私の窓からみた春 夏 秋 冬
春になると心のタンクが開いて、
滲んだ水彩画のように
いろんな色がまざりあう。
選ばなかったこと
選びたかったけど 選ばれなかったこと。
いつもは気にならない
そういう気持ちたちが
この季節になると浮かび上がってきて、
懐かしさと もう戻れない悲しさと
だけど「選びとってきたもので
作られている今が
ちゃんと好き」という思いが、
滲んで、混ざって、
ちょっと苦しくて、
あたたかな雨に溶かしてしまいたくなる。
空を見上げると、夏だ。
青が濃くて、白が明るくて、
心が開く季節