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元発達相談員の育て直し【日記】《学童保育編》はおしまいです。

 これで、「元発達相談員の育て直し【日記】《学童保育編》」は、おしまいです。このあと、3月の《あそぼうクラブ》の「まとめ」と来年度の準備が始まります。つまり、以前の記事とリンクして同じところを周り始めるということです。

 毎日の記事とエピソードを詳しく示しつつ、その都度理想の学童保育の「考え方」を書きました。今後の、学童保育を経営していく人たちの参考になれば、幸いです。

学童保育は、子どもの心と身体の安全を守るために、子どもを『育てて行く』ところです。預かるところでは、ありません。

 だから「こどもが、学童が面白くない」という理由で、一人たりとも止めさせてはいけないのです。そして、遊びを通して、一人で地域で過ごせる知識とスキルを身につけさせてから、送り出すのです。

 最後に、草間君と五月丘君の保護者の方から、「おはなしきいて」に寄稿していだいた文を載せておしまいにします。

「ヤスへ、おぼえていますか?」 草間君のお母さん 

 1年生の時…お山の大将だったヤスは 、初めて 学童に来 てお兄ちゃん お姉ちゃんとの力の差に、学童にもう行かへんと泣いていたあの時。
 2年生の時… サッカーがしたい、 野球がしたい とやりたいことをいっぱい 言っていた。
 3年生の時 …初めて 班長になり その時の一言。「 僕 1年生 2年生の時は、すごく 班長に迷惑かけたな 。今やっとわかったわ 」と言っていましたね。
 4年生の時… 「今の1年2年が班長になったら、学童に行って立派になった姿を見に行くねん」とも言っていましたね。
 
 今の姿を見ると、成長したのかな~と母も不安だけど、四年間振り返ってみると、心も体も少しずつではあるけれども 成長したんだなと感じています。
 母も、最初はすべてが 初めての事ばかりで オドオドしていたけれど 、先生方や先輩のお父さんお母さんからたくさん学びました。今まで学んだことを忘れず 一緒に少しずつでも成長していけたらな~と思っています。
 「できない」って言葉は 、いっぱい 努力してからにしようね。
 四年間 どうもありがとうございました

「たっちゃんへ」   五月丘君の両親より

 学童に入って、あっという間に3年間が過ぎてしまいました。四年前、保育所の 年長の時、 お父さんとお母さんは たっちゃんに一人で留守番をさせたくなくて 、K市からN市に引っ越すことにしました。K市と違い N市はお母さんが 学童に迎えに行き 一緒に家に帰れる、高学年になっても本人が希望すれば 学童にのこることができると思ったからです。

 この3年間で、あなたは先生や友達からたくさんのことを学んだと思います。 学童に行かなければ、こんなにたくさんの人とは出会えなかったと思います。4年生になって、残念ながら 学童に残ることができなくなりましたが、 この前 「僕はずっと 、学童に行きたい。大人になったら、学童の先生になる」と言っていた言葉が、学童で過ごした三年間の素晴らしさを物語っていると思います。

 これからもあなたが大きくなっていく中で、いろいろな出来事にぶつかって行くと思います。 楽しいことばかりではないはずです。 どんな時でも自分一人ではなく、たっちゃんの周りにはたくさんの人がいて、あなたをいつも応援していること、見守ってることを忘れないでください。

 最後に、 この3年間 親身になってタツを見守って下さったヤマト先生、西北先生、 香川先生 、奈良先生 本当にありがとうございました。


 

 最後にもう一度書きますが、この《あそぼうクラブ》の記事は限りなく現実に近いですが、全てフィクションです。


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