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帰遅スープにまつわる往復書簡

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#スープ

賞をもらった、その後で

賞をもらった、その後で

昨晩、年に一度開催される料理レシピ本大賞の発表があり、『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が、料理部門で入賞しました。

壇上でアンバサダーであるキャイ~ンの天野ひろゆきさんから賞状とガラス皿的な盾を手渡してもらった。編集の野本有莉さんとキャンベルスープ缶のTシャツを色違いで着て、写真見ると親子みたい。

帰ってnoteを覗いたら、野本さんがすでにこんな記事を書いてくれていた。ここまでベタ褒め

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本日、 #cakesnoteフェス でポトフ食べてくださったみなさん、ありがとうございました!明日は11時40分より登壇します。
また、深夜に嬉しいお報せが。拙著『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が、レシピ本大賞一次選考通過したそうです。引き続き応援お願いします!

「安心安全な場」を作りたい

「安心安全な場」を作りたい

先日、天狼院書店さんにて有賀薫さんの『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』刊行記念を兼ねた、「ごはんの話を聞かせてください」のイベントを行った。

有賀さんがこちらのレポートにも書いてくださっているように、ごはんや家事の悩みを通して、コミュニケーションの問題が浮き上がってくるように感じた2時間だった。1週間経った今、もう一度振り返ってみて特に印象深かったことをまとめてみる。

・「洗い物が嫌」と

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『新しいカテイカ』について、そろそろ考えてみませんか?

『新しいカテイカ』について、そろそろ考えてみませんか?

今週の日曜日、下北沢の本屋B&Bで、新刊記念トークイベントを行った。ゲストには生活史研究家の阿古真理さんを迎え、編集の野本有莉さんと三人での対談形式。

阿古さんとはプライベートでも友人で、よく料理や家事の話などをしている。阿古さんの近著『料理は女の義務ですか』(新潮新書)は人はなぜ料理をするのかという大きなテーマのもとに料理の変遷が書かれているのだが、その最初にスープの章がある(実は私もスープ作

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東洋経済オンラインに『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』ヒットの秘密を取材いただきました。よかったらお読みください。
20〜30代女性に「異色スープ本」がウケる必然 包丁や出しを使わないものも | 食品 - 東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/215662

コンビニ食が罪悪感なのはどうしてなんだろう、とスープを作りながら考えた

コンビニ食が罪悪感なのはどうしてなんだろう、とスープを作りながら考えた

ほんとうにおかげさまで『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が4刷となりました!近所の本屋でみつからないという声も多かったので、今回の増刷でお手元に届くといいなと思っています。

さて、先日スープについてある媒体に取材を受けたとき「有賀さんのレシピはコンビニ食材を使ったりして身近だけど、手を抜いているというのではなくきちんと料理した感があるのがいい」というようなことをライターさんに言われて、

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コンビニの棚の前で立ち尽くすことと、料理の腕前の関連性について

コンビニの棚の前で立ち尽くすことと、料理の腕前の関連性について

忙しくてそのままになってしまっていたが、先日私が書いた『ごはんマシンに変身するわたしと、疲れて帰ってきた日のごはん作りについて』という記事に対して、編集者のユリさんが、こんな感想の記事を書いてくれていた。

私が「忙しいときってこのぐらいの手抜き料理でもしかたないよね」みたいなことを書いたら、ユリさんが私の「このぐらいの手抜き料理」の内容を読んで、驚いたという内容だ。

私は疲れたとき、フライ

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それぞれ基準は違うけど、みんな自分のちょうどいいを見つけてほしい

それぞれ基準は違うけど、みんな自分のちょうどいいを見つけてほしい

疲れて帰ってきた日は、本当に何もしたくない。有賀さんのこのツイートを見て、私は本当にそのとおりだなと思った。

外食も疲れるし、コンビニで選ぶのも面倒くさくて(コンビニの棚の前であんまり美味しそうでもなければ安くもないものから食べるものを選ぶのがすごく苦手)、早く家に帰りたくてとりあえず家に帰ってしまうことがたまにある。家の冷蔵庫にたいしたものが入っていないのもしっているけれど。

ちょうどおとと

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ごはんマシンに変身するわたしと、疲れて帰ってきた日のごはん作りについて

ごはんマシンに変身するわたしと、疲れて帰ってきた日のごはん作りについて

ツイッターで夜中に何気なくつぶやいた「考えない料理」のツイートにすごく多くのいいねがついて、料理は大変に思われているのだなあと、料理を仕事にしている私としては複雑な気持ちになった。

「疲れた時に考えるな」は、料理に限らずクリエイティブな仕事全般に言えること。でも他の仕事と違って料理は今の必要に迫られるから、待ったがない。
私はたぶん普通の人より料理が上手で手早く、しかも料理そのものも好きだ。そん

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