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恋愛の話

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『生きててごめんなさい』(2023)感想【ケアとヒロイズムと共依存】

『生きててごめんなさい』(2023)感想【ケアとヒロイズムと共依存】

福岡から東京まで、約105分のフライト。
ほぼ時間がぴったりだったため、ずっと気になっていた映画『生きててごめんなさい』を観た。

なぜ気になっていたかは至極単純で、
主人公の境遇があまりに自分に重なりすぎていたからだ。

予告編から得られる情報(つまりネタバレなし)だけでも、
・出版社勤務
・小説家を志している
・無職の彼女がいる
という点で、主人公と私の属性はかなり被っている。
(細かい設定の

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「恋」を分解してみたら、全然ロマンチックじゃなかった。

「恋」を分解してみたら、全然ロマンチックじゃなかった。

社会人にもなれば、
みなそれなりに恋愛に興味を持つ。

※恋愛に興味を持たなければ立派な大人とは言えない、という意図はまったくございません。

単純に、大人になると「友達」との関係が気薄になりがちで、コミュニティを維持するのが難しくなって、1対1で承認を得られる「恋人」を求めるようになるのだと思う。
おそらく「結婚」も「家族」もその延長線上にある。

つまるところ、皆さみしいのだ。

もちろんちゃ

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なぜ僕がMになったのか

なぜ僕がMになったのか

昨日は一日中眠かった。普段は3時とかまで平気で起きてるのに、9時に床に就いた。

という訳で朝4時に起きた。お得意の二度寝も、こう早起きだと逆に出来ない。

目覚ましがてら、昨日ぼんやり考えたことを書き起こそうと思う。

「なぜ僕がMになったのか」

タイトルから、性的嗜好のマイノリティのエッセイとか体験談とか、そういったものを想像された方がいたら申し訳ない。おそらく期待したものではないと思うので

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「結婚したい」という言葉がきらい

今年、私は22歳になる。

この年にもなると、周りの同年代の人からは「結婚」という言葉が飛び出してくることもままある。
私の周りでは、特に女性が多い。ライフプランに「結婚」を見据えて就職活動をする人もいるくらいだ。他にも、マッチングアプリで日夜めぼしい人を探す人もいる。

それは、別に全然いいと思う。
今回はそういう人にやんややんや言いたい訳じゃない。

ただ、自分の中の気持ち悪いくらいに潔癖な違

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嘘をつく

「僕は嘘が嫌いだ。」

という書き出しから始まる過去のブログを読んだ。
2020年7月。もう一年半ほど前に書いたものだ。

誰にも見せていない、リンクもどこにも貼っていない、自分の為だけのブログのひとつ。

その内容は、「嘘は嫌い。でも、それで人を幸せにできるなら僕は嘘をつこう」みたいな話だった。

つまり、一昨年の僕は、嘘をつくことを「妥協」し始めていた。
そんな自分も、嘘で作った笑顔も、嫌いだ

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元カノに会いたいワケは

元カノに会いたいワケは

男が久しぶりに元カノに会いたいと思うのはどんな時だろう。

普通に友達に戻りたくてなのか、そうでなければ復縁のためか、ただ寂しさを埋める為か。はたまた、セックスをする為なのか。

しかしそんなのは、男が「元カノ」をいつまでも自分のことを好きでいてくれる存在だと勘違いしているが故に起きるものだ。俺に当てはまるものじゃない。

別の記事でも少し触れたが、元カノとは酷い別れ方をした。もうこれ以上修復でき

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