できないことばかりを数えても
大体の人は、できることよりできないことの方が多い。
なんでもできちゃう『ドラえもん』の出木杉くんみたいな人もいるのかもしれないけど、そんなの全人口の1%にも満たないごく稀なケースだと思う。
少なくても、僕の周りにはそこまで完璧な人はいない。
でも、生きていると色々な人が羨ましくなってしまうものだ。
持たざる者である僕らは、何かを持っている人に嫉妬と羨望の思いを抱いてしまう。
才能とか、人望とか、お金とか、ルックスとかね。
近くにいるあの人に比べると、ここが劣っているな。
世間一般の平均値と比べたら、この部分は届いていないな。
平均とか中央値とか、そんな概念に捉われてついつい悩んでしまいがちである。
でも結局のところ、できないことの数を数えたって何も生まれやしないのだ。
そもそも、努力ではどう頑張ってもカバーできない欠点だってある。
それより、自分にできることを探していく方がよっぽど建設的だ。
仕事にしてもプライベートにしても、できないことばかりを数えていたら損をする。
最近は、趣味のトレーニングでよくそんなことを考える。
僕より運動神経が良くて、体格がスポーツに向いていて、練習時間も確保できる。そんな人が世界にはごまんといる。
彼らに勝つのは至難の業だ。
実際、かなり高い確率で負ける。悲しい話だけどね。
でも、僕は別にそれを悪いことだとは思わない。
落ち込んで立ち上がる気力をなくすこともできるけど、そんなんじゃ何も生まれない。
自分がこの人たちに勝っているところは本当にひとつもないだろうか。
あまり差がない部分、近づけそうな部分はないか。
この人たちのどこを取り入れれば、自分はもっとレベルアップできるだろうか。
そんなことばかり考えている。
できないことばかりを数えてもしょうがない。
そんな人生、何も楽しくない。
だから僕はできること、やりたいことを見出していく人生にしたい。
そうすれば、きっと毎日は楽しいはず。
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