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「清明」

今日から二十四節気の「清明」になるそうで。前回の春分からの二週間で、随分色々な感情を味わったなぁ・・・とちょっと浸ってみたくなるような日でした。今年はみんなでお花見も出来なかった分、近所のスーパーに行くまでの桜並木がいつも以上にありがたく、ちょっと忘れられない春になりそうです。そういう人、多いんじゃないかな。

そういえば二十四節気(にじゅうしせっき)についてちゃんと書いていなかったな、と気づいたので改めて。

二十四節気とは────
現在使用されているグレゴリオ暦が導入される以前の日本では、太陰太陽暦が使われていました。
月の満ち欠けによって日付けが決まり、季節の移り変わりは太陽の動きをもとにして、1年を24分割した暦で確認していました。これが「二十四節気」です。
二十四節気は約15日ごとに季節の変化を教えてくれます。

さて、令和2年の「清明」は4月4日から4月19日までの15日間です。

「清明」という言葉は全てのものが明るく清らかで美しい様子を表す「清浄明潔」から来た言葉だそう。この季節は本当に草花を眺めるのに忙しい日々が続きます。描きたいモチーフがあり過ぎてソワソワする。

外出自粛とはいえ、ゴミ出しをするまでの道端にもたくさんの野の花が咲いていて、それだけで本当にニコニコしてしまう。植物の力ってすごい。

この季節の青で思い浮かべるのは、満点の星空に、星座のようにキラキラと輝くオオイヌノフグリの青!

透明感のある凛とした青は、まさに「清明」という佇まいで、どこかに咲いていないかなと足元ばかり見てしまう。

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最近は綿毛を描くのにもハマっていて。
ガラスの絵の具は粘性が高いので、細い線を描くのには向いていないんです。なので細かい模様を描くときは、一度塗りつぶしてから、細いニードルのようなもので削って掻き落として、線を描いていきます。
最近ようやくこの絵の具の濃度を上手く調合出来るようになったので、とってもストレスが減りました。

その細かい作業が無心になれて最高に癒される…。

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今回の「ガラスと季節の言葉たち」に向けて、このツバメと綿毛をモチーフにしたぐいのみを撮影する、と決めていたのですが、実はこれはまだ途中段階なのです。

この後まだ2回焼き付けをしないといけないのだけど、都内のガラス工房に行くのを、ちょっと自粛しています。本当はもう出来上がっている予定だったのですが、まぁ途中段階の写真というのも「今」という感じを記録出来るかな、と。とはいえ工房にいかないと進められない仕事もあるので、色々と悩みどころ・・。

もともと家での作業がほとんどだったから、そんなに生活は変わっていないし、自宅にこもっているのはそこまで苦では無いのだけど、家での楽しみ方のライフハック情報がたくさん出てきて、踊らされています。笑 いつもより凝った料理を作っちゃったりして。

暗くならないようにいつも以上にこまめに掃除して、心身共に荒れないように気をつけたりとか、ね。
自分の精神が安定していないと良い作品は作れないから、淡々と、でも健康には十分に気をつけつつ、日々制作を進めたいと思います。



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