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浙江大学に入学を検討されている方向け修士卒業までの流れの一例紹介


/修⼠卒業までの流れと各種⼿続き/

修士課程をご希望の方やこれらから修士課程で学ばれる方のために、浙江大学で実際に修士課程を修了し、今年卒業された日本人の方から修⼠卒業までの流れと各種⼿続きに関する情報を提供して頂きました。
提供して頂いた情報をそのまま載せていますので中国語で書いてある所もあります。
※専攻・学院の違いや今後の担当先生やシステム変更があると思いますので、あくまで参考程度にしてください。


1.学分(単位)

  • 履修科目24単位と读书报告2単位を合わせた26単位が卒業に必要な単位。

  • 修士論文に単位はつかない。

2.读书报告(読書レポート)

  • 修士は4本書く必要がある(学院によって本数は違う可能性もある)。

  • 1年のうちに教授に相談・確認する。

  • フォーマットは特に決まっていないらしいので、通常のレポートや小論と同じで良いが、学院によって違うかもしれないので要確認。

  • 答辩申请のときに提出する。

3.开题报告(論文計画書と発表)

  • 1年のうちから知网で浙江大学の修士論文を読んでおくとイメージが掴める。また先輩の开题报告と答辩は大体の流れが分かるので見学に行った方がいい。

  • 目安として4000~6000字くらいの論文計画書と発表。

  • 計画書のフォーマットも学院によって違う。私は表紙以外特に指定されなかった。

  • 発表時のパワポの有無と発表時間は要確認。

  • 参加時期を教授に要確認。この時期を間違えると卒業延期になる。報告書と発表が必要。开题参加には単位がほぼ全部取得済みであることが必要。

  • 答辩申请のときに提出する。

  • 論文テーマの選び方として、論文は最後に匿名で外审(外部審査)され、中国人学生と留学生の区別がなく、とても厳しいらしい。裏テクとして論文テーマを日中比較にして、日本の資料をたくさん入れるなど、審査の先生に留学生だと気づいてもえたら審査に温情が加えられると教授が教えてくれた。

4.論文

  • 目安として3万〜6万字くらい(学院によって違うかも?)

  • 初稿段階で3万字書いておくと安心。章立ては全5章くらい。

  • 文系でも留学生は英語で書いてもいいとなっている。

  • 中国語でも英語でも、やはり最終的にネイティブによる直しが必要。中国語の場合は、中国人の学生さんや友人にお願いする(優しい教授だと自分の学生の博士とかを紹介してくる)。もし頼めるネイティブがいないのであれば、有料のサービスを利用するという方法もある。このネイティブの直しを入れないで論文を出して、落とされ卒業延期になるケースがちらほらあるらしい。

  • 最後の書式設定のとき、一応マニュアルのようなものがあったが、中国語のword用語が分からなくて苦労した。

5.预评审报告

  • 指定の書類に教授達のサインをもらうだけだった。

  • 指定の書類は教務の先生にもらった。

  • 答辩申请の時に提出。(学院によってはないところもあるらしい??)

6.预答辩

  • 答辩の練習のような感じで、5分くらいの発表。

  • 発表時のパワポの有無と発表時間は要確認。

7.答辩申请(答弁申請)

  • 答辩申请と論文を外部審査に送るのは同時並行で行う。

  • 申請書類をたくさん用意する必要がある

  • 管理系统の学习计划もこのとき提出する。

  • 学位証明用の写真撮影と提出が必要。指定の撮影所で撮らないといけない。写真提出しないと答辩申請手続きができず卒業延期になることもある。早めに撮ること!

  • 書類に教授達のサインや印鑑をもらわないといけないが、教授5人くらいにアポを取るのは骨が折れる。中国学生さん達は教授サインツアーを企画して、3日間くらいかけてみんなで一緒に行っていたらしいのでこれに参加できると楽。

  • 答辩申请の通知はこのように学院HPに掲示される。
    浙江大学哲学院
    このページの下のほうに論文の規定などについての資料が添付されている。

8.外审(論文外部審査)

  • 匿名で中国学生と同じように行われる。留学生でも審査落ちすることはある。

  • 外部審査は難問と言われているが留学生には少し優しいと思われる。

9.答辩(論文発表)

  • 発表と質疑応答。

  • 論文を提出してから審査結果と答辩までは少し時間があるので、この時に答辩の準備(パワポと原稿、プリント用論文)をしておく。答辩のやり方は各学院や担当の教授、答辩人数によっても変わるので一人当たりの発表時間とパワポの有無は教授に確認した方がいい。

  • 前年度の答辩は絶対に見学した方がいい。

  • 答辩の日時は決まり次第指導教授から連絡が来るが、わりと直前にならない決まらないらしく、私の場合は3日前に知らされて慌てた。

  • 私の場合:発表時間は10分でパワポ不要だったが、発音の問題もあるためパワポを先生の人数分プリントして発表前に配った。質疑応答は発表後に質問への答えを準備する時間が作られた。

  • 中国学生の博士の中から答辩秘书というのが選ばれて、書類と答辩のサポートをしてくれる。

10.定稿・终稿(論文の最終提出)

  • 修士は紙での提出は不要でPDF版のみを提出する。

11.毕业と离校手续(卒業と学校を離れる際の手続き)

  • 留学生は国際教育学院所属なので、卒業式に参加するには、専攻の学院教務に確認と連絡する。中国人の学生さんと一緒の修博卒業式と国際教育学院の卒業式があり、どちらにも参加できる。

  • 离校手续で中国の学生さんは健診表や戸籍、毕业登记表など書類、卒業後進路など、提出する必要があるが留学生は必要ない。

  • 卒業式ごろからオンライン离校申请ができるようになる。学位記は専攻の学院から、修了証は国際教育学院から受け取る。

  • 学位記と修了証は卒業式ではもらえない!退寮手続きを終えないと学位記と修了証は受け取ることができない仕組みになっている。帰国準備の際はこのことに注意すること!但し、退寮手続き終了後も寮に1〜2週間は滞在が可能である。

12.その他のポイント

point1
学院教務の担当の先生に日本のお土産などをあげて仲良くなっておくと、色々スムーズになる。

point2
学院の钉钉グループが存在する。留学生は国際学院管轄なので通常は専攻学院の钉钉グループに入れないので、教務の先生に可愛くお願いして入れてもらう。学位用写真や卒業に関することは学院钉钉グループに通知があって、国際学院からの通知はなかったので注意が必要。


浙江大学日本人留学生会連絡先

ご不明な点や質問等ございましたら、以下の連絡先に
ご連絡下さい。
Eメール: zjujsa@gmail.com
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