3行日記

電車で立ちながら本を開きながら

気づいたら寝ているぐらいなら

もっと寝ればいいのでは？ねえ、私。

やらなきゃ、やらなきゃと自分を奮い立たせたら

すっかり心に余裕がなくなってしまった。だから

小説を読むことにした。本を片手に電車で心地良く寝ていた。

この街にいると

電車で30分の移動が近いのか遠いのか

わからなくなる。ちなみに私は近いと思う。

(「この街」とは、どの街...？)

4月になると、上京したての頃の

まだ電車の後ろ姿が見えるのに容赦なくホームに乗り込む電車に

目が飛び出そうなほど驚いたことを、思い出す。

柔らかい椅子に、ちょうど良い暖房とほどよい雑音。

そんな電車のなかは本を読むのに最適で、

無意識に後頭部を窓ガラスに打ちつけている。

緊張感すら漂う静かな朝の通勤時間、あえて街の音に耳を傾けてみた。

思ったよりうるさい車の音、意外と存在感のある室外機の音。

電車や歩く音も。無音だと思っていたけど、はっきりと、うるさいぐらいの音があったんだ。

(📷小田急線代々木八幡駅構内。カーブと広告に惹かれて。)

秋雨で濡れたバッグからイヤホンを取り出して電車に乗る朝。

キュッキュッと靴を擦る音がどうしても苦手。

でもおかげで音楽をキュンキュン楽しめるの。

(📷東京は京王井の頭線のハートの吊り革(...撮ったの2014年！))

40年後もこうやって乗車率200%の電車に揺られ

曲がる腰を庇いながら近くの手すりを掴んでいるのだろうか。

田舎育ちのDNAがそれは私の性に合わないと囁く。

(📷阪急の梅田駅がすき。ミッフィー号かわいかったなあ)

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