見出し画像

【ショート】王家の宝石 | 10月の誕生石 - マリードルレアン王女のオパールティアラ

概要

火花のようなユニークな形のオパールティアラ
こちらは元々フランス出身のデンマーク王女マリーの持ち物であった。

彼女の死後、形を作り替えられて親戚を渡り、現在の行方は不明。

《名称》
マリードルレアンのオパールティアラ
(Princess Marie d’Orléans Opal tiara)

《起源》
1885年頃、フランス

《宝飾メーカー》
不明

《所有者》
①マリードルレアン王女 
(Princess Marie of Orléans )

②ヴィゴ王女 
(Eleanor Margaret Green)

③マルガレータ王女
(Princess Margaretha of Sweden)

④フレミング伯爵夫人ルース 
(Countess Ruth)

ルースの4人の息子の誰かに渡り、その後消息不明 

※お揃いのチョーカーは、マリーの死後、姪のシャンタル・ドルレアンへ


歴史

ティアラが作られてから現在までの行方を詳しく。

①マリードルレアン

1885年、オルレアン家のマリードルレアンがデンマークに嫁入りする際作られたと言われる。


マリーはこちらの記事にもチラッと登場します。




②ヴィゴ王子の妻、エレノア・マーガレット・グリーン

マリーの死後は、マリーの四男・ヴィゴへ渡る。
ヴィゴはこのティアラを分解し、よりシンプルなティアラとネックレスに作り替えた


このティアラとネックレスのセットは、彼の妻であるエレノア・マーガレット・グリーン(ヴィゴ王女)が身につけた。


③アクセル王子の妻、マルガレータ王女

ヴィゴ夫妻には子供がいなかったので、ティアラはマリー次男の妻マルガレータ王女に引き継がれた。

↓マルガレータのお話はこちらにも↓

④フレミング伯爵夫人ルース

マリー次男のアクセルとその妻からティアラを引き継いだのは、夫婦の次男、フレミングだった。
そしてフレミング妻のルースがティアラを着用している写真が、このオパールティアラ最後の写真となる。



その後

ティアラはその後4番目の持ち主であったフレミングとルースの子供達4人のうちの誰かが引き取ったとされているが、詳細は不明。

(※すみません画像が間違っています。「息子4人」となっていますが、実際は息子3人・娘1人です)

光の角度によって様々に色を変えるオパールのミステリアスさと相まって、謎が残る王家のジュエリーである。

※実際のティアラの画像はこちら

番外編 - お揃いのオパールチョーカー

マリー王女はオパールのチョーカーも所有していた。こちらは形を作り替えられてフランスの方の親戚に引き継がれた。

現在は姪のシャンタル・ドルレアン(Princess Chantal d’Orléans)が所有している。


参考

The Royal Watcher

instagram: @theroyalwatcher


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?