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止まっていた時を取り戻す ー休職中の金銭問題・傷病手当金について①ー

働かないのだからお金はない。
じゃあ働けなかったらどうなるの…?

続きを更新します。
前回の更新分はこちら ↓


休職中のお金の悩み

お金がない

病院で診断を貰い、休職中の今、『仕事』という悩みはなくなったけれど、
仕事に行かないとなると、お給料も貰えないわけで。

そこで浮上するのが、金銭的な悩み

シンプルにお金がない。

うちの会社は、ずば抜けてお給料が高いわけではないと思いますが、
そこまで低くはない、はず。

つまり普通に働いていたら、平均程度にはお給料を貰えます。

dodaの調査によると、新卒2年目の平均給与は345万円だったようです。
サイトによってまちまちだったので、300万円~350万円程度でしょうか。

2年目は死ぬほど(決して比喩ではない)残業していたので
平均給与を余裕で超えていました。

その分、昨年の源泉徴収票見たとき、
引かれる税金と保険料等に目飛び出ましたけど…

残業のせいで金銭的には余裕はあったため、

ストレスがたまると趣味にお金をつぎ込んだり
『ちょっとした贅沢』が日常になっていきました。

そんな生活から一転、

休職して収入がゼロになると、
自分には何も残っていない』、『何も生み出せない』
ような気がして、とても辛かったです。

休職中の傷病手当金について


休職中は、傷病手当金が貰えますが、標準報酬月額の2/3程度。

働いていたころに比べると、収入はガクンと下がるのです。

私は休職の始めの2か月は、有給消化だったため、
満額お給料がもらえていました。

満額お給料がもらえるといっても、
残業をしていた時の給料に慣れていたので、
正直「給料少なっ!」と思いました。

有給消化期間が終わり、休職期間に入ると、
傷病手当金だけが頼みの綱になります。

私は、有給消化後、6か月間の私傷病休職期間があったため、
その期間が終わってから傷病手当金の申請になりました。

私傷病休職期間は、基本給の2/3程度がいただけていました。

傷病手当金より貰える金額は少なかったですが、
私の方では何の手続きもせずに貰い続けることができて助かりました。

傷病手当金は貰うのがめんどくさいんです
(ありがたく頂戴するんですけどね…)

毎月、医師に書類を書いてもらい、会社に送付し、約1ヵ月後に入金。

※書類は、協会けんぽや組合健保から入手できます。
 会社に言うと貰える場合もあります。

傷病手当金は事後申請であり、申請後に審査期間ががあるため、
傷病手当金の貰い始めの時期は、全く収入がない期間が続きます。

(例)
10月15日から休職

11月30日分までの傷病手当金の申請書を記入
(支給が始めての月は1ヵ月以上申請できるが、
 基本的に1ヵ月単位で申請するものらしい。
 会社の労務担当の方から言われました。)(※)

医者に書類記入を依頼(お金かかります)

会社の締め切り(12月10日※会社によって異なる)までに申請

組合の締め切り(12月20日※会社によって異なる)までに申請

支給日(1月20日)に入金

その後は、1月上旬に12月分の傷病手当金を申請すれば、
2月20日に入金されます。

うちの会社の場合はこんな感じでした。
一般的だと思いますが、会社や健康保険組合によって変わると思います。


(※)会社の人から1ヵ月単位で申請してほしいと言われたのは、
   多分こういうこと。

Q.傷病手当金は、病気休職明け等にまとめて請求することができますか?

A.まとめてご請求いただくことは可能です。
しかし、傷病手当金は、病気等の治療のために労務に就くことができず、事業主からの報酬が支払われなかった場合に、賃金に代わって支給されるものです。
そのため、過去にさかのぼってまとめて申請する性質ものではありませんので、原則、1ヵ月毎(月末締)にご請求ください。

https://www.gib-kenpo.or.jp/inm/faq/index.html?articleid=11743&category=2404

傷病手当金の算定

私傷病休職期間中は、給料の2/3程度がいただけていましたが、
『給与』という形での支給だったため、
きちんと保険料や税金が引かれており、残るのは雀の涙ほどの額でした。

傷病手当金は、標準報酬月額の2/3程度が貰えます。

傷病手当金の支給額は、以下の計算式で算出されます。

<1日あたりの支給額(計算式)>

1日あたりの傷病手当金=
直近12ヵ月の標準報酬月額を平均した金額÷30×2/3

標準報酬月額とは、1ヵ月あたりの給料を1等級~50等級までに区分したもので、主に健康保険料や厚生年金保険料を計算するときに使用されます。

仮に直近12ヵ月分の平均標準報酬月額が26万円だった場合、
1日あたりの傷病手当金の支給金額は26万円÷30×2/3=5,780円となります。

なお、健康保険の被保険者期間が12ヵ月に満たない場合は、以下いずれかのうち低い額を算定の基礎とします。

●当該被保険者の被保険者期間における標準報酬月額の平均額
●当該被保険者の属する保険者の全被保険者の標準報酬月額の平均額

厚生労働省保険局 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000619554.pdf
太陽生命ダイレクト https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/colum/basic/045.html



傷病手当金支給までの待機期間のことなど、
注意点は他にもありますし、一見ややこしい!と思いますが、

ざっくりと給料の2/3程度が貰えると思っていたらいいです。

ちなみに、傷病手当金が貰える日数は、実際に休んだ営業日ではなく、
有給休暇や土日・祝日などの公休日も含まれます。

1ヵ月(30日の月)丸々休んだ場合は、
1日あたりの傷病手当金×30日すればいいです。


傷病手当金は全額もらえない

標準報酬月額の2/3程度が貰える傷病手当金ですが、

私は、昨年の4~6月に相変わらず残業していたため、
標準報酬月額は私にとって、そこそこ高額でした。

なので、基本給よりちょっと少ないかな~くらい
傷病手当金を貰えることができました。

毎月『高い!!!』と思いながら保険料を納めてきましたが、
ここで標準報酬月額の高さが活きることになりました。

しかし、どうしても逃げられない保険料。

傷病手当金からも、たっっかい保険料をきっちり徴収されます。
(自分が払った分の保険料分が還元されるなら文句は言いませんが。)

<傷病手当金から引かれるもの>
・厚生年金保険料
・健康保険料
・介護保険料※40歳以上の方

<傷病手当金からは免除されるもの>
(傷病手当金は非課税所得なので、年末調整の対象ではありません)
・雇用保険料
 ※雇用保険料は、働いた給料が発生した場合のみの支払い
・所得税
・住民税
 ※前年の所得にかかるので、前年所得があった場合は納税が必要

休職中とはいえ、会社には所属しているため、
会社も自分も保険料を納め続けないといけません。
(滞納する方が、後々めんどくさいことになりそうですし…)

徴収方法は会社によります。

・傷病手当金から天引きされる場合
・会社の口座に振り込み
・一旦会社が立て替えてくれて、復職してから会社に払う場合 など

標準報酬月額は、高ければ傷病手当金が多く貰えますが、
納める保険料はその分高額になります。

低ければ傷病手当金は少なくなりますが、
納める保険料も少なくて済みます。

欲を言えば、次の標準報酬月額が算定される4月~6月だけ残業少なくして、
標準報酬月額を下げたかった。

でもこの時期って、微妙に残業が多いんだよね。

ちなみに、4月~6月に休職した場合は、
昨年までの標準報酬月額をが適用されるため、
傷病手当金も保険料の計算も変わりません。

私は、傷病手当金を申請するにあたり色々調べましたが、
時期や会社、保険組合によって異なることがあると思います。

きちんと自分で調べたり、担当の方に聞いたりしてくださいね。


続きはまた更新します。
次も休職中のお金のことです。



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