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ただ虚ろな季節に (詩)

あと何回
この忌まわしい季節を乗り越えないといけないのか
これは何かの修行なのか

何を見ても何も目に映らない
全て色彩を無くし黒ずんでいく
ただ悲しみだけが溢れ
喜びの感情を失ってしまった
私を満たすものは何もない

これ以上、命を長らえていくことに
いったい何の意味があるのだろう

遺影の母に語りかけても
ただ母は微笑むだけ

早く、桜が散ってしまえばいいのに……

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ほろ酔い文学

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