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ショートnote

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つぶやき〜1200字程度の短い記事を集めました。
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#歴史

【ショート】テストに出ない世界史 | 消えた女王とダゲレオタイプ

【ショート】テストに出ない世界史 | 消えた女王とダゲレオタイプ

ダゲレオタイプというのは、写真技法の名前です。
日本語では銀板写真とも言います。

今回は、この古い写真技法と、あの世界史上の有名人に関するお話です。



少し前に、「写ルンです」のような使い捨てカメラが今の若者にウケているというニュースを見ました。

撮った写真のデータがすぐ見られるデジカメ世代にとって、現像するまでどんな風に撮れたか分からないのが逆に新鮮なのだとか。

でもフィルム式写真は

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【ショート】3分で人物史 | 《第1話》ロマノフ朝ラストエンペラーの母 - マリヤ・フョードロヴナ

【ショート】3分で人物史 | 《第1話》ロマノフ朝ラストエンペラーの母 - マリヤ・フョードロヴナ

「何とかわいそうな子だろうか!神様、どうか彼女に慈悲をお与えになりますよう!」

…これは、マリヤ・フョードロヴナことダウマー(マリヤはロシアに嫁入り後の名前)がロシアに発つ際に、ダウマー一家と交流があった童話作家アンデルセンが言った言葉です。

(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)



ダウマーの祖国デンマークは、度重なる敗戦で領土がどんどん縮小。
財政的にも決して豊かな国ではありませんで

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【ショート】テストに出ない世界史 | 外国の王室に嫁いだら、語学はどう習得するのか

【ショート】テストに出ない世界史 | 外国の王室に嫁いだら、語学はどう習得するのか

ヨーロッパの王室は、昔から国境を越えた婚姻がよくあります。

それは血筋を守る為の政略結婚だったり、たまたま恋に落ちたのが外国の人だったりと理由は様々ですが…

そもそも、言葉の壁ってどう乗り越えてるの?

という疑問が。

私が考えたのはこんな感じだったのですが、意外とどちらにも当てはまらない人もいて。

今回は3人のプリンセスの例をご紹介しますね。

1. 貧しくて家庭教師を雇えなかった -

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【ショート】王家の宝石 | 11月の誕生石 - エンマ王女のリボンブローチ(シトリンver.)

【ショート】王家の宝石 | 11月の誕生石 - エンマ王女のリボンブローチ(シトリンver.)


概要マキシマ王妃が2020年の王子の日(prinsjesdag)で身につけていた、中央にシトリンがはめ込まれたリボンブローチ。
オランダのシンボルカラー・オレンジのドレスとマッチしている。(大きな画像はこちら)

こちらのリボンブローチ、元々はサファイアがはめ込まれていた。

真ん中の宝石は取り外し可能な作りになっており、マキシマ王妃はこれをサファイアからシトリンに付け替えたものを着用している形

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【ショート】王家の宝石 | 10月の誕生石 - マリードルレアン王女のオパールティアラ

【ショート】王家の宝石 | 10月の誕生石 - マリードルレアン王女のオパールティアラ

概要火花のようなユニークな形のオパールティアラ。
こちらは元々フランス出身のデンマーク王女マリーの持ち物であった。

彼女の死後、形を作り替えられて親戚を渡り、現在の行方は不明。

歴史ティアラが作られてから現在までの行方を詳しく。

①マリードルレアン1885年、オルレアン家のマリードルレアンがデンマークに嫁入りする際作られたと言われる。

マリーはこちらの記事にもチラッと登場します。


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