Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 3「チャイム」と「時計の見方」 その3
2️⃣ チャイムの補助として、時計を読めるように指導する。 どこにあるか、いつ見るのかも覚える。【育て方】
「数字を覚えているので、デジタルでいいか」と思わないで、アナログの時計も教えて教えていきましょう。その理由は、2つです。
小学校の時計は、全てアナログだからです。もう一つは、アナログの時計は、時間を量として把捉えることができるという利点があります。それが、将来、予定を立てて行動するときに役立ちます。
時計は小学校になってから習いますので、きっちりと教える必要はありません。だだ、場面切り替えのときに「時計の数字」と「読み方」をできるだけたくさん子どもに浴びせかけましょう。それを毎日、毎回するだけで徐々に時計が読めるようになっていきます。
お風呂に入るときの例で書きます。
【セリフ】「やりとり」を使っています。母と子の会話です。
母「お風呂に入りなさいよ。」
子「もう少しお絵描きする。」
母「いいよ(「共感」)。でも、いつまでする。時計見て。」
子「見てるよ。」
母「時計の長い針が8のところまで来たら、お絵描きはおしまいにして
お風呂に入りましょう。それでいいですか?」
子「いいよ。」
母「じゃ、8のところまでね。8は『よんじゅっぷん』と言うんだよ(「覚
えて」)」
子「よんじゅっぷん。」
母「そうだよ。よく言えたね(「共感」)。」
視覚認知(見る)が苦手な子どもは、アナログの時計がうまく読めません。そいうときは、3つの方法があります。
・読み上げ機能の付いた時計を使う(聴覚認知を使う)
・長い針と短い針で作る面積で、およその時間を推測する
(タイムタイマーと同じ原理を使う)
・諦めて、デジタル時計を使う
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