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投げられたお題で短編書く試み:2(1)
上
断れば良かった。ここに来て、また後悔している。俺の人生は、いつもこうだった。昨日の夜から半日をかけて空港に降り立った俺は、10日分の大きなキャリーバッグを引きずるように外に出た。
「っっつ!!」
予想を遥かに超える強い日差しと、地面から上がる熱波に思わず声を上げる。半袖は逆に肌が焼けて辛いと聞いていたが、こういう事か。納得しながら日陰に逃げ込む。
「おうおう、来たな来たな~!」
連絡を
推し活が止めれない話
『わたしは、』
「ありがとうございました~」
この人、前は二箱ずつ買っていってたのに最近一箱だけになったな。自動ドアを出て車に乗り込む中年男性を目で追いながら、そんな事を思った。乗り込んだ車は白い軽自動車。よれたスーツに身を包んだ疲労顔のおっさんは、素早く駐車場から出ていった。
煙草最近値上がりしすぎだもんね、こんな時間までお疲れ様。
「けいちゃん、そろそろ休憩取って」
「あ、はい」
時刻
投げられたお題で短編書く試み : 1
ある夏の日、夏季休暇と言う学生の特権を謳歌したがっている私は雨の中課外授業から帰宅し、玄関の見慣れない靴で全てを察した。
「ハイちゃん!おかえり!」
リビングから走ってきた少女は両手を広げて私を出迎える。
「えっ!?ゆーちゃん!?おっきくなったねえ!」
1年ぶりに見る従姉妹は、一瞬誰かわからない程に大きくなっていた。この年齢の子供というのは、本当に成長が早い。
「…なんか親戚のおばちゃんみた
本人たちの許可を得ないスタイル。
誰とはいいません。
「え、なに」
眠そうな顔をした彼が、すこし驚いて目を軽く見開きながらこっちを見る。トレードマークのサングラスを今は外していた。いかつく見えてしまうそれを取れば、いつもの優しい目だった。
シートを倒して眺めていた携帯の画面が少し見え、バスケの試合結果をみていたことがわかり少し安心する。
「いや、別に」
「え、なんや」
服の裾についていた糸くずが気になって取ったら、服まで引っ張っ
クリエイターズマッチングプロジェクト:コトバヲトリモドセ(ボツ案)
前回同様ボツです。
「ねえねえこれみて!」
「ああそこ足元!」
「うぉっとっと、みてみて」
「今度は何拾ってきたんだよ…」
「これこれ!『慣用句辞典』!」
「!?すげえ!!古代の言葉勉強出来るじゃん!」
「でしょでしょ!ねえ一緒に見ようよ!なになに『指を咥える』…って」
「…意味の部分黒塗りされてんじゃん、しかも全部」
「…もうなんでー!?単語の意味はわかるのにいい!!」
「ま、まあそういう言い
クリエイターズマッチングプロジェクト:コトバヲトリモドセ(ボツ案)
「任せたわってこいつ…」
私はパソコンの画面の前で前髪を掻き上げ、そのままガシガシと頭頂を掻いた。
クリエイターズマッチングプロジェクト。「夜が明けたらひとりじゃない」という柱のもと、誰かが絵を描き、それを見た人が曲を作り、それを聴いた人が歌を歌い、最後に誰かが短編小説をつける。テーマは「20XX年」なら何でも良いようだ。
バトンを繋ぐことで、各分野で燻っているクリエイターを引っ張り出そうという