めちゃくちゃ面白いじゃねえか!「スパイダーマン:スパイダーバース」感想
舐めてました。すみません。
これまで観てなかった自分を助走つけてぶっ飛ばしたいです。
飛行機の中で観たんですけど、マジでぶっ飛びました。
テンション上がり過ぎて飛行機から飛び出すんじゃないかと思いましたもん。笑
疾走感溢れる、新時代のアニメーション
もうね、何が良いって本当全部良いんですよ。
褒め言葉があまりに陳腐で申し訳ないんですけど。笑
まず、何より映像表現。
本当ね、比喩抜きでこんなの見たことない。
コミックが動き出すような、全く新しい映像。
ディズニーでもイルミネーションでもできない、CGとスピード感、コミックのようなギミックを使用した演出。
スケール感溢れる、アクションの躍動感。
マジで、騙されたと思って観てほしい。
言葉で聞く10倍すごいから。
終盤なんてあまりに疾走感が凄過ぎて、画面に釘付けでしたよ。
アメコミ感溢れるPOPの演出や、スパイダーセンス=”ムズムズ”を映像で表現するのも素晴らしい。画面のどこを見てても楽しい映像なんて、中々ないです。
複雑なマルチバースを、シンプルなストーリーで表現
ストーリーについては、主人公であるマイルスが一人のスパイダーマンとして成長していく過程をしっかり描いているのが好印象。
マルチバースは話がややこしくなりがちなところがあるんですが、本作は彼の成長・自立に焦点を絞っているので比較的見やすい。
本作にはマイルズを含めて7人のスパイダーマンが登場しますが、性格も性別も、画風まで違う。
キャラの区別をつけやすいことはもちろんのこと、それぞれの個性が見ていて楽しいし、メタ的な面白さもある。
特に、ピーター・B・パーカーとスパイダーマン・ノワールは良いキャラしてると思いました。
ピーター・BとMJのシーンは、分かってても最後ウルっと来ちゃいましたし。
アーロンおじさんが敵だった、という中盤のどんでん返しはびっくり。
話にエッジが効いているし、スパイダーマンの通例として大事な人を失うという儀式があるので納得はできましたが、おじさんが敵になる理由づけの説明が作中で一切なかったのはちょっと気になりましたね。ここが、本作唯一の穴と言っても良いかもしれません。続編で回収されるのかな?
しかしながら、ここまで高いレベルで疾走感と爽快感を両立し、ストーリー的にもまとまったものを制作するのはかなり難しいはず。
公開年に観れなかったのが残念ですが、映画館で観ていれば間違いなく年間ベスト級でした。
いやー、今後はスパイダーバースシリーズをちゃんと追いかけよう。
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