ADHD持ちショートショート作家おだっくい

SFショートショート短編集中心に書いていきます。お賽銭感覚で支援して下さい。原稿用紙の…

ADHD持ちショートショート作家おだっくい

SFショートショート短編集中心に書いていきます。お賽銭感覚で支援して下さい。原稿用紙の枚数で原稿料が決まるショートショートは紙媒体では割に合わない。

記事一覧

ここでの執筆を停止します。

パスワードを忘れてしまい、登録を解除するのにもパスワードが必要と運営さんにも言われたので、ここでの作品発表は停止します。 新しいアドレスは、同じNote内の です。

昔書いたショートショートです。「どうしてしまいましたの? 地球さん?」

「どうしてしまいましたの? 地球さん?」  最近、東京、大阪、名古屋、福岡など多くの人が住む大都市や、動物園、水族館、ペットショップ、牧場、競馬場、猫カフェ、豚…

昔書いたショートです。

「『楠ノ木』などの3or4」 『楠ノ木』 「なあ、小夜子さん。お向かいの楠ノ木。やけに綺麗に見えないか?」 「ホント、手入れした訳でもないのに、どうして今年はい…

SFショートショートです。

昔書いたショートショートです。 「妻」  お爺ちゃんが体験したことのある不思議な話? そうだなぁ、工場に勤めていた時の工場長の話かなぁ?  お爺ちゃんが工場勤め…

昔書いたショートショート 2

ショートショートの中でも短い3or4(3行か4行で読み終わるショートショート)に分類される読み物です。 「『ミンナリンダ・アイクのレコード』ほかの3or4」(自由テー…

昔書いたショートショートです。

ショートショートとは、だいたい原稿用紙10枚分の短い小説です。 それのさらに短い3OR4(3行か4行で終わるお話)に分類されます。 「『磨製石剣』などの小さいズ」(自由テ…

吸○紙(きゅうまるし)

 カルロス・カスタネットと出会ったのは、お気に入りのお店の多い菜の花商店街でした。  金曜日で学校が午後三時四十分で終わり、まだ帰るのには早い時間帯はいつも菜の…

貴様と俺とは科学の桜

 あの桜の木は人間の死体を養分にして美しい花を咲かせている!  これを信じて良いことだと東京にある国立大学院の遺伝子工学室の研究員、梶井秀樹25歳が思いついたの…

センサーの鎧

 ここは国立の人間研究所。なぜ人間はこの形に進化したかを研究、人間の仕事を代替できる人型ロボットの開発などで様々な科学者が勤めている場所だ。国立だけあって開発の…

100

あかなめ消滅

 季節は春の3月で、この暖かさならマンションのベランダから早めの花見もできそうな時期の深夜11時。チャンネル登録数が5万人で、ネットの動画配信による広告収入で生…

鬱病と統合失調症が最悪な時代に書いた詩。

韻も何も守っていない詩。1:「チタヤ通り」(改訂版)  チタヤ通りは電気の虹よ 街行く人はみな色鮮やかでふくよか そのふくよかな胸で思う存分眠りたい 電気の虫は七…

ここでの執筆を停止します。

パスワードを忘れてしまい、登録を解除するのにもパスワードが必要と運営さんにも言われたので、ここでの作品発表は停止します。
新しいアドレスは、同じNote内の

です。

昔書いたショートショートです。「どうしてしまいましたの? 地球さん?」

「どうしてしまいましたの? 地球さん?」

 最近、東京、大阪、名古屋、福岡など多くの人が住む大都市や、動物園、水族館、ペットショップ、牧場、競馬場、猫カフェ、豚小屋限定の局所的小規模地震が異常な回数で発生しているという報告書が気象庁と防災科研から政府に提出されました。
 事が地震だけに打つ手が無かった政府は、内閣府に勤める私の叔父で精神科医であると同時にガイア理論の世界的権威でもある松島博士の提

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昔書いたショートです。

「『楠ノ木』などの3or4」

『楠ノ木』

「なあ、小夜子さん。お向かいの楠ノ木。やけに綺麗に見えないか?」
「ホント、手入れした訳でもないのに、どうして今年はいつもより美しいのかしら?」
次の日、あえなく楠ノ木は宅地造成で伐採され、切り株だけになっていた。
「あなた、あの楠ノ木は私たちに必死で助けてとお願いしていたんでしょうね」

『透明人間になれる薬』

 透明人間になれる薬を開発した研究

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SFショートショートです。

昔書いたショートショートです。

「妻」

 お爺ちゃんが体験したことのある不思議な話? そうだなぁ、工場に勤めていた時の工場長の話かなぁ?
 お爺ちゃんが工場勤めしていた時の工場長は三十年以上付き合いのある上司だったなぁ。不思議な話は確かお爺ちゃんが五十五歳の時だったから、工場長はあの時六十歳だな。
 工場長は若い頃から元気いっぱいのやり手でなぁ、欲しい物は奪い取ってでも必ず手に入れる人だった

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昔書いたショートショート 2

ショートショートの中でも短い3or4(3行か4行で読み終わるショートショート)に分類される読み物です。

「『ミンナリンダ・アイクのレコード』ほかの3or4」(自由テーマ)

『ミンナリンダ・アイク』

 珍しくて古いLPレコードを、ネットオークションでレコードマニアに売りつけるのが生業の骨董屋が、中古レコードショップの廃盤コーナーから、ミンナリンダ・アイクという、聞いた事のないミュージシャンの

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昔書いたショートショートです。

ショートショートとは、だいたい原稿用紙10枚分の短い小説です。
それのさらに短い3OR4(3行か4行で終わるお話)に分類されます。
「『磨製石剣』などの小さいズ」(自由テーマ)

『磨製石棒』

 その呪われた磨製石棒は縄文人の呪術使いによって作られ、どんな所有者でも残忍な殺人鬼に変えてしまうのだが、持ち主が戦いで死んでからは、ずっと地中に埋まっていて戦いと血に飢えていた。
 何千年経過したか解ら

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吸○紙(きゅうまるし)

 カルロス・カスタネットと出会ったのは、お気に入りのお店の多い菜の花商店街でした。
 金曜日で学校が午後三時四十分で終わり、まだ帰るのには早い時間帯はいつも菜の花商店街で軽く美味しい物を食べるとか、コーヒーを飲むのが私の習慣です。いつも行くのは、『ヴィルヘルム・ライヒ・ベーカリー』というパン屋さん。ここのクリームたっぷりのスイートポテトが私のお気に入りなのです。パン屋さんの一つ隣はコーヒーショップ

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貴様と俺とは科学の桜

 あの桜の木は人間の死体を養分にして美しい花を咲かせている!
 これを信じて良いことだと東京にある国立大学院の遺伝子工学室の研究員、梶井秀樹25歳が思いついたのは、大学の中庭に生えている特別美しい花を咲かせる桜の木を見たときだった。
 その桜の木は何故か毎年必ず2月15日に狂い咲きする不思議な桜で、それだけなら梶井もそれほど気にはしなかった。梶井がある種偏執狂じみた考えにとりつかれたのは、毎年2月

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センサーの鎧

 ここは国立の人間研究所。なぜ人間はこの形に進化したかを研究、人間の仕事を代替できる人型ロボットの開発などで様々な科学者が勤めている場所だ。国立だけあって開発の予算はかなり青天井だ。その人型ロボット工学の第一人者である本多博士の助手である三橋君が研究室に入ると、本多博士は人間というよりゴリラに近い形のロボットを作っていた。
「おはようございます博士。それは何ですか?」
「おお三橋くんか。警視庁の機

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あかなめ消滅

 季節は春の3月で、この暖かさならマンションのベランダから早めの花見もできそうな時期の深夜11時。チャンネル登録数が5万人で、ネットの動画配信による広告収入で生計を立てている動画ネームは蝶華蘭。本名は大野春子が動画の編集を終えて、シャワーを浴びようと浴室に行くと、浴室に据え付けてある洗濯機の近くで赤い肌をした全裸の小僧と出くわした。背中まで届くほど髪の毛を伸ばしている。
「誰? 何をしているの?」

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鬱病と統合失調症が最悪な時代に書いた詩。

韻も何も守っていない詩。1:「チタヤ通り」(改訂版)

 チタヤ通りは電気の虹よ
街行く人はみな色鮮やかでふくよか
そのふくよかな胸で思う存分眠りたい
電気の虫は七色の光
そこら中から人を照らす
すべて七色 電気の七色 七色七色七色七色
シバタ通りの黄色い命
 萎んだ心も弾ませる
錆びた心も裂いた命も蘇れ
 シバタ通りの黄色い命

2:「風船は下に置くと悲しくなってしまうから」

風船は下に置

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