2020年1月の記事一覧
20200104 モラトリアム・エレクトリックギター
遥か昔のこと。おむすびが転がったかと思えば、鬼が老人のこぶを取ったり着けたりして、桃は川を流れ、もと光る竹なむ一筋ありけっていた時代。
それは僕が大学生だった頃で、青年期を蔑ろにしながら軽音楽サークルに所属し、低級の日々を謳歌していた。晴れやかなるキャンパスライフがそこにはあると盲目的に信じていた気持ちは、三ヶ月と保たなかった。地域で無理くりに参加させられた子供会のソフトボールですら、僕がバッ
20200103 無題
酒を呷ったところで嘉すべきことなど一つもない。功徳など詰める訳もなく、ただ不徳を致すばかりだ。それだというのに、頭では理解していながらに、心がどうしてもとごねるものだからまた一杯、もう一杯と呷り、酩酊に近づいていく。僕の逃げ道を奪われて堪るか、と喚くのは僕の悪い癖だし、それに付き合わされる友人の身にもなれば汗顔の至りだった。今日も泥濘んだ逃げ道に足を取られている。
「あいつは糞尿だ! 馬鹿だ、愚