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パーキングエリアにて
月と朝焼けが向かい合っている
パーキングエリアは真っ二つになっていた
僕はきっとその継ぎ目に立っている
そういえば冷たさが肌を包んでいた
静けさは
無音の上に立っていた
世界はパノラマに囲まれている
こちらからあちらへ
たぶん
あと一時間
僕は眠れるだろうか
どちらとも言えないところで
砂漠、運命が降りそそぐ場所
砂漠とは、運命が降りそそぐ場所
砂漠には方向がない
もし砂漠で誰かと出会ったら、何を話せばいいのか
砂漠には、運命が降りそそいでいる
何かを選択することは無に委ねること
無に動かされること
運命は無から降りそそぐ
砂漠とは、無から運命が降りそそぐ場所
砂漠には、生の潤いがある
反復が終わり、始まる度に-Salamanda『Sing Together』
夜明け
東の空に赤い線が伸びていく
反復するベースのメロディー
空の星の灯りを一つずつ消していく
空は徐々に明るくなる
反復が終わり、始まる度に
夕方
西の空で赤い光が蒸発していく
反復するベースのメロディー
空の星の灯りを一つずつ灯していく
空は徐々に暗くなる
反復が終わり、始まる度に
スモーキン・ビリーへ
思えばどうしてあんな町で出会ったんだろう。
あの町にはとても似つかわしくない。
あの頃、
何か暗いモノが僕を動物にしていた。
境界線は思い出せないが、
いつからか、
あなたが僕を動物にしていた。
それは、恋に似た現象だったのだろう。
恋のような作用だったのだろう。
僕はきっと純粋だった。
僕は踊ることすらできなかった。
何も知らず、何も分からない。
ただあなたは作用していた