切ってからが本番!がん治療と仕事の両立について考える
こんにちは、入院生活の三度三度の大盛りご飯と退院後のご馳走たちにより、福々しいお姿になってしまったもってぃーです。
今回はがん治療と仕事の両立について。まずは、治療計画決定までのお話です。
治療がフルコースだった😮💨
残念なことに、切除した癌細胞の「顔つきが悪い(癌の性質を本当にこう表現するのですよ、驚きw)」上に増殖値(MIB-1)も高かったため、
のフルコースをご提案されてしまいました。
当初は放射線療法だけのはずだったのに…「抗がん剤治療」ってアレよね、「余命○年のなんちゃら」的な映画でヒロインがやつれて禿げていくアレよね。
よくわからないけど辛そうなイメージだけはあるし、やったとしても再発率は0にはならないし、仕事もままならないし、そもそもわたし長生きしたくない派なのよ………
ということで、一度持ち帰って検討することにしました。
5年後生存していることよりも今の愉悦🙌と本気で思っているわたしを説得せんとする友人たちとは、結構激しめの言い合いになったりもしました。癌を告知されて初めてイライラしたかも。
結局、彼らの様々な作戦が懐柔してくれたお陰で、はい!フルコース!いただくことにしました!(腹括り)
治療と仕事を両立するために
乳がん治療は向こう10年かかりますし、とにかくお金がかかる!わたしのようなバツイチ独身女の場合、自分の収入以外に頼るものもないから切実なんですよねー。
もちろん仕事はわたしにとって生き甲斐的なものでアイデンティティの大半を占めているので、たとえ病人だろうとも働き続けたい!というモチベーションはあります。が、それ以前に現実問題として、働かざる者無収入なので治療と仕事の両立は必須要件なのです。
がん相談支援センターに相談してみる
わたしの通う病院は「がん診療連携拠点病院」なので、病院内に「がん相談支援センター」が併設されています。がん治療に精通したソーシャルワーカーさんや看護師さんが様々な相談に乗ってくれます。通院してなくても誰でも利用できるそうですよ。
わたしはソーシャルワーカーさんから仕事と治療の両立事例、健保の制度、市区の制度などなど、アドバイスいただきました。
弊社の労務と連携してもらって「主治医意見書」の作成もお手伝いしてもらいました。
企業向けがん就労者マニュアル(PDF):
https://ganjoho.jp/public/institution/qa/pdf/kigyomukeManu_2013.pdf「主治医意見書」フォーマット(PDF):
https://www.mhlw.go.jp/content/12301000/000331631.pdf
会社と話し合う
がん告知数分後には上司に報告して、以降労務や人事のみなさんと相談しつつ休職と復職を繰り返して現在に至ります。
ありがたいことに、そもそも「健康や家庭優先」主義の勤め先ではあるので、希望するペースで休ませて貰ってます🙏
業種/職種問わず、休職からの復帰には困難がつきものですが、特に管理職は総じて属人的になりやすく、引き継ぎ含め業務連携が難しい仕事だなぁと日々感じます。でーじょーぶかなぁ…わし。
お金の見通しをたてる
前述の通り、がん治療には相当お金が掛かります。そして、会社を休めば収入も0。控除分(厚生年金/健康保険料/介護保険料(半分払ってくれてありがとう会社…)/住民税/雇用保険料とか諸々)で大赤字💸です!
割と最近まで「宵越しの金は持たない」レベルの頓着のなさでしたが、反省して頓着することにします😗
限度額適用認定証
これは!絶対に!必須です!
窓口で支払う金額の上限を証明してくれる認定証です。超えた額は支払っても後に還ってくると聞いて「じゃあ別にいらなくね?」とも思ったのですが、保険会社の担当の方に割と強めに勧められたので会社に申請しました。
アドバイスありがとう。日々の明細を見て猛省しましたよ…一時的な出費だとしても少ないに限る!そして確定申告の医療費控除申請もお忘れなく。
傷病手当
健康保険組合に申請することで、療養のための休暇に対して傷病手当を受領できます。雑に言うと、月給の1/30×2/3の金額×休んだ日数で計算されます。
わたしの場合は以下のフロー。
※まだ受け取ってないので受け取り後手続きは不明
会社の労務担当から「健康保険傷病手当金支給申請書」をもらう
病院の文書窓口で2と「文書申請書兼預かり書」を提出
預かり書の写しを受け取る
大体2週間後に申請書を受け取り(保険適用なので300円)
会社の社労士に申請書を提出
会社から健保に提出
3ヶ月後目安で指定口座に振り込まれる
健保の一部負担還元金
会社から「給付金を入金したよ」と連絡があって、なんのこと?と調べてみたところ、月の医療費の2万円を超えた分が負担還元金として支払われるそうです。ありがたし!(リンクは我がITS健保のものです。所属健保によって金額などは異なります。)
医療保険
医療保険は長いことやめていたのですが、ふと思い立って「安いし県民共済くらい入っとくか…」と入院保障+がん特約に加入してみたところ癌が見つかっちゃって、ラッキーなんだかアンラッキーなんだか苦笑いしかでません😅
でも、入っていて良かったのは間違いないですし、一回癌になっちゃうともう保険の加入/変更は難しいので、何かしら安い保険(手術/特約>>>入院保障)+公的医療保険制度の二段構えで備えるのが良さそうです(とはいえ、大半は公的医療保険制度で賄えます)。
保険会社に連絡して「診断書兼入院証明書」等必要書類を送ってもらい、傷病手当と同様に病院で記入を依頼します。
気をつけたいのは、こちらの証明書は保険適用外で1通書いてもらうのに数千円(わたしの病院は税込5,500円)かかる点。なるべくまとめて申請した方が良いです。
乳がん治療は長期にわたるので、
精密検査(がん診断)〜入院までの検査通院と入院/手術(2022/9〜11月分)
→1週間後には入金されました。ありがたや🙇♀️抗がん剤治療〜放射線治療(2022/12〜2023/4月分)
以降のホルモン療法と検査通院
で分けて申請する予定です。ちなみに県民共済のオペレーターさん曰く、放射線治療は手術扱いになるんだそうですよ。知らないこといっぱい!
地方自治体の助成金
これは福岡の話になりますが、がんの治療に必要なグッズ(ウィッグ,補正具など)購入に関する助成金です。福岡市は最大30,000円受けられます。
他都道府県にも類似の制度がたくさんあります。
https://cs-mk.co.jp/appearance-care/
まとめ
ということで、まとめます!
治療方法は色んな人と話して揉めて決めよう!
がん相談支援センターは有益!利用推奨!
仕事と治療の両立方法を自身⇔病院⇔会社の三者でいっぱい話し合おう!
長期戦に耐えうるためにお金は大事だよ
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