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【ショート】王家の宝石 | 11月の誕生石 - エンマ王女のリボンブローチ(シトリンver.)


概要

マキシマ王妃が2020年の王子の日(prinsjesdag)で身につけていた、中央にシトリンがはめ込まれたリボンブローチ。
オランダのシンボルカラー・オレンジのドレスとマッチしている。(大きな画像はこちら)


こちらのリボンブローチ、元々はサファイアがはめ込まれていた。

真ん中の宝石は取り外し可能な作りになっており、マキシマ王妃はこれをサファイアからシトリンに付け替えたものを着用している形。

マキシマ王妃と同じシトリンバージョンは、ベアトリクス女王の妹・マルフリート王女も過去に着用している。

と言うわけで、ややこしいが正確には

⚫︎土台のリボンブローチ→エンマ王女
⚫︎真ん中のシトリン→オランダ王室コレクション

が起源となる。

《名称》
エンマ王女のリボンブローチ
(Queen Emma’s large diamond brooch)

《起源》
1878年、ウィレム3世からエンマ王女へ贈られた

《宝飾メーカー》
不明(フランス製、Oscar Massinの物か?)

《所有者》
エンマ王女

ユリアナ王女
↓ 
③???
(ユリアナ王女以降全ての王女が着用)

歴史

ブローチが誕生してから現在に至るまで。

①エンマ王女

現在のオランダ国王であるウィレム・アレクサンダーのひいひいおじいさん、ウィレム3世がエンマ王女との結婚に際して贈った。
(この時点ではサファイア入り)


ウィレム3世はこれが2度目の結婚。
元来浮気性で前妻(死別)とは不仲だったが、41歳年下のエンマとはとても幸せな生活を送ったそう。
夫が亡くなった後も、ずっとこのリボンブローチを着用し続けた。

②ユリアナ王女

エンマ王女の死後は、孫のユリアナ王女がこれを引き継いだ。


③-1 ベアトリクス女王

(by Frank van Beek, CC-BY 2.0 
Wikimedia Commons)

ユリアナ王女は、娘のベアトリクスにブローチを引き継いだ。
ベアトリクス女王は、フランス製のこのブローチをフランス訪問の際着用していた。

③-2 マルフリート王女

ベアトリクス女王の妹・マルフリート王女が、サファイアをシトリンに付け替えたバージョンを着用している。(画像はこちら)



③-3 マキシマ王妃

マキシマ王妃は、2017年のアルゼンチン訪問でサファイアバージョンを着用。

また別の機会には冒頭でご紹介したシトリンバージョンを着用している。


参考

Wikipedia: 日本語
ModekoninginMaxima.nl

instagram: 
@dutchroyaljewels
@royaljewelsoftheworld

twitter:
@saadsalman719 (The Royal Watcher)
@thecourtjeweller

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