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レーシングカーに大接近:タイヤ編

5月25~26日の週末、F1日本グランプリでも有名な鈴鹿サーキット(三重県)で、SUPER GTの第3戦が開催されました。気温30℃、サーキットの路面温度は45℃を超える真夏日!アスファルトからの照り返しでジリジリと肌が焼けるような暑さでした。めだま焼きができそうなアツアツのサーキット表面にグリップし、500馬力を超えるマシンからのパワーを伝えるタイヤ。パンクやバースト(破裂)などのトラブルも発生しましたが、大きな事故もなくレースは終了しました。ここでは、そんなタイヤについてちょっと解説してみました。

レースの行われる週末、舞台裏ではたくさんのタイヤが用意されます。これは、そのごくごく一部なんです。

ちなみに、タイヤの側面に入っている帯。この色で、硬さなどタイヤ特性が違いが分かるようになっています。

空気圧のほんの少しの調整がマシンの動きを変え、勝敗を決めることもあります。

どのマシン用か(#37 = ゼッケン37のマシン用)、どの位置か(FR = フロント・ライト)などがチョークでメモされています。

タイヤを運び、マシンに脱着するのはご存知メカニック。SUPER GTではレース中にピットインして給油作業が行われます。なので、炎天下でも耐火服を着てヘルメットをかぶりながらの重労働です。でも、みなさん表情はクール!

ちなみに、画面左側に積まれているタイヤは、少しサーキットを走ってなじませたモノ。右側にある全くの新品とは表面が違うのが分かると思います。レースタイヤは、路面との摩擦による熱で表面が少しづつ溶けて「ベタベタ」になり、路面にくっつくようにグリップするんです。

一般のタイヤと違って溝が無いのは、できるだけ接地面を増やして路面にくっつくように、ということなんです。ちなみに、雨が降った時に使うタイヤには、こうした溝が刻まれています。自動車教習所で習うと思いますが、タイヤ表面と路面の間に水が入り込んで滑ってしまう、「ハイドロプレーニング現象」を避けるためです。ここは、普段なじみのあるタイヤとおんなじですね。






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