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2021年11月の記事一覧
新代表となった泉健太氏は立憲民主党をどこへ導くべきか
本日、立憲民主党は枝野幸男代表の辞任を受けた代表選挙を行いました。今回の立候補者は泉健太、逢坂誠二、小川淳也、西村智奈美の4氏で、決選投票の結果泉氏が逢坂氏を破り、新しい代表に選出されました。任期は2024年9月末までです[1]。
2020年9月に行われた前回の代表選挙に立候補して枝野氏に敗れた泉氏だけに、今回の代表選挙に十分な態勢で臨んだことは想像に難くなく、ある意味で順当な結果であったと言え
新労使協定を巡る交渉が難航するカラクリと波紋
去る11月15日(月)、日刊ゲンダイの2021年11月16日号27面に私の連載「メジャーリーグ通信」の第104回「新労使協定を巡る交渉が難航するカラクリと波紋」が掲載されました[1]。
今回は、今年12月1日で失効する現行の労使協定の改定を巡る大リーグ機構及び球団経営陣と選手会の対立と、難航する労使交渉が球界に与える影響を検討しています。
本文を一部加筆、修正した内容をご紹介しますので、ぜひご
「立憲民主党の代表選挙」で4人の候補者に求められるのは何か
11月19日(金)に告示された立憲民主党の代表選挙は、11月30日(火)に投開票を迎えます。
立候補した4人、すなわち逢坂誠二氏、小川淳也氏、泉健太氏、西村智奈美氏はテレビ番組への出演や全国各地での遊説を行うなど、精力的な選挙活動をしています。
確かに、創設者であり国民的な知名度も高い枝野幸男代表の後任となるには知名度や存在感に乏しい4氏だけに、積極的な選挙活動は自らの主義や主張を代表選の有権
「大谷翔平選手の国民栄誉賞辞退」で考える栄典制度とその問題
11月22日(月)、2021年の大リーグのアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)となったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、日本政府から国民栄誉賞の授賞を打診され、辞退していたことが分かりました[1]。
今回の打診は2001年のイチロー選手(当時シアトル・マリナーズ)以来20年ぶり2人目となる日本生まれの大リーグ選手によるMVP受賞を受けたものでした。
これに対し、大谷選手は「これからピ
「文通費問題」の何が問題か
現在、国会では今年10月31日(日)に行われた第49回衆議院議員総選挙で当選した新人と元職の議員について、10月分の文書通信交通滞在費(文通費)の返還や法律の改正を目指す動きが活発になっています[1]。
これは、現行の国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律(国会議員歳費法)では1日でも在職した議員には月額の文通費100万円が全額支給されることについて日本維新の会が疑問を呈し、文通費を寄付する
「習近平政権による第3の歴史決議採択」はいかなる意味を持つか
昨日、中国共産党が開いた第19期中央委員会第6回全体会議が閉幕し、「中共中央关于党的百年奋斗重大成就和历史经验的决议」、すなわち「中共中央の百年にわたる奮闘の重大な成果と歴史経験に関する決議」が採択されました[1]。
1945年、1981年に続く今回の「歴史決議」により、習近平国家主席が過去2回の「歴史決議」を採択した毛沢東、鄧小平と並ぶ権威を確立するとともに、来秋に開催される予定の党大会で3期
安倍晋三元首相は「キングメーカー」となり得るか
今日、自民党細田派は総会を開き、安倍晋三元首相が派に復帰することと会長への就任を全会一致で承認し、細田派は新たに安倍派となりました[1]。
2012年12月に第2次政権を担当する際に離脱して以来、安倍元首相が約9年ぶりに派閥に復帰し会長となったことについては、自民党内に「キングメーカーを目指すのだろう」という見方もあります[2]。
確かに、今年9月の自民党総裁選挙では自らが支持を表明した高市早
第2次岸田内閣の発足に際し岸田文雄首相が取り組むべきことは何か
本日第206特別国会が召集され、衆参両院での首相指名選挙を経て自由民主党の岸田文雄総裁が第101代首相に就任し、第2次岸田内閣が発足しました[1]。
今年10月4日(月)に発足し、10日後には衆議院を解散して総選挙に臨んだ第1次岸田内閣は、選挙管理内閣でした。
それだけに、第2次岸田内閣は、最初の難関ともいうべき来夏の参議院議員選挙まで約8か月の間にどのような政権運営を行うかが注目されます。
「給付金問題」について岸田文雄首相には何が求められるか
本日、自民党と公明党の幹事長は今月19日(金)にまとめる予定の新たな経済対策を巡る協議を行い、18歳以下に10万円相当を給付することで合意するとともに、対象の所得制限を巡り引き続き検討することになりました[1]。
与党による給付金の支給については、18歳以下という対象年齢の妥当性や所得の状況による対象の制限を求める声もあり[2]、今後さらなる交渉が行われることが予想されます。
ところで、今回の
日本維新の会と国民民主党の協力協議はいかなる意味を持つか
昨日、国民民主党と日本維新の会が国会対応や政策での協力の拡大を巡り協議することが明らかになりました[1]。
両党とも立憲民主党が主導した「野党共闘」から距離を置き、10月31日(日)に行われた第49回衆議院議員総選挙で議席を増やしたこともあり、現在の路線を維持することが妥当であると判断するのは合理的な態度と言えるでしょう。
特に、小選挙区で擁立した候補者が全員当選するなど大阪府では強固な地盤を
テキサス州知事の「ワクチン強制禁止」政策に悩まされる大リーグ
去る10月18日(月)、日刊ゲンダイの2021年10月19日号27面に私の連載「メジャーリーグ通信」の第102回「テキサス州知事の「ワクチン強制禁止」政策に悩まされる大リーグ」が掲載されました[1]。
今回は、今年10月にテキサス州のグレッグ・アボット知事が出した「ワクチン接種の義務化」を規制する知事令が大リーグに与える影響を検討しています。
本文を一部加筆、修正した内容をご紹介しますので、ぜ
立憲民主党に求められる「枝野代表辞任」の後の結束の維持
本日、10月31日(日)に投票が行われた第49回衆議院議員総選挙での議席減少の責任を取り、立憲民主党の枝野幸男代表が辞任の意向を表明しました[1]。
立憲民主党については、「『野党共闘』だから勝てた議員」と「『野党共闘』でなくても勝てた議員」との間で、あるいは保守的な議員と進歩的な議員との間での路線対立が起きる可能性があるとともに、現在の「枝野幸男代表-福山哲郎幹事長」の体制のあり方が大きな問題
「第49回衆議院議員総選挙の勝者」はどの政党か
昨日、第49回衆議院議員総選挙の投開票が行われました。
その結果、自民党は公示前の276議席から15議席減らしたものの、常任委員会の委員長職を独占するとともに、委員会で過半数の委員を確保出来る「絶対安定多数」となる261議席を確保する一方で、野党第一党の立憲民主党は選挙前を13議席下回る96議席に留まりました。また、日本維新の会は改選前の11議席から30議席増やし、公明党を抜いて第三党となりまし