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「二拠点」というテーマを自分の中で発酵させる、という決意

移動のコストが下がった今こそ、二拠点、多拠点での活動も選択肢として当たり前になりつつあると思っていて。

このあたりは①プレイヤーとしての自分と、②制度全体を俯瞰して見る自分に分けつつも、頭のなかでもう少し整理して熟成させてから世に放ちたい、そう考えている。


序、というか余談

”発酵”というワードをよく見かけるようになった。最近読み始めた外山滋比古 著『思考の整理学』やLIFULL HOME'S総研の『地方創生の希望格差』、藤原辰史 著『分解の哲学-腐敗と発酵をめぐる思考-』もそうだ。その他『”都市を発酵”せよ』など、この記事本編とはあまり関係がないが、とにかく私のアンテナに引っかかっているのだ。


1.昨夜のつぶやき

話は昨日のちょっとしたポストから始まる。

もし社会人学生として大学院博士課程に進むとするならば、将来的にこの「二拠点」を深めてみたいと思ったのだ。天の時と地の利と人の和を活かして。

天の時とはまさに今、トレンドとして国の後押しが始まった政策であるということ。
(なお、文言としては平成20(2008)年の時点で登場、「地域への人の誘致・移動による 市場創出の可能性及び方策に関する調査 報告書」)

元々大学で自分が所属していた研究室は、制度研究に強みのある都市計画研究室である。これを利用しない手はない。これが地の利のその①である。

また現在名古屋に居住しているということで関東関西にも出やすい。これは実例調査の際の移動性にも直結する地の利その②である。

最後に人の和だが、これは自分自身が二拠点でプロジェクトをしているという点がその①、二拠点居住、多拠点居住をしている人を知っているという点がその②である。

総じて、自分の興味とこれまでの繋がりから自分事として研究ができそうとう目算だ。


2.トレンドとしての二拠点居住

個人レベル/民間企業がボトムアップ的に進めてきた”二拠点”というキーワード、ようやく国も後押しする方向に進んできている。

多様な価値・魅力を持ち、持続可能な地域の形成を目指すためには、地域づくりの担い手となる人材の確保を図る必要があります。 しかし、国全体で人口が減少する中、すべての地域で「定住人口」を増やすことはできません。そこでこれからは、都市住民が農山漁村などの地域にも同時に生活拠点を持つ「二地域居住」などの多様なライフスタイルの視点を持ち、地域への人の誘致・移動を図ることが必要となります。

国土交通省

3.マイプロジェクトとしての二拠点居住

現在は名古屋と呉を行き来する生活をしている。二拠点”居住”とは言えないかもしれないが月1で呉(実家)に帰省して、リノベーションした古民家を地域に開くプロジェクトを行っている。

愛知と広島に拠点をもちつつ各所に顔を出せるような働き方は今の延長線上にあるはずだ。


補.今後読んでおきたいメモ

  • 南房総地域における二地域居住を促す滞在拠点に関する研究

  • 日本における「二地域居住」の実態と地域振興との関係性 : 千葉県南房総市および周辺地域を事例に

  • 住宅所有によらない二地域居住に供する滞在拠点に関する研究



今の私は出会ってきた全てのヒト・モノ・コトによって形成されていると思います。これまでにいただいま縁や恩を他の形に昇華して、次世代の人にまで届けられるように、引き続き頑張ります。