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【働き方】消化不良

<おじさんDX Vol 626>

「消化不良」というのは、仕事があるにもかかわらず時間制限されて消化できないという意味もありますが、自分が良かれと思っているコトを気の済むまで没頭できない環境という意味もあります。


✅「次から次に業務があって落ち着く暇がない...。」
✅「おまけに残業禁止措置もあって、業務がたまる一方」
✅「なのに生産性を向上させて効率良く」としか言わない上司や会社

✅「もううんざりです」

そんな嘆きを聞きました。

現場であるあるではないでしょうか。


✅時間と仕事量、質との葛藤

長時間労働が社会問題化した現在、多くの企業でこの課題に取り組まれているかと思います。しかし、生産性を向上させたとしても仕事が減らない。


仕事があるのは、嬉しい悲鳴と思いたいところですが、現場から聞こえるのは悲鳴だったりします。


かつて私もこうした思いで苦しんだコトがあります。最終到達地であるお客様へご満足頂きたく、重箱の隅をつつくように仕事をしていた時期があります。

能動的に良かれと思っていた行為が、時間制限により出来なくなるのは、消化不良そのものです。



会社側は残業代削減だけでなく、昨今の情勢も踏まえて制限をするのは理解出来るのですが、残した業務は結局のところ次の日に「負担」となってやるしかないのです。

仕事量と人員数のアンマッチングもありますし、こうした働き方が時代にマッチしていないコトもあるでしょう。


ちなみに、時間制限されて仕事量も減らないのだから、「出来なくても仕方ない」という反応をするスタッフもいたコトは事実です。


それでも「出来る範囲でしかできない」
と割り切るコトは、当時の私には出来ませんでした。

✅「それはお客様の期待を裏切る行為なのでは?」
✅「お客様から選ばれなくなるのでは?」

という不安がありました。



✅効率の良さ?

タイムパフォーマンスと言われるような今風な価値観から過去を振り返ると、効率の悪い働き方をしていたのでしょう。

まずは考え方からの行動。

✅多量の業務を回すには「時間が必要」という考えを捨てる。
✅時間が来たら、時間優先で業務を止める。

これで時間削減は出来ましたが、売上は落ちる結果になりました。それでも表面上の質はそれ程下っていませんから、生産性が向上した印象こそあります。



✅課題の発生

業務量を減らさずに「効率」だけを追求の結果、能力の善し悪しとして、時間内に業務を終わらせるコトがより重要視されます。


数字に表れ難いコトよりも、数値に直結する働き方が求められるのです。

✅スタッフの気持ちに余裕がなくなった。
✅会社から売上低下を指摘される。


資本主義ですから至極当然となるのですが、過度な効率主義は、意外と弊害があるのです。


つまり短期的に数字にならない、数字に表れ難いコトは取り組まない方が、効率良いと評価される。かつての私の働き方が「無駄」とまでは言わないにせよ、非効率であると言われたかの如くですから、当時はそれなりに凹みましたよ😅


余裕のないスタッフからは笑顔が消え、疲れている様子も見えてきたので、私は、業務量の調整を行おうとしました。

このコトが未だに理解出来ませんが、当時在籍していた会社から否定されたのです。

仕事量も売上も利益も落とさず、尚且つ時間は守らなくてはいけないという条件をどうクリアしていくのかは、難題です😅



✅短期的、長期的

時間削減によって短期的に解決したように思える働き方ですが、働く側にとって違った意味でのストレスが増していくのです。

✅常に全力で仕事をしていると息切れをする

後悔はしたくないですから、個人的には気の済むまで思う存分取り組みたいところですが、それには時間がかかるケースがあります。


また没頭している時間というのは辛くもないのです。
更に考える余裕がないとイノベーションやクリエイティブな考えも浮かぶはずもないのです。


これって長期的に見ると、大きな過ちと個人的に思っています。


限られた時間を有効に使うには、やはり人手が必要なケースも多いのです。

私の知る限りの職場では、1人が担う業務が多岐にわたっています。専門性や役割を細分化する必要があっても、少人数でこなす現場となると、おのずと役割も増えていくのです。



✅最近思うコト

実は最近になって感じるコトがあります。


どなたも時間に追われ過ぎて、心からの対応が出来ていないケースを感じています。笑顔や元気な挨拶もなく、中には効率の悪さから、面倒なコトを避ける態度も見られたのです。

お客様の立場に立つには、お客様を知るコトが必要ですが、時に時間をかけなくてはいけないケースも多いのではないでしょうか。

有難いことに質の良いサービスの提供に慣れてしまった私ですから、余計にそう感じるのかも知れません😅

✅生産性向上とは言え、これで良いのか?



✅時間だけの削減は最悪

✅数字にならない、数字に表れ難いコトは取り組まない方が良い。

働き方においてこうした考えは、効率が良いのかも知れません。

ですが時間だけが削減されて業務量がそのままですと働き手に余裕がなくなり、それが態度に出てしまいます。極端な話、今時点で売上等の数字に繋がらないとなったら、無駄と考えるようになるケースもあります。


態度の悪化により気付かぬ内に顧客を失ってしまっている。
✅商談時間の削減で強引な接客になるケース。
✅スタッフ間の雑談が無くなりコミュニケーションが減る。
✅質よりも量だけを考えるようになり、いい加減な質になる。
✅憔悴感が増して落ち着かなく些細なミスが増える。
✅仕事を持ち帰るようになる。



時間制限するなら、業務量の調整は必須ですね。



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