【究極のエビデンス】コレステロールを70下げた女性の実録。
つい先日、緑内障、ドライアイの診療で訪れた患者さんが、「先生!コレステロールがものすごく下がったんです、先生からのアドバイスを継続してよかったです!」と大興奮で教えてくれました。
身体のアンチエイジングの領域で「コレステロール」の問題は大切な話、一体どのような方法が有効だったのか、ご紹介します。
この患者さん:めぐみさん(仮名:44歳)は、緑内障の疑いがあり、今年の初めに検査にいらしていましたが、健康上の悩みを聞いてみると、
「コレステロールが異常値、直近の検査ではなんと300を超えてしまった」というのです。
それを半年で約70下げたというのが、冒頭の大興奮の理由。
早速ですが、結果を先にどうぞ!!
約半年でこの結果には私も驚きましたが、めぐみさんの主治医からも、どうしたらこれほど数値を下げられたのか質問攻めだったとか!
はじめて私の元を訪ねてこられたのが今年1月。
めぐみさんの当時の生活習慣を聞いてみると…?
■食事➡自炊の和食が中心だが、甘いものに目がない。
■お酒➡たしなむ程度
■運動習慣➡週1回のテニスレッスン、ゴルフの練習、たまにウォーキング
■体重➡伸長相当の平均値
・・・こういう方、結構いませんか?!
しかし、コレステロールの数値が、やはり高すぎる…。そこで私は、このnoteでもご紹介した2つのポイントをアドバイスしました。約半年間継続されたそうで、この結果を出されたのです。実際に取り組まれたことはこちら。
1.ランニング 毎日ミニマム20分。
■ウォーキングはやめた。虚血性心疾患予防に役立つ中等度の運動としてランニングを開始。
■距離を目標としない。心拍数を140後半に維持できる速さを意識。
■時間はミニマム20分、天候が許す限り毎日。
■外を走れない日は、ジムでランニング。または、HIITを4分。
めぐみさんにアドバイスした内容は、こちらの記事と同様です。
2.身体に入れるものは「ゆるヴィーガン」
■和食中心のスタイルは維持しつつ、1食の中で摂れる野菜のボリュームをかなり増やした。野菜の量を摂るために、スープ、鍋料理など栄養を丸ごととりやすいバリエーションも意識。
■育ち盛りの息子さんたちに、動物性タンパク質の肉や魚・卵のボリュームが多かったところ、ご自身のみ抜きに。タンパク源は豆腐や納豆、ひよこ豆など、植物性に比重を置く日を意識的に作っている。
■毎日3杯ほど飲むラテやコーヒーに入れる牛乳は、ソイラテまたはオーツミルクに全て変えた。
■白米は玄米に全面移行(ご家族は白米。それなら取り組みやすいですね)
■ついバターを摂取してしまうパンはやめ、朝食は玄米と納豆がベース。
■甘いものが食べたくなったら、ナッツか甘酒。
(めぐみさん提供写真:右からオーツミルク、豆乳、甘酒。色々な種類があるので、継続しやすい味と価格のものを取り入れていらっしゃるそうです)
食事については以下の記事、ヴィーガン食で得られる効果についてご理解の上実践されました。
3.「オメガ3」をサプリメントで補充
食事のとりかたに加え、さらにオメガ3のサプリメントを追加されたそうです。オメガ3脂肪酸はHDL(善玉)コレステロールを増加させ、中性脂肪を下げる効果が認められています。
めぐみさんはコレステロール改善にはオメガ3サプリが有効であることはご存知でした。しかし市販のオメガ3は、マグロやカツオなど、「水銀や重金属など有害物質が含まれている可能性がある」大型魚の魚油から作られていることから、毎日摂取することに不安があったと言います。
躊躇していたところ、植物性のオメガ3に出逢い、安心して食事・運動療法に追加をされたそうです。
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300超えの数値に、めぐみさんの主治医はお薬をお勧めされたそうですが、まずは自分の力でやれることを試してみたかったとのこと。
彼女が出した数値が、何よりのエビデンス。薬に頼る、それもひとつの方法ですが、まずはこうした方法を試してみるのもいかがでしょうか?(※必要な方は主治医の方にご相談の上お進めください)
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
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