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権威

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#エッセイ

ラブが来る

ラブが来る

なんで人は物語をラブストーリーにしたがるのだろう。

もちろん、そもそも流行りの物語にラブストーリーが多すぎるというのもある。

例えば百人一首は短歌が100首もあるのにそのうちの43首が恋の歌らしい。
日本人は1000年以上前から恋バナで盛り上がっていたのだ。

ただ、別に恋愛モノでもない映画や漫画でも、必ずといっていいほどラブストーリーの要素が組み込まれている。

それを「オ!あいつとあい

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ケーキが切れる非行少年

ケーキが切れる非行少年

「明日死ぬかもしれんのに勉強とかバカじゃね?」
と、クラスのヤンキーに言われたことがある。

これは訳もわからず周りに合わせて勉強していた中1の僕にとって衝撃的な発言だった。

ただ、別に衝撃だったからと言ってバンドとかを始めたわけではない。
衝撃を受けながらも勉強を続けて、もう大学生になってしまった。

若くして亡くなった人々には必ず「志し半ば」という言葉が送られる。

そりゃそうだ。

もし僕

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「みんな」が作るユートピア

「みんな」が作るユートピア

みんなにはみんなの「みんな」があると思う。

誰かが「みんな」という言葉を使った時、多くの場合は本当に地球の全人類を表しているわけではない。

大学生の言う「みんなの間で流行ってるんですよ」に独居老人は含まれていないはずだ。

いじめられっ子の言う「みんなに殴られます」に隣の学校の奴は含まれていないはずだ。

IT社長の言う「みんな賢くてすごいなあ!」にビッグダディは含まれていないはずだ。

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この世はでっかいヤリサー

この世はでっかいヤリサー

僕はヤリサーを心の底から見下している。
ただ、僕は本当に彼らを見下せるほどの人間なのだろうか?

「ヤリサー」とは性行為を目的とした学生が集まるコミュニティのことで、世間的にも下品で忌避すべき存在だとされている。

我々がヤリサーに嫌悪感を示してしまうのは、「テニスサークル」などさも清純そうな看板で内情をぼやかしているからだ。

「セックスサークル セクサス」とかの名を持つ団体がヤリサーだったら誰

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