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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    7 筆記具の正しい持ち方と書くときの正しい姿勢 その3

1️⃣ 人差し指と親指と中指でエンピツを正しく持つ
4️⃣ 適当な筆圧で(強すぎず、弱すぎない)で書ける
  【育て方】 

 この筆記具の正しい持ち方や筆圧の1️⃣と4️⃣は、感覚統合の完成を前提としています。つまり「揺れる」「すべる」「力を入れる」「回る」「高いところから飛び降りる」で足らないもの(怖がるもの)を補って、体や手指が自由自在に使えるようになっていないと難しいということです。
 「Ⅰの5のその5」に詳しく書いていますので、参考にしてください。

 「手指を自由に使える」ことに関してだけ言えば、小学校までに手指を使った遊びをたくさんして置いた方がいいでしょう。
 粘土遊び、ブロック、折り紙、あやとり、砂遊び、新聞をちぎって紙吹雪、新聞でボールを作って雪合戦などです。指の力をコントロールするには、鉄棒、雲梯、ジャングルジムも効果があります。

 直接、エンピツの持ち方につながる練習としては、「お箸」があります。お箸を上手に使えるように育てていけば、エンピツも上手に持てます。上の箸の持ち方は、ほぼエンピツの持ち方と同じだからです。

 筆圧に関しては、練習するものではありません。感覚が統合され体や手指が自由自在に使えるようになれば、自然と身につくものです。

2️⃣ 眼を近づけ過ぎない 
  目は机から、筆箱の縦1個分は離す
3️⃣ 書くときは下敷きを入れ、書く方と反対の手でノートを       
  押さえながら書く。
  【育て方】

 「目を筆箱の縦1個分離す」「ノートを書くときは下敷きをして、書く方と反対の手で抑える」に関しては「育てる」より知識化した方がいでしょう。つまり、「覚えて」を使って常識やルールとして記憶してもらうのです。
 「ノートを書くときは下敷きをいれる」を教えるときの例で書きます。

【セリフ】自由帳に、エンピツで「お絵かき」しているときのお母さんと子
  ども「やりとり」です。

母「どうしたの?」
子「この目がいや!」
母「目を書くのに失敗したのね(「想像」)。それは、書き直したくなる
 よね(「共感」)。」
子「消しゴムで消す。」
母「そうだね。この間、教えてあげたね(「共感」)。やってみようか。」
子「あれ、うまく消えない。黒くなる。」
母「そうでしょう。それはね、エンピツでお絵書きするときに、下敷きを入
 れないからだよ(「覚えて」)。」
子「したじき?」
母「ほら、これよ。」

下敷きを見せる

母「これを入れて書くと、きれいに書けるし、失敗したときにきれいに消え
 るのよ(「覚えて」)。」
子「そうなの?」
母「そうなのよ。これからは下敷き敷いて書いてね。今日は、特別にお母さ
 んが目のところを消してあげるね。」
子「ありがとう。」
母「さぁ、次から『エンピツで書くとき』は、どうしたらいいのかな?」
子「エンピで書くときは、下敷き敷いて書く。」
母「よく覚えたね。偉いね(「共感」)。」

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