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《思考の柔軟性が弱いタイプ》のアセスメントとその支援の方法   その4 小学校で、どんなことに困るのか?

《思考の柔軟性が弱いタイプ》の特性は、次の4つです。

  ①自分ルール
  ②自分言葉
  ③0か100かの考え方
  ④何でも自分で決める 何でも自分で解決する(思い通りにする)

【参考】この特性は、以前にも書きましたが他の《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》《聞いたことをまとめるのが苦手なタイプ》《注意集中に課題があるタイプ》の3つのタイプも、多かれ少なかれ持っています。この3つのタイプと《思考の柔軟性が弱いタイプ》は、多少重なっているからです。つまり、3つのタイプの子どもも、この記事を参考にしましょうということです。

 この4つの特性を持ったまま「学校に来ると、どんなことに困るのでしょうか?」まとめておきます。 

①学校での集団生活では、どんなことに困るのでしょう。学校には、校則などのルールがつていまわりますし、当番、行事など学校ならではのものも増えます。
  ➪校則を守らず《自分ルール》で行動するので、問題行動と思われ先生
   に叱られる
  ➪問題行動を《自分言葉》で説明するので、トラブルになる
  ➪《自分言葉》で話すので、クラスメイトとコミュニケーションが上手
   くいかず
トラブルになる
  ➪起こったトラブルを《何でも自分で決めて》《自分で解決しよう》と
   してトラブルが大きくなる。 
 
 ②学習活動では、どうでしょう?
   ・個人で学ぶ学習は、《0か100かの考え方》で、興味あることは必死
    でがんばりますが、興味のないことや面倒くさいことは全くしない
    か、イヤイヤやることになります。
     ➪興味あることのは成果が上がりますが、興味ないことは成
      果が出ない
     ➪興味のないことをやらそうとすると、逃げる無視する、固まる       

   ・集団で学ぶ(話し合い、実験など)学習は、同じように興味がある
    ときは参加しますが、興味のないときは遊んでいます。
      ➪参加しても、人の話を聞かず、自分の意見ばかり言う
      ➪参加しても、自分の意見を絶対曲げず相手が間違っている
       と言い続ける
      ➪自分が、司会をやり自分で全部決めてしまう
      ➪実験など「自分のやりたいこと」は全部自分でやってしまう
      ➪「自分がやりたいこと」をやらせてもらえないと怒り出す

 これらの困ることに対して、取り組み方(支援の方法)は2つです。「実行機能を育てる方法」「特性を学校生活の困らない程度に緩める方法」です。こらについて、次の記事に書きます。


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