【長所を伸ばすか、短所を消すか】

2019年10月9日 22:05

「田舎の星空が綺麗なのは星が輝いているからなのか、それとも周りが暗いからなのか。」

星の放つ光の強さは田舎も都会も同じですが、場所によってその輝きの見え方は大きく変わってきます。

昨日の記事で、長所と短所について書かせていただきましたが、今日はその続きにもなる話しをさせていただきます。

最初に書いた星空の話に戻すと、
僕たちが生活をする上で、外が暗いというのはマイナスなものですよね。

夜に街灯も少なく、真っ暗な田舎よりも、夜でも街灯や店の灯りがある都会の方が安心だったり、不便を感じるということは少ないはずです。

これは、「都会が田舎にある”暗い“という短所を消した」ことによってもたらされたものです。

ですが、その「短所を消す」という行為によって「星空の輝き」という長所も同時に消えてしまいました。

つまり、短所を消すということは、同時に"長所も目立たなくなってしまう。"ということに繋がります。

世界一足が速い動物として有名なチーターは、最高時速120㎞にも達すると言われていますが、その反面、持久力は極端に劣っていて、連続走行は500m程が限界と言われています。

また、その足の速さを保つためにチーターの体脂肪率は約4％しかないとも言われており、その体脂肪率の低さ故に、風邪などをひきやすいそうです。
（ちなみに一般的な犬の体脂肪率は20％程です）

ここで言いたいことも、星空の話しと同じ事になるのですが、もしこのチーターが

「もっと持久力をつけたい」
「体調を崩さないように脂肪を増やしたい」

と考え、万が一そのように「短所を消す行動」を取ってしまったら、それと同時に「世界一足が速い」という最強の長所まで失ってしまう事になります。

「短所を消したい」「短所を改善したい」と思う方は多いと思いますが、そういった方は短所を消すという行動を取る前に一度、「自分の長所」についても考えてみてください。

もしかしたら、その短所があるおかげであなたの長所があるかもしれません。

短所を消したくなる気持ちはよく分かります。

僕も、人見知りで人付き合いが苦手だったり、自分のことしか見えていない時があったり、感情が顔にすぐ出てしまったり、興味があるものと興味がないものがはっきりしてしまっていたり、、、

沢山の短所がありますが、その短所のおかげで僕の長所もあると思っています。

だからこそ、僕は安易に「短所だから直す」とは考えず、短所をうまく長所に変換させる為の方法を考えるようにしています。

長所を見せるためには必ず短所が必要になります。

何かで人に感動を与えるためには、そのコントラストとなる短所が必要になってきます。

皆さんも自分の短所を決してマイナスと捉えるのではなく、自分の長所を引き出す為に必要なものとしてうまく活かす方法を考えてみてください。

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