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『生きててごめんなさい』(2023)感想【ケアとヒロイズムと共依存】
福岡から東京まで、約105分のフライト。
ほぼ時間がぴったりだったため、ずっと気になっていた映画『生きててごめんなさい』を観た。
なぜ気になっていたかは至極単純で、
主人公の境遇があまりに自分に重なりすぎていたからだ。
予告編から得られる情報(つまりネタバレなし)だけでも、
・出版社勤務
・小説家を志している
・無職の彼女がいる
という点で、主人公と私の属性はかなり被っている。
(細かい設定の
「恋」を分解してみたら、全然ロマンチックじゃなかった。
社会人にもなれば、
みなそれなりに恋愛に興味を持つ。
※恋愛に興味を持たなければ立派な大人とは言えない、という意図はまったくございません。
単純に、大人になると「友達」との関係が気薄になりがちで、コミュニティを維持するのが難しくなって、1対1で承認を得られる「恋人」を求めるようになるのだと思う。
おそらく「結婚」も「家族」もその延長線上にある。
つまるところ、皆さみしいのだ。
もちろんちゃ