み。

やらなきゃいけないことは沢山あるけど、特にする事もなく手持ちぶさたなのにまかせて一日中…

み。

やらなきゃいけないことは沢山あるけど、特にする事もなく手持ちぶさたなのにまかせて一日中スマホに向かって、心に浮かんだり消えたりしてうつっていくつまらないことをとりとめもなく書きつけると大体満足する人です。

最近の記事

亜米利加豹と蜘蛛

ふざけた外観のラブホテル。 その向かいにあるコンビニに、二週間ほど前から生花が並んでいる。 並んでいると言っても花は一種類。 母の日に向けてだと思われるカーネーションがほんの数本刺してあるだけ...だったのだが何故か今日は色とりどりの花が並んでいる。 売れ残っているのであろう、見慣れたカーネーションの隣には大きな百合が、そのまた隣にはガーベラとスターチスが刺してあった。 Today’s flower ガーベラ スターチス 98yen まだ何か書いてあるようだが、目が悪

    • 何故人はBARに行くのか

      最近よく考えることがある。 何故人々はBARに行くのかということだ。 飽食の時代だ。 お腹が空いているのならスーパーやコンビニに行けばいいし、喉が渇いているのなら水を飲めばいい。お酒を飲みたいなら買えばいい。 こんなことを言っちゃ全ての飲食店にガンくれてるようなものなのだが、料理ないし何かしらの食べ物をメインとして提供する店舗はまだその存在意義にすぐ辿り着ける。その料理人あるいはシェフ、バイトのおにーさん、なんでもいい、その人その店が作る味付けが好みだったり、「食べモノ」

      • センタクノレンゾク

        洗濯機の修理を依頼した。 2ヶ月前に買ったばかりの洗濯機の脱水機能が壊れたのか、はたまた何か詰まっているのか、とにかく元気よく洗い出したと思ったら急に脱水になると拗ねる。うんともすんとも言わない。 「とんでもないものが詰まっていました。」 まるで映画カリオストロの城の銭形警部のあの有名なシーンのように修理に来てくれたおじ様が言った。なに?私の心ですか? これです、と見せられたものは真っ白い粉の塊。 ...?なんだこれ。そんなものに手を出した覚えはないぞ...。 『な

        • #3「マティーニ・オン・ザ・ロック」

          「◯◯さん...ですか?」 急に聞こえてきた自分の苗字に驚いて顔を上げる。確かにそれは私の苗字だった。 カウンター越しにいるのは杖をついた初老の男性。しかし全く記憶にない。初対面のはず...。 『もしかして...父のお知り合いですか?』 男性は笑顔で大きく頷いた。 そういえば先日父から連絡が来たんだった。 「新年会で同期に◯◯(私)の働いているお店を紹介したら、友人の一人が行きたいとの事で、...(略)来店したら対応をお願いします🙇‍♂️」 謎に業務的な構文に似合わ

        亜米利加豹と蜘蛛

          丑三ツ時小噺

          気圧...低 体調...× 精神...△ 摂取アルコール量...◎ 先月は一日しか休みがなかったが今月は四日も休みがある。正月万歳。 しかし先週からずっと風邪気味。 なんとかなっているような、誤魔化しているような。 精神的に追いやられている状態の方が 良いものが創れるの、なんでなんだろうね? こういう日には昔読んだ漫画の最後の一節を思い出す。 ... 何年も、何十年も、仮に生まれてから死ぬまで同じ家に帰ってきていたとしても、玄関の前の石畳を全て踏むことなく死んでい

          丑三ツ時小噺

          四行詩

          なんとかなるさ、と日々を楽観的に生きる。 なんともならない保険料の請求が来て、振り出しへ戻る。 今を耐え忍めば、と無根拠な幸福を貪る。 皮下組織にまで届くような、そんな長い針を突き刺されたような痛み、ああそうか、これが現実か。

          四行詩

          #2 「ジョニ黒」

          今日も無事に帰宅。 生きてるだけで幸せだ、なんて言いたいところだが、それを続ける為には当たり前のように食べ物も服も家も健康保険も必要で、さらにそこに一番の厄介なもの、人との関わりも加わる。 だから、流石に生きてる「だけ」では幸せとは言えない。お金も時間もすぐに尽きるが、今日も悩みは尽きてくれない。 今月も今週も今日も、 働いて、働いて、働いた。 「働きすぎじゃない?」と言われるがまったくもってその通りだと思う。否定はしない。 休みは週に一日、それもイベントが入ることが

          #2 「ジョニ黒」

          そよ風大島公園にて

          「鬱は二週間で治る」 そんな感じのタイトルの本があるらしい。 健常者が読む本だ。 どうやったらこの生活から抜け出せるのか? そんなもの、答えなんて誰でも知っている。 考えなくても分かるほど単純で、尚且つ確実な答え。 【一月二十三日】 夜の公園のベンチに腰掛け、 処方された抗うつ剤のシートを取り出す。 プチ、プチ、と一粒ずつ、丁寧に、確実に、手際よく、膝の上に溜めていく。 いやに冷静だった。 (これぐらいでいいかな、) 半分ほど残っている飲みかけのストロング酎

          そよ風大島公園にて

          八月、某、帰り道

          今日はよく働いた。 昼からセミナーがあったので用意をして、そのまま営業、実働十四時間。 流石に疲れたな、と思ったけど今日は歩いて帰らないといけない。 いつもより早い出勤、寄り添ってくる眠気を殴打してなんとか打ち勝つことができた。が、用意して外に出ると、とんでもない強さの雨が降っていた。 これは勝てない。 玄関先で、ポカンとした顔で立ち尽くした。 こんなに「立ち尽くす」という言葉が似合う女が他にいるだろうか、というぐらい綺麗な立ち尽くし方だったと思う。 (立ち尽くし方っ

          八月、某、帰り道

          五月の出来事

          去年の五月の終わりかけに書いたやつ。 画像で残してたのを投下。 意外と皆ノート読んでくれてるらしくて嬉しい。 完全に自己満で書いてるだけやけど読んでるよ〜って言われるのはやっぱり、ね、嬉しい。(二回目)

          五月の出来事

          #1 「カイカンフィズ」

          「カイカンフィズ作ってみてくれない?」 そう言ったのはマスターと仲の良い.... なんて言ったらいいんだろ、お客さんじゃないんだよな、いや今はお客さんなんだけど。 取引先...ってのもなんか違うし同業でもないし、説明が難しい。深く関わりのある人...? まあとにかく、私が尊敬している人だ。 で、なんだっけカイカン、、、カイカン? カイカンフィズ???カイカンってナニ? 全く聞いたことがない。 でもさっきからチラチラ聞こえてきていた話によるとジンフィズに牛乳を入れたレ

          #1 「カイカンフィズ」

          「或る一日」

          「ダサい人になりたくないんです」 そんな話をしていた。 ほんとは「かっこいい人になりたい」、と言いたい。 カッコ良く素敵に年を取りたい。 でもそれを言えるまでの実力も経験も、まだない。 だから、できるだけ「〜しないようにする」を徹底して、潰していく。今はそんな時期、まだ前段階。 ダサい/ダサくない は、相対的な評価だ。 集団内での相対的な位置付けでしか測れない。 だからこそ、色んな人を見て、上にいる「かっこいい人」を目指すことと下にいる「こうはなりたくない人」を参考に

          「或る一日」

          「出窓」の話

          七月八日。 久しぶりに聞く蝉の声と首を振り続ける扇風機のゆるい風の音で目が覚めた。見慣れていたはずの天井が新鮮に感じる。 昨日は七夕。 コロナの影響で延期していたライブの公演日だったので、久しぶりに大阪に出向いていた。 住民票を移すのが億劫でまだ移していないので実家に色々な書類が届いている。取りに行くついでに泊まることにした。 終電で帰るから鍵だけ開けておいてほしい、とLINEをしたが母は駅まで迎えにきてくれた。 駅から家まで、歩いて20分ぐらい。二人並んで歩く。声

          「出窓」の話

          〈純喫茶巡話〉#2 喫茶エデン

          今日は久しぶりの休み。 ...じゃない、仕事だ。危ない。 いつもよりニ時間出勤が遅いだけでついつい休みをもらったような気分になる。連勤の日数を数えなくなったし、社畜の才能が開花しつつあるな。こうなったら満開まで咲かすか。 ということで今日はこのニ時間をフルに使う。 少し早めにセットされたアラームを止めて、一仕事終えてから、休日のような気分で家を出る。 眼鏡屋。 古着屋で見つけた黒縁の鯖江眼鏡、カラーレンズ入り。お気に入りだけど私の顔が小さすぎて少し合わなかったので調整

          〈純喫茶巡話〉#2 喫茶エデン

          ぼくらはわかくてうつくしい

          生温い風を切りながら歩く。 時刻は0時を回ったところ。 今日は仕事が終わるのが早かった。 一週間ほど前にイヤホンを壊してしまってからというもの、毎日のように風が直接鼓膜を揺らしてくる。遠くの方を走っているのであろう救急車のサイレンが空の上の方で鳴っている。同じような姿をした住居から漏れ出てくるテレビの音、街路樹の葉が擦れる音、青白く光る自動販売機の排気音、全てが混じり合ってゆっくり流れてくる。 そういった音を聴きながら、9時間近い労働を終えて完全に乾いた唇を舐めると木工用

          ぼくらはわかくてうつくしい

          〈純喫茶巡話〉#1 珈琲専科Vivid

          ノートを書き始めた時に絶対に書こうと思っていたシリーズ。お店の雰囲気とか値段とかゆる〜いレポ混じりのノート(になる予定)です。 ちなみにメモに残してたタイトルは 「そうだ、喫茶店へ行こう」だったけど ありきたりすぎるしダセーのでやめた。 それと、書き始めた時にADAM atの「春夏秋冬山猫囃子」を聴いていたのでその影響を受けているような気もする。 最近のマイブーム、「歩くこと」。 歩数計のアプリを入れたこともあって、意識的に歩くようにしている。 ここ一年で体重が10kg近

          〈純喫茶巡話〉#1 珈琲専科Vivid