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没頭することで、日付変更線を飛び越える

学生時代、例えば美術や家庭科の時間に、無心になって作業しているうち、周りの音が聞こえなくなって、気が付いたら時間がめちゃくちゃ過ぎていた!という経験はきっと誰にでもあると思う。

*最近「ゾーンに入る」感覚、味わってますか?*

あの「ゾーンに入る」感覚。
自分が大人になったからなのか、自分以外に優先すべきものが増えてしまったからなのか、それとも時代が複雑化して情報量が増えたからなのか分からないけれど、随分と味わう機会が減ってしまった。

それで今、この年齢になって一番それに近い感覚が味わえるのが個人的には「仕事終わりに映画」「深夜に料理」な気がしている。

*仕事の後の映画・深夜の料理は、なぜか時空を飛び越える*

例えば会社で嫌なことがあって、映画館に行ってレイトショーを見て、ほかの店が閉まりまくった非日常の空間を抜けて家路につくとき、昼間、会社で起こった出来事をまるで遠い昔の出来事のように感じたりする。

それと同じで、せかされたり邪魔されることなく、ただただ一人没頭して料理を作る時。例えば梅酒を作るために梅のヘタを取るとか、ラッキョウを漬けるために薄皮をむくとか、パン生地を捏ねるとか、そういう作業的なことでも全然良いのだけど、とにかく無心で何かをすることで、気づけば時空を超えていて、抱えていた悩みなどを遠い昔の出来事のように感じることがある。

*大人も感情に振り回されている。だからこそ自他の「気持ち」を大切にしたい*

大人になると悩みやストレスから逃れることは難しい。「~ねばならない」「~べき」「そうは言っても」「正論はそうなんだけど」「頭ではわかるんだけど」。

一般的にはそう言って理性を優先させることが「大人であること」とされ、大人になると感情や気持ちは悪者にされがちなのだけど、実際自分が誰かと交渉したり説得したりしていると、結局最後に結果を左右しているのは意外と「感情や気持ち」だったりする事も多い。

だからこそ、プライベートでも仕事でも大人でも子供でも自分や他人の感情や気持ちも大事に扱うべきものであると、私は思っている。

そんな「感情」や「気持ち」が大好物なものこそ、まさに「没頭すること」。例えば美味しいものを食べて「ウマっ!!!!」と感じる。モフモフのものを触って永遠に触っていたいと思ったり愛おしく思う。大好きな音楽を聴いてテンションが上がる。ドラマを見てキュンとする、などなど。

そういう何かしら自分の中の気持ちが動き、テンションが上がるとき、ごくごく短時間かもしれないけれど、たいてい同時に何かに対しての没頭が伴っている。(少なくとも私は、どうでもいい物事に対して、テンションは上がりもしないし下がりもしない)そして没頭することで時空を超え、少々の傷はいつの間にか過去の物となり、気が付けば生傷ではなくなっている。

*大人だからこそ、子供のように没頭し、テンションが上がる時間を作ろう!*

忙しく、ストレスの多い大人。
だからこそ、あえて子供の時のように何かに没頭する時間を作り、自分の「気持ち」を癒すことを意識したいと私は思う。

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