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Mikoto
2024年2月24日 08:45
※この小説は第十六章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひ読んでください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓((一章ずつが短く、読みやすくしてあります。_________登場人物紹介_________茎崎二十二……今作、ドァーターの主人公。茎崎乙枝……二十二の実の娘。茎崎家の長女。茎崎巴枝……二十二の実の娘。茎崎家の末っ子。茎崎鏡花……
2024年2月20日 13:14
※この小説は第十一章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓((一章ずつが短く、読みやすいのでぜひ!第十二章 抱きしめて 選べるわけがない。 娘を見殺しにすれば、街の1352万の人命が助かる。逆に、街を見捨てれば、娘を救うことができる。 どうすればいいんだ。また、僕は何もしないでのうのうと生
2024年2月19日 08:33
この小説は第十一章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓((一章ずつが短く、読みやすいのでぜひ!第十一章 愛してやまない人 少しだけ、水が電気で焼けたような匂いのする路地裏にいた。「いったいどうしたんだ、急にこんなこと初めてさ。なあ、お前は何者なんだ?」月夜に輝く、金色の髪がなびいた。街灯
2024年2月17日 22:59
※この小説は第十章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓第十章 奇戦開戦 その場はただ冷たい。照明も、壁の色合いも、床の模様も、彼女の視線ですらその奥は、とてもひんやりとしていた。「パパ、私役に立ちたいの。巴枝を殺してしまった、これはもう取り返しのつかない私の罪。だから、少しだけでも罪滅ぼし
2024年2月15日 23:26
※この小説は第八章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第八章 死人が笑う 一葉が家にやってきた。彼女は今までいつもフードを深く被り、素顔を決して表さなかったが、今回は違った。 100日間娘を守り抜くという約束期限はすでに過ぎ去っており、約一年が経
2024年2月14日 21:52
※この小説は第六章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第七章 断罪 巴枝は目覚めないまま、一年がたった。当たりどころが悪かったらしく、ずっと彼女は眠っている。君が銃で撃たれた10日後、一葉がついに会いにきた。100日の約束を達成したって、それで彼女
2024年2月13日 14:06
※この小説は第六章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第六章 制裁 高架下に雪が積もった。君が光の底に落ちたのもこんな風が次第に強くなっていく日だった。 あれから一年がたった。一葉との約束は果たされた。結局こんなことになったというのに。 君は今
2024年2月12日 23:46
※この小説は第五章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第五章 見えない愛 茎崎巴枝の最後は一人だった。ただ愛して欲しかっただけなのに、誰からも理解してもらえなかった。 母の死去後、実の父親である二十二という男に引き取られた。その男は元囚人だっ
2024年2月11日 18:13
※この小説は第四章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第四章 牢獄 時たまに訪れる、夏の静けさが太鼓がポンと打つようにやってきた。 早朝から巴枝と乙枝は目覚めて、元気よく階段を降りてくる。 僕はそんな中、カレンダーに丸をつける。100日にわたる
2024年2月10日 12:56
こちらは第三章です。まず、第二章以降からご一読いただいた方が、この作品をより楽しむことができます。ぜひそちらから読んでください!第一章、第二章はこちら↓_________本編_________第三章 幸せ 二人の娘たちと生活する中で、あるものを感じた。目を覚まし、階段を降りると、賑やかな光景が視界に広がる。それは紛れもない、僕が密かに閉ざしていた幸せだった。 こんな幸せは、妻が病にか
2024年2月9日 19:18
第二章 貝殻※この小説は第二章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!第一章のリンクはこちらです↓_________本編_________ 今朝、彼女から再び連絡があった。 務所から解放されたのは三日前のことだ。それっきり一葉から連絡はなかった。僕は牢獄で初めて会った一葉から、娘の存在を知った。一葉は僕の遠い親戚だと言った。確かに名