「んー・・・他人の未来のために、必死でがんばれる人、かな。」

そして受験直前に、さやかが坪田先生に送った手紙。

自分には何もない。
それは自分が一番わかっていました。
目標もなければ、誰かに期待されることもない。
将来に希望もない。
____________________
こんな大人になりたいと思えた人は、坪田先生が初めてです。
先生と出会って目標ができました。
がんばる喜びを知りました。
未来に希望が見えました。
私の人生が変わりました。

ある人との出会いがきっかけで、新たな目標をもつことができ、努力することの楽しさを知り、未来に希望をもつことができる。その結果として、人生が変わったとさえ感じるほどに、日々に大きな変化が起きる。

ビリギャルの映画からは、“目標をもって生きることの大切さ” を学ぶことができると思う。

目標をもつだけで、人生がこんなにも輝く。坪田先生がどんどんさやかをやる気にさせていく描写からは、目標に対して一緒に走ってくれる伴奏者がいることの大切さも感じられる。

目標をもつことが大切なのは、きっと受験生や若者に限ったことではない。

大人も、高齢者も、小さな子どもも。どんな人もその人なりに、「そこめがけて走ってみたい!」とワクワクできる目標をもてること。そして、受験に受かる瞬間よりも、その目標に向かって努力している時こそが、なにより一番輝いている瞬間なのだ。

− – − ✂︎ − – −

という気づきで、思い出した。
以前読んだ『アルケミスト』という本には、エジプトのピラミッドを目指して旅する羊飼いの少年のストーリーのなかに、人が夢に向かって歩んでいくことの本質と、その夢を追いかける際に生じる様々な葛藤が描かれている。


僕はいつでも戻って羊飼いになることができる、と少年は思った。僕は羊の世話の仕方を知っているし、それを忘れることはない。しかし、エジプトのピラミッドに行くチャンスは二度とはないだろう。

またいつでもできることと、今しかできないこと。今手の中にある、今しかないチャンスは何なのか?を問うことの大切さ。

少年はその先、ピラミッドに着くまでまだ長い道のりを行かねばならなかった。そしていつか今朝のこともただの思い出となるだろう。しかし、大切なのは今という時間だった。

目標に辿り着くまでの道はまだまだ長い。今日という日はいつか、壮大なる思い出のうちの、ほんの小さな一コマになる。しかし大切なのは、未来ではなく今なのだ。

きっと神は、人間がなつめやしの木をありがたく思うために、砂漠を作ったのだろう、と彼は思った。

受験勉強はつらい。目標に向かって努力することはつらい。だけどそのプロセスがつらいからこそ、合格して目標を達成することがこれほどにも喜びに感じられる。

少年「人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。僕は、傷つくのを恐れています。」
錬金術師「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。」

この錬金術師の言葉を受けて、少年が自分の心に言い聞かせた次の言葉が、先に述べた、“目標に向かって努力している時こそが、なにより一番輝いている瞬間” だという気づきと重なる部分だ。

僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。それは、羊飼いには不可能だと思えることに挑戦する勇気がなかったならば、決して発見することができなかったものだった。

ビリギャルから得た気づきから、この本のこの一節を思い出して、
『そっか、そうだった。挑戦すること自体に意味があるし、何かを達成する瞬間よりも何よりも、挑戦している瞬間こそが一番輝いているんだ。達成するまでずっとどん底なわけじゃない。人は、目標に向かって努力することを決めたその瞬間から、輝くことができるのだ。』ということを、もう一度思い出すことができた。

夜明けの直前に、最も暗い時間が来る。

映画でハッピーエンドの前に、シリアスなシーンが描かれるのと同じだ。

夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。

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こうして自分が去年読んだkindleにハイライトしていたところを振り返ってみて、なんかめちゃくちゃ勇気出た。

やっぱり勇気が欲しい時には、本がいい。

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