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第26回 緩和ケア医の山崎章郎さんに聞く(下)末期がんなどの患者とどう向き合うか
今回のゲストは、緩和ケア医の山崎章郎(やまざき・ふみお)さん。
山崎さんが「病院で死ぬということ」を著したのが1990年。外科医だった経験をもとに、終末期の患者がどのような最期を迎えるかについて「物語」を描くことによって、自らの最期を患者自身が決めることができない病院医療の問題点を明らかにし、反響を呼んだ。それから34年。がん医療を取り巻く環境は大きく変わっている。
まず情報提供の面では、
第25回 緩和ケア医の山崎章郎さんに聞く(上)がん共存療法に取り組む狙い
今回のゲストは、緩和ケア医の山崎章郎(やまざき・ふみお)さん。
名著『病院で死ぬということ』を1990年に著した後、緩和ケア医として活躍してきた山崎章郎さん。2500人を超える終末期がん患者を看取ってきた。その山崎さんが2018年に大腸がんを宣告された。抗がん剤治療を受けるものの、強い副作用が出たため治療を中断。自身ががんになったことによりいくつかの問題に気づく。抗がん剤治療を選択しない患者
第23回 ファクトチェック推進に尽力する弁護士の楊井人文さんに聞く(下)デマや不正確なニュースなどにだまされないためにはどうすればいいのか
今回のゲストも、ファクトチェックを自ら手掛けるとともに、ファクトチェックの普及・推進にも務めてきた楊井人文(やない・ひとふみ)さん。
私たちがデマや不正確なニュースなどにだまされないためにはどうすればいいのか。 楊井さんは「SNSの時代になって、昔は影響力を持たなかった無名な人たちのつぶやきさえ、一瞬で世界に広がるようになった。新しい技術によって、こういう現象が生まれた」とその背景を説明し
第22回 ファクトチェック推進に尽力する弁護士の楊井人文さんに聞く(上)ファクトチェックとは何か。どのようなルールでどんな分野で行われているか
今回のゲストは、ファクトチェックを自ら手掛けるとともに、ファクトチェックの普及・推進にも務めてきた楊井人文(やない・ひとふみ)さん。
楊井さんはファクトチェックの普及・推進活動を行う非営利団体であるファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)の発足から事務局長を務め、2023年6月に任期満了で退任。 「これからは、より自由な個人の立場でファクトチェックのあり方について考察や支援を行っていく」との
最期までトイレに行きたいなら、基本動作のトレーニングを〜終活カフェ
終活について専門家の話を聴きながら、参加者も語り合う、葬儀社・ライフネット東京(小平知賀子代表)主催の「終活カフェ」が8月27日、東京・東五反田の同社事務所で開かれた。今回のテーマは「最期まで自分でトイレに行きたい! 生活リハビリって知っていますか?」。理学療法士の吉村覚(よしむら・さとる)さんを講師に迎え、「最期までトイレに行く」ためにどんな準備をすればいいかを学び、感想などを語り合った。
第21回 精神科医の和田秀樹さんに聞く〜シン・老人の時代へ
今回のゲストも、精神科医の和田秀樹さん。 高齢者は消費者、労働者としても最強の存在なのに、世の中では旧来のイメージが維持され、高齢者は生かされていない。そこで和田さんは「シン・老人力」を著した。
シン・老人は知的レベルが高く、若い頃に贅沢を知っている高齢者たちを指す。 「いわゆる先進国としての日本の中でほとんどの人生を送っておられる方々でなわけで、今までの高齢者像とは違って、ファッションも
第20回 精神科医の和田秀樹さんに聞く〜シン・老人力とは
今回のゲストは、精神科医の和田秀樹さん。和田さんは2012年の夏に、町、相川がキャスターを務めるラジオNIKKEIの番組『集まれ!ほっとエイジ』に出演。和田さんが監督した映画『「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ』が公開されるタイミングで話を聞いた。
この作品は、認知症で問題行動を繰り返す大学の名誉教授役を務めた橋爪功さんや、父親の介護で葛藤する娘役の秋吉久美子さんらが出演、話題を呼んだ。
第18回 「チャットGPTは世の中を変える!」〜コンピューター科学者の坂村健さんに聞く
今回のゲストはゲストは、コンピューター科学者の坂村健さん。
1984年にTRON(トロン)プロジェクトを開始。あらゆるモノがネットにつながるIoTのコンセプトをこのプロジェクトでいち早く実現した。2017年4月から東洋大学情報連携学部の学部長を務めている。
トロンの電脳住宅は100坪ぐらいのコンピューター制御された住宅。外気温に合わせて、エアコンを制御するだけでなく、窓を開けて風を通すなど
最期まで、口から食事をするための終活セミナー開催ーー訪問歯科医が口腔ケアの重要性を語る
多くの人が「最期まで楽しく食事がしたい」と思っている。そこで、葬儀社・ライフネット東京(東京・東五反田、小平知賀子代表)は7月2日、歯科医の粟屋剛さんを招き、「知っておきたい口腔ケアと食支援の知識」をテーマに、終活セミナーを開いた。
粟屋さんは、あわや歯科医院(東京・世田谷)の院長。訪問診療を中心に据え、摂食嚥下障害などに対応、認知症や半身麻痺状態などうで、摂食・嚥下がうまくできない患者が口
マザーリーフデスカフェで414カードを体験、死生観を深く考えるきっかけに
自分の死を考えたり、家族や友人と死生観を語り合ったりするきっかけになる「414(よいし)カード」。葬儀社、ライフネット東京(東京・品川)代表の小平知賀子さんが主宰する6月17日のマザーリーフデスカフェ(ライフネット東京事務所で開催)で、参加者がこのカードを使って、それぞれの死生観を語った。自分の気に入った言葉が書いてあるカードを選び、その理由を語ったのだが、それだけで、それぞれの深い思いが溢れ出
もっとみる第17回 88歳の若宮正子さんに若宮流人生100年時代の歩き方を聞く
今回もITエバンジェリスト若宮正子さんの話を聞く。
若宮さんは88歳だが、誕生日も仕事で出かけるなど、毎日忙しい。若宮さんは好奇心旺盛で、スマートフォンも早くから使っている。三菱銀行時代はシステム部員ではなかったが、企画開発セクションにいたため、IT社会に対して関心が強かった。
退職後は親の介護をしながらパソコンを打っていた。SNSをやっていたので、介護をしていても孤独ではなかったという。
第16回 デジタル技術を社会改革に〜ITエバンジェリストの若宮正子さん
今回のゲストは81歳でiPhone向けアプリ「hinadan」を開発し、アップルのティム・クックCEOに開発者向け国際会議に招待された若宮正子さん。
若宮さんは、ITを社会変革に使うことが大事と考え、デジタル庁デジタル社会構想会議でも、様々な具体的な提案をしている。
若宮さんはアプリ開発で注目されたが、「コーディングを手掛けることよりも何か作りたいという気持ちの方が大事」という。また、「スマ