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ガラスと季節の言葉たち

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春分の日から一年間、季節の言葉とガラス作品を合わせて、その制作背景や思いについて綴ってゆきます。 二十四節気のリズムで更新◎
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記事一覧

「節分」

「節分」

季節の変わり目は体調を崩しやすいと言うけれど、本当にその通りで。

どうにも具合が悪くグッタリした一日だったけれど、天気が良くて救われました。

さてさて、今日2月2日は「節分」でした。

今年は124年ぶりの「2月2日」の日が、節分ということで盛り上がっていましたね。

我が家は玄関で軽く豆まきをした後、日中は温かかかったので、家中の窓を開けて掃除をしました。

最近のマイブームは球根植物で、キ

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「大寒」

「大寒」

今日は二十四節気の「大寒」

朝、日めくりカレンダーをめくってみたら、「大寒」のほかに、「款冬華(ふきのはなさく)」と書いてあって、「おっ」としばらく眺めてしまいました。

これは七十二候の言葉です。

七十二候は日本で独自に発展した農作業のための暦。二十四節気を約5日単位で3つに区切り、その時期の自然の移り変わりを端的に表した言葉です。

「款冬華(ふきのはなさく)」は、雪の中から蕗の花が咲き始

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「小寒」

「小寒」

あけましておめでとうございます。
今年の初記事です。

今日は二十四節気の「小寒」。

小寒に入ることを「寒の入り」ともいい、この日から本格的な寒さが訪れるとされています。

今年は北陸や北海道では大雪のようですね。
富山県の工房で働いていた時、よく朝の1時間ほど雪掻きをして汗をかいていたのを思い出します。懐かしい。

今日から仕事始めの人が多かったみたいですね。
私は年が明けてすぐの8日が誕生日

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「霜降」 ガラスと季節の言葉たち

「霜降」 ガラスと季節の言葉たち

今日は二十四節気の「霜降」

霜が降りる・・・までには、まだしばらくかかりそうだけれど、一昨日良く晴れていたから、お布団を干して冬用のものに替えました。

最近は植物のスケッチをしたり写真を撮ったりしながら、絵付けの構想を練っては試作をしています。

ちょっと次の段階にステップアップしたいなぁ、というのが個展後からずーーーっとあって、もやもや。とにかく手を動かすしかない・・・となりがちだけれど、そ

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「寒露」 ガラスと季節の言葉たち

「寒露」 ガラスと季節の言葉たち

今日は二十四節気の「寒露」。

「寒露」はその名の通り、草木に宿った露が冷たく感じる頃、という意味。私の住む逗子の街も、今日は朝から冷たい雨が降って、この秋初めてフリースを羽織りました。

さて、しばらくお休みしていたこのシリーズも、今回からまた再開します。秋はお家の中で手を動かしたくなるもので、色々と作ってみました。

まず一つめが「金木犀シロップ」

金木犀の香り、大好きです。
懐かしく、色々

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「立秋」ガラスと季節の言葉たち

「立秋」ガラスと季節の言葉たち

今日、2020年8月7日は二十四節気の「立秋」

なんと、「秋」という文字が入っている。
ついこの間、梅雨明けしたばっかりだよ〜〜〜夏、始まったんじゃないの!?

でも、暦の上では今日、秋の扉が開くようで。

それにしても毎日、本当に良い天気で最高ですね。

庭の水やりをしているだけでも、かなり日焼けをしてしまった。腕が黒い。むむむ。

この間、自転車で家まで帰る途中に、山の斜面がなんだかキラっと

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「大暑」 ガラスと季節の言葉たち

「大暑」 ガラスと季節の言葉たち

今日、2020年7月22日は二十四節気の「大暑」! 

一年で一番暑い季節らしいけど、今年は梅雨が長引いているからなぁ。
太陽の眩しさを感じたり、大きな入道雲を見たり、冷たい飲み物をごくごく飲んだりしていないから、夏〜〜という感じではまだ、ない。

今朝は、キュンとするものを庭で見つけた。

先月、鎌倉のお花屋さんで一目惚れして、うちにお迎えした「崑崙花(コンロンカ)」の花が、流れ星のように芝生の

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「小暑」 ガラスと季節の言葉たち

「小暑」 ガラスと季節の言葉たち

今日、2020年7月7日は「小暑」

小暑という言葉には、これから暑さに向かうという意味があるそうで。確かに今日のガラス工房は湿気もあって、とっても蒸し暑かった。

さて、この「ガラスと季節の言葉たち」というシリーズは、「書く」ことと「撮る」こと、そしてそれをおおやけに「出す」ことにもっと慣れたいな、という気持ちがあって、今年の春分から始めました。

最初は二十四節気に合わせて、それぞれの季節に感

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「夏至」ガラスと季節の言葉たち

「夏至」ガラスと季節の言葉たち

今日2020年6月21日は「夏至」。
一年でもっとも日が長い時。

今年の夏至は結構特別な日みたいで。夏至、新月、部分日蝕が重なるという、自然のリズムの中での変化のタイミングらしい。

私はこういう時に色々と始めたり、何かを見直すのが好きで、今日もそういう日にしようと思っていた。

まずは日記帳。おととい、2017年からなんとなく書いたり書かなかったりしていた紙の日記帳が、最後のページまで書き終わ

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「手をかけること」と「適当に」のさじ加減

「手をかけること」と「適当に」のさじ加減

ウスネオイデスの花が咲いた。

よく観察しないと見逃してしまいそうな、小さな小さな緑色の花。
エアープランツも上手く育てば花が咲く、と聞いてはいたものの、蕾にも気付いていなかったからとっても嬉しい。

今回はウスネオイデスの花から「手をかけること」と「適当に」のバランスについて、色々と思いついたことを書いてみます。

* * *

『ウスネオイデス』・・・空気中の水分を吸収し育っていくエアープラン

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「小満」ガラスと季節の言葉たち

「小満」ガラスと季節の言葉たち

”すべてのものが、成長して世界に満ちてくる”

今日、2020年5月20日は二十四節気の「小満」

万物がすくすくと育ち、天地に満ち始める頃。そういう時を示すのが、この「小満」という言葉らしい。

* * *

私は今、とある森の近くに住んでいます。
自然が豊かなところだとは思っていたけれど、外出自粛にあたり近所を散歩することが増え、知らない道を歩いてみたことで、今までは見つけられなかった植物

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「立夏」

「立夏」

目が覚めて、ベットに寝そべったまま窓を開けると、湿気をたくさん含んだ空気が入ってきた。雨の匂いがする。遠くの山の木が、また一段と濃くなっている。

一階に降りて窓の外を眺めると、昨日までは見当たらなかった小さな虫たちがたくさん飛んでいて驚いた。

今日、2020年5月5日は二十四節気の「立夏」。
暦の上での夏の始まりの時。

その名のとおり、今日は蒸し暑い一日だった。

うちは古い一軒家で、二階に

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「穀雨」

「穀雨」

二十四節気とガラスをかさねて文章を紡いでゆくという試みを始めて、あっという間に今回が3回目になりました。

今日、4月19日は「穀雨」

この時期の雨は「百穀春雨(ひゃくこくはるさめ)」と呼ばれていて、百種の穀物を育てる恵みの雨が、優しく降り注いでいるとき。

「穀雨」という言葉はそこからきていて、農耕に関わる人々の種まきの目安として考えられて来たそうです。

家の中で過ごす日々の中、今年はいつも

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「清明」

「清明」

今日から二十四節気の「清明」になるそうで。前回の春分からの二週間で、随分色々な感情を味わったなぁ・・・とちょっと浸ってみたくなるような日でした。今年はみんなでお花見も出来なかった分、近所のスーパーに行くまでの桜並木がいつも以上にありがたく、ちょっと忘れられない春になりそうです。そういう人、多いんじゃないかな。

そういえば二十四節気(にじゅうしせっき)についてちゃんと書いていなかったな、と気づいた

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