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ホリードAのStudiary 2021-11-11

大学生としての「終活」~アルバイト編~
 大学生活も、残すところあとわずかとなりました。昨日の記事では、大学院進学を決意してた理由を中心にお話してきました。本日は、私が大学生となると同時に働き始めた今の個別指導塾から、どのような幕引きをしようと考えているのかついてお話していきたいと思います。

 私は、高校1年の時点で、大学生になったら塾講師になると決めていました。そう決意するに至ったきっかけとなったのが、スタディサプリの「神授業」でおなじみ、英語講師の関正生先生の授業でした。当時は「スタディサプリ」という名前ではなく、「受験サプリ」というサービス名でした。彼の授業を見て、初めて勉強が面白いと感じました。丸暗記といった精神論に頼らず、英語の本質を享受することに特化した彼の授業を聞き、何でもっと早く関先生の存在を知ることができなかったのだと深く後悔しました。「受験サプリ(現スタディサプリ)」は、私にとって、今でいうところの「Netflix」のようなものでした。つまり、続きが気になってしまい、時間を忘れて没頭してしまうほどの映像コンテンツでした。彼のようなカリスマ塾講師になりたい、そう強く願って私は、望み通り塾講師になりました。

 関先生には遠く及びませんが、少なくとも英語の授業については、ある程度の定評をもらう講師にまで成長しました。私が働くは個別指導塾なのであり、塾生は入会後に数回の授業を行った後、自分のお気に入りの講師を指名できるといった仕組みになっています。ありがたいことに、私の担当生徒の多くは、「分かりやすいから」という理由で私を指名してくれることが多いようです。私が日々の授業で大切にしていること、それは、関先生と同じく「丸暗記の徹底排除」と「本質の教授」です。場当たり的な解説で満足しているようでは、生徒の負担を増やしてしまうだけです。生徒に「なんだそういうことだったのか」と思ってもらうことが私の一番の仕事です。

 働き始めてもう3年近くが経とうとしていますが、来年の院試を考えると、今までのように週に何日も授業はできなくなるでしょう。また、院進が決まったら、資金の工面も必要になります。大学院の学費に加え、奨学金の返済も始まります。そして何より、今いる家から早く独立したいという気持ちがあります。それは私が一人暮らしをしていきたいという希望であると同時に、早く母親を子育ての呪縛から解放し、自由に生きてほしいと思っているからです。そのため、家賃も必要になってきます。残念ながら、今働いている塾の時給では、生計を立てることは不可能なので、院進が終わっても、今の塾でまた思う存分授業をする、といったことはできません。

 また、「人生引き際が肝心」という様に、いつまでも同じ環境で胡坐をかいているのもよくないと考えています。私は講師歴が長いこともあり、後輩が私に逆らうことはありません。また、自分がミスをしても上から厳しく怒られることはありません。ある意味「ぬるま湯」につかった立場なのです。自分の中でも、働き始めて一年目の自分と比べて、かなりたるんできているように感じています。優秀な後輩たちが台頭してきているなか、講師歴が長い人達がずっと居残っていては、ある意味「邪魔」になる可能性があると考えています。「次は私たちの時代だ!頑張ろう!」と後輩たちが活力を感じられるようにするためにも、少なくともあと一年後には、今の塾から身を引こうと思います。

 退職前に、私は一冊の参考書を書き上げることを目標としています。私の3年間の授業経験を一冊に凝縮して、それの提出をもって今の職場を「卒業」します。その参考書は、私にとっては「卒論」のようなものです。

それではまた明日👋

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