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全盛期の森本世代、覚醒する新世代。「SASUKE 2023」感想

40回記念大会だった前回とは、また違う面白さがありましたね。

SASUKEの現役最強プレイヤー・森本裕介が3度目の完全制覇まであと一歩に迫った衝撃の一夜から、早1年。

前回はケイン・コスギの復活やSASUKEオールスターズ・山本進悟の1stステージ8年振りのクリアをはじめとして、全世代が満遍なく活躍したまさしく記念大会の様相でしたが。

今回は有力選手が序盤で沈んだり、初出場や若手の躍進が目立つSASUKEの怖さ、面白さが随所に見え隠れする大会でした。

1st STAGE

今回の初クリア者は京大SASUKEサークル・山下裕太さん。
新エリアのツインダイヤも含め、お手本のような1stSTAGEでした。
ふんどし一丁というビジュアルからは考えられないほどに、真面目にSASUKEを研究してきたことがよくわかりました。
というか、真面目に研究しているからこそのふんどし(キャラ付け)なんだろうな。やっぱ京大って頭良いよねえ。

衝撃だったのは、41番・長野塊王くんと42番・中島裕太くんの2人連続中学生クリア。
色々すごいところはあったんですけど、二人とも前年からの伸びがヤバすぎるよね。
塊王くんは初出場だった昨年、第一エリアのローリングヒル上りで落ちてますからね。
トラウマを乗り越えて、あっさりと1stクリアまでいっちゃった。
新エリアのツインダイヤも落ち着いていたし、どう見ても体が出来上がってないのにタックルを押し込んだ後のそり立つ壁で息が上がっていないこともびっくり。
第17回大会の本間晃汰さん(当時15歳)を抜いて史上最年少の1st STAGEクリアですが、正直1stの難易度は当時より遥かに上ですからね。更新したのは半端じゃない凄さです。

昨年クリア間際までいった中島くんは、20秒以上残して余裕のクリア。
こんな子が自分の人生の半分生きてないと思うと怖えよ。
昨年はかなり苦労していたタックルも、全然問題なさそうでしたね。10代半ばの伸び代は恐ろしい。

44番・梶原颯さんはいつも通り圧倒的なスピードでのクリア。今回は45秒を残しました。
この人は全体的に運動能力が凄まじいんですけど、一番すごいのは各エリア間をほぼ休まず進んじゃうスタミナなんじゃないかなぁ。
シャトルランとか1500mとか、クソ早そう。

45番・山葵さんはついに1st初クリア。
日置さんと一緒に2ndに行けて良かったねえ。

52番・内宮さん、59番・宮岡さんは初出場ながらSASUKEファンの間では名の知れた実力者。
初出場クリアはお見事。

もはや1stクリアは当然の森本世代はどうしてもオンエアで切られがちですが、76番のパルクール・佐藤淳さんはパフォーマンス(=舐めプ)でノーカットオンエアを掴み取る。
あんなことやられたら1stが簡単に見えちゃうだろ!

前回ローリングヒルで足元を掬われた90番・又地さんは終始余裕が見えるパフォーマンスでクリア。
今回怪我で欠場したケインの分も背負っていたので、落ちるわけにいかなかったんだろうな…クリア後の男泣きはちょっと感動しました。

海外勢は二人とも凄かったんですが、圧巻は2019年以来の復活となったレネ・キャスリー。
梶原くんとも佐藤さんとも異なる、パワーで突き進んでいくスピードクリアは唯一無二。

オールスターズ勢の山本進悟さん、長野誠さんは勿体無い…
正直山本さんは今回やらかす気がしたんですけど、長野さんはクリアすると思ってました。
滑り止めのつけ過ぎで足が張りついちゃったんですね。なんとも不運。

2度の完全制覇者・漆原裕治さん以降の現役TOP4は全く落ちる気配なし。

ゴールデンボンバー・樽美酒研二さんやMr.サスケ山田勝己さん、元ファイナリストの長崎峻侑さんは怪我をおしての挑戦でしたが、いずれも健闘。

樽美酒さんと山田さんに関しては、怪我をしていたからこそめちゃくちゃ落ち着いて各競技に挑めているのが伝わりました。
やっぱ冷静さと、自分の状況をしっかり把握して身体をコントロールするのって大事なんだなぁ。

長崎さんに至ってはギリギリでしたけどクリアまでいっちゃいましたからね。2nd棄権は残念でしたが、先々のことを考えると仕方ない。

川口さんのドラゴングライダー一本目に届かなかった失敗は衝撃。
本人も言ってましたけど、ああいう何百回やっても起こらないミスが出るのが本番のSASUKEなんですよね。

1stクリアは合計21名。
昨年には及びませんが、例年に比べたらやっぱり多いですね。


2nd STAGE

昔は猛威を払っていた2ndも、最近は通過点となりつつある。なんせ、出場者全員サーモンラダーうますぎるな。

塊王くんは最初のローリングログで脱落。
まあ、みんな簡単にクリアしてるけどあそこも普通にムズいからなぁ。できればサーモンラダーを見てみたかったけど。

中島くんもバックストリームでタイムアップ。
高1の体じゃあの水流はキツいよね。
でも、来年は難なく3rdにいきそう。

その他は、特筆すべきことはないかなぁ。
前回からエリア変更もないし。

黒虎のエース・山本良幸さんのクリアタイムはさすがでしたね。現役No.2はやはりこの人かな。

漆原さんは自身の持つ最年長2ndクリア記録を更新。後半は水泳がありスタミナ勝負になる2ndをこの年齢でねじ伏せるのはさすが。


3rd STAGE

最大の難所・バーティカルリミットが更に凶悪に進化、持ち手が回転するバーティカルリミットBURSTに改名された。

いやー、この改変はバカですよ。笑
前回完全制覇者はいなかったですけど、3人FINAL
にいったのでテコ入れしたんでしょうけど。
この強化はさすがにやり過ぎです。そもそも、クリフディメンションをクリアできる人自体が少ないのに…

案の定、殆どの挑戦者がクリフディメンションの餌食に。その中には、前回のファイナリストである山本良幸も…
今回、移動のタイミングが変更されていたみたいで。スタッフ鬼だな。
クリフディメンションをきっちり決める多田さん、宮岡さん、山本桂太郎さん、サスケくんはやっぱ別次元。
特に、宮岡さんは本戦初出場ですからね。びっくりです。

ただ、そんな指先激強勢でもBURSTはクリアならず。
余力を残しているように見えた山本さん、サスケくんも飲み込むあたりちょっと次元が違う難易度です。
僕も一応出場を目指しているのでバーティカルリミットも練習していますが、普通の人間は横移動が関の山です。というか、ぶら下がれるだけで大分すごい。
それを、段差つけるどころか回されたらねぇ…本当スタッフ鬼だわ。

クリフディメンションで落ちちゃいましたけど、やっぱレネの動きはちょっと異次元でしたね。
ジャンピングバー一振り+直接サイドワインダーに飛びついた時は「??」ってなりました。人間の動きじゃねえよ。

クリフディメンションまでは落ちる気がまったくしない梶原くん・佐藤さんのスピードスター勢も安定感がすごい。

荒木さんはクリフ見たかったなー。
本人もただ一人だけクリフに辿り着けなかったのはショックでしょうね。
多田さんと共にカットされがちだけど、人柄が良くて実力派の選手なので頑張って欲しい。


総評

森本世代の全盛期感と、長野塊王・中島裕太という次世代のSASUKEスターの出現が印象的な大会でした。

森本世代、強過ぎてカットされがちなのが可哀想。
まあ、森本世代は努力型の選手が多くて最強であるサスケくんとプレイスタイルが被っちゃうので、少し仕方ない部分もありますが。
訳わかんないアイドルとかに時間割くなら彼らを写してあげて欲しいなぁ。

スマイルアップ勢は今回全員1st落ちという事務所名の凋落と同じような結果になってしまい切ない。
岩本くんと菅田くんとか、本当にSASUKEが好きなのは分かるし界隈で噂にも聞いているので、応援してるんだけどなぁ。
二人とも3rdいく力はあると思うから、次回ぐらいでそろそろ結果が欲しいですね。

今回で思いましたが、現役SASUKEプレイヤーは森本くん・山本良幸さん・多田さん・山本佳太郎さん・そして初参戦の宮岡さんがTOP5かな。
梶原くんや佐藤さん、漆さんはその辺よりは一枚落ちる印象。

来年は自分も出場者側にいけるよう、頑張りたいと思います。

最後に、今回も絶え間ないYoutubeチャンネルの更新赤坂でのリアルイベント、面白い本編によって番組を楽しむことができました。
制作スタッフや関係者の方々、そして予選会・本選の出場者の方々お疲れ様でした。
来年もよろしくお願いいたします。

やっぱSASUKEのない人生なんて、クソだね。

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