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それでも、時は過ぎ行く

母が死後の世界に旅立ち

そして、あなたも旅立って行った。

大切な人が1人、2人亡くなっても

私の周りは、世界は、

何事もなく続いていく

代わり映えしない日常が続いていく。

ただ、私だけが

私の心だけが泣いている。

繰り返し、脳裏に浮かぶ

死に顔と対面した時の光景。

表情に、この世の役目を終えた安堵と

寂しさが滲んでいた。

その時の絶望感が、ひっきりなしに

私を悲しみの底へと、突き落とす。

悲しみがこれでもか、というくらい押し寄せる。

この世の全ての苦悩を

背負っているような

独りよがりな幻覚に陥る。

それを理不尽に思う私がいる。

誰も、私の苦しみに気づかず

1人取り残されたような心地になる。


それでも、時間は

私のことなど、お構いなしに

進んでいく。

1秒、1秒、時を刻んでいく。

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