ぼんやりとした私のひとりごと
昔から一生懸命に物事に取り組む人と一緒にいたいと思っていたし、そんな人を応援するのが大好きだった。
頑張る人の姿をみて「私も頑張らなくちゃ」と知らず知らずのうちに背中を押してもらっていた気がする。
最近は特にひとりになってぼんやりと考える時間が増えた。
大学生の春休みなんて、自己分析に溺れる就活生なんて、みんなそんなもんなのかなぁって思ったりしてさ。
この頃よく思い出すのは、劣悪でひどく闇い人間の終わりを感じたある時期のこと。
思い出したくないのに夢でも回想されるものだから、きっとこれからも切り離すことはできないんだろうな。
私の心はあの頃に一度“死んだ“。
“死んだ”なんて大袈裟かもしれないけれど、死んだという言葉がいちばん当てはまっている。
驕り高ぶった大人たちに振り回されて、哀しみも痛みも全く感じないほど麻痺してしまっていた。
私の心はあの頃に“殺された“と言っても過言ではない。
確かにあのとき、さめざめとした感覚と人に対する諦めみたいなものを覚えた。
目も当てたくないほどに汚い環境と、粘つくようにすえた大人に頭の先からつま先まで舐められるように過ごしたあの期間。
「なんで普通に幼少期が過ごせなかったのか、私は何も悪くなかったのに、きっといい子でいられなかったからだ。」と思ったこともある。
あの頃の後遺症なのかははっきりと分からないけれど、ときどき、ほんの少しだけ、意識が飛んで空っぽになることがある。
どうでもよくなって、空虚に、静かに涙を流していることもある。
「頑張らなくちゃ」と心を奮い立たせているのは、あの頃に決して戻らないため。
頑張る人と一緒にいれば私は少なからず救われる。
それだけで安心して生活できる。
人間の終わりを見てしまってから、私もあの人たちと一緒になってしまうのではないかと常に怯えているからだ。
堕落した先に残されるのは心身の死の匂い。
誰もあれ以上のことは経験したことがないと思う。
きっと普通の人なら耐えられない。
今でも鮮明に掘り起こされる記憶に喰い潰されないように、喰い潰される前に私は私を生きぬいてみせる。
この話はきっと誰にも言わないまま最期の時を迎える。
わかるはずがないし、想像なんて絶対にできやしないから。
そしてきっとみんな離れていくことを知っているから。
私は毎日、真っ暗で静かな夜を眠れることに感謝して明日を迎えにいく。
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