別アカウントで、私の日常を綴っております。 あなたの人生に何も役に立たない言葉たちです。
「あら珍しいわね。先客がいるなんて」 高校にある満開な桜の木の下で、僕はカンディンスキーの画集を眺めていた。 綺麗な女の子に声をかけられたのは、そんな時だった。 …
私は、どこまでも広がる砂漠にいた。 青い空には薄明の月。 全ての音が止まった感覚がして、呼吸だけが聴こえる。呼吸の音は、自分の息遣いではなく、もっと大きな何かだ…
あくびをした 世界を飲み込んだ そんなこんなで私の身体は透明になる 鈴の音が通り抜けていく 海の音も山の音も通り抜けていく 見渡す限りの草原に立ち、ソラを指差し…
拝啓、1年後のわたし様 何か考えたくて、日々なんとなく過ごしていて、 幸せだと思えるけど、幸せだと言い聞かせているような気もして、よく分からないことが続いている…
だから、それはもう希望だと思うのです 壊して壊して、洗い流して、ようやく取り出したそれは どうしようもなく、やあわらかくて、涙が出そうでした こんなもの剥き出し…
7月某日、天気は快晴。 自転車を走らせて、今日も少女は海へ向かう。 「あの人のママに会うために〜♪」 お気に入りのワンピースを着て、海へと続く坂を下っていく。 …
朝の登校中、私は眠くて眠くて仕方がなかった。 顔を前に向ける気力もないくらい眠くて、私はずっと足元を見つめながら、ふらふら歩いていた。 昨夜もきちんと、7時間睡…
はまつはるな
2024年2月21日 10:24
別アカウントで、私の日常を綴っております。あなたの人生に何も役に立たない言葉たちです。
2024年2月4日 17:49
「あら珍しいわね。先客がいるなんて」高校にある満開な桜の木の下で、僕はカンディンスキーの画集を眺めていた。綺麗な女の子に声をかけられたのは、そんな時だった。彼女は僕と同じ学校の制服を着ていた。「こんにちは」と言いながら、当然のように彼女は、僕の隣りに座る。「貴方、何年生?」「、、、えーと、2年生です」「じゃあ私、先輩ね」「あ、はい。そうなのですね」「カンディンスキーが
2024年2月1日 15:16
私は、どこまでも広がる砂漠にいた。青い空には薄明の月。全ての音が止まった感覚がして、呼吸だけが聴こえる。呼吸の音は、自分の息遣いではなく、もっと大きな何かだった。少し遠くに、建物の瓦礫が見えた。ガラスでできた建物だったのだろうか。太陽の光でギラギラと輝いている。砂に足を絡め取られながら、その瓦礫に近づく。近づいて気づいた。瓦礫の山は、生きていた。 それは、鋼のような鱗に
2024年1月29日 15:44
あくびをした 世界を飲み込んだそんなこんなで私の身体は透明になる鈴の音が通り抜けていく 海の音も山の音も通り抜けていく見渡す限りの草原に立ち、ソラを指差して、天使は言った「美しい夜空ですね」私はあくびをした 美しい夜空を飲み込んだ透明な身体の中で、星々が泡のように弾けて光る「どのような気持ちでしょうか」「別に何も感じない」ぶっきらぼうな私の返事にも、天使はにっこ
2024年1月28日 22:01
拝啓、1年後のわたし様何か考えたくて、日々なんとなく過ごしていて、幸せだと思えるけど、幸せだと言い聞かせているような気もして、よく分からないことが続いている。言葉を綴りたいと思っていたけど、その欲も特に湧かず、SNSで自分を表現したいのかと思ったけど、その欲も湧かない。ただ毎日、漠然と、楽しくて心が揺れることがしたいと思うけど、行動が何もできない。モヤモヤと、霧がずっとかか
2024年1月26日 23:56
だから、それはもう希望だと思うのです壊して壊して、洗い流して、ようやく取り出したそれはどうしようもなく、やあわらかくて、涙が出そうでしたこんなもの剥き出しにして、どうやって生きていけるのか皆目見当もつかないのですが、それでも生きていくしかないのだと、何処かで誰かが呟くのであぁ、そうに違いないと私の腹は鳴るのですだから、はらを満たしてねむるのです
2023年8月1日 17:41
7月某日、天気は快晴。自転車を走らせて、今日も少女は海へ向かう。「あの人のママに会うために〜♪」お気に入りのワンピースを着て、海へと続く坂を下っていく。あ、口紅を塗るのを忘れた。でも、まぁいいか。浜辺に着くと、いつも通りララに挨拶をする。ララは魚でも食べていたのか、満足そうな顔で、口周りをぺろぺろ舐めて座っていた。ふわふわの尻尾が、気持ち良さそうに揺れている。「
2023年7月22日 21:44
朝の登校中、私は眠くて眠くて仕方がなかった。顔を前に向ける気力もないくらい眠くて、私はずっと足元を見つめながら、ふらふら歩いていた。昨夜もきちんと、7時間睡眠をしたはずなのに、何故なのか。禁止されていた猫の集会に参加しようと、計画を練っていたから、バチがあたったのかもしれない。今夜は窓辺に、鰹節を置いておくしかない。倒れそうになりながら、なんとか学校に辿り着き、自分の教室へ向か