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考えるマユ

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考えたことを載せていきます。更新は不定期ですが一本一本丁寧に書こうと思います。
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2019年11月の記事一覧

マルタ島インターンを振り返って思ったこと

マルタ島インターンを振り返って思ったこと

マルタ島での5週間のインターンが終わりました。

このインターンを通して自分が学んだこと、得たこと、学んだことをまとめようと思います。

①ペーペーとしての働き方
5週間前の私は観光産業について無知でした。同僚のカティアに「農学部出身です」と伝えたら「なんでここに来たの」と白い目で見られたのを思い出します。
それでもここで働かなくてはいけない。せっかく働くなら結果を残したい!そう思った私が意識した

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第二の情報格差の予兆

私のバイト先に、ごくごく簡単な英語の文整序問題が解けない中学生がいる。

First, Then, But, Finallyが分かればそれだけでも解けそうな問題なのに、である。

私はこのような問題が解けない原因は、単語力が足りないからでは無いと思っている。今日は、試しにこの生徒に一つ質問をしてみた。First, Then, But, Finallyの意味を答えるように頼んだのだ。すると、やはり。

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ナンパしてくる外国人って何を考えているんだ

ナンパしてくる外国人って何を考えているんだ

海外旅行で外国人にナンパされたことのある女性は多いと思う。

私は外国人に声をかけられるのは好きだ。動機は何であれ、人と会話するのは楽しいし、その会話や出会いを通じて、自分とはまったく違う国で生まれ育った人の人生を垣間見ることができるからだ。

そのため、来るものは拒まずの精神でいろいろな国の人とコミュニケーションを重ねてきたのだが、私の価値観では理解しかねる展開を迎えたものも多い。

なんで会っ

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あの日から一ヶ月

あの日から一ヶ月

先月ベルリッツの英会話試験を受けた。あまりにひどい出来で、プライドがずたずたになった。

これは普通の英会話試験では無く、ビジネスにおける会話力を計る試験だった。質問は経済や政治はもちろんのこと、芸術や哲学などあらゆる方面から出題された。

社会保障の民営化についての意見。最近あなたの心をふるわせた芸術について語りなさい。貧富の差の広がりについてどう思うか。などなど。

今まで私が「難しそう」だと

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ジェンダーロールとの向き合い方

ジェンダーロールとの向き合い方

日本は男女の社会的性差の強い国だ。Global Gender Gap Reportでは、2018年の日本の順位は、149か国中114位、G7では最下位だった。特に経済分野、政治分野での順位が足を引っ張っている。

このような国で来年から働く身として、不安を覚えずにはいられない。そこで今日は、日本のジェンダー論に関して、自分の経験をもとに、我々は何を意識していけば良いのかを考えようと思う。

はじめ

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第一回教養人調査報告書

第一回教養人調査報告書

教養のある人になりたい、と常日頃から思っている。

私が定義する教養人とは、広くて、(なるべく)深い知識を持ち、それらの知識を縦横無尽に組み合わして応用できる人である。

なので、私が教養人になるためには知識量を増やすことが必要なのである。

これを前提として、今日は、自分の知識量の現状確認を行うことにした。

目的どの分野が強くてどの分野が弱いかを客観的に再認識し、来年度の知識補強における効率化

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スゴい出会うために必要な2つの要素

スゴい出会うために必要な2つの要素

私には、誰にも負けないと胸を張って言えることが一つある。それは、周りの人たちが、スゴい、ということだ。

昔から好奇心旺盛な性格だったこともあり、色々なことに挑戦してきた。その度に、世の中のあらゆる方面で、私よりも、世の多くの人よりも、スゴい人に出会ってきた。

何か気になることがあれば、その分野に長けた人が必ず知り合いにいる。知り合いにいなくても知り合いの知り合いくらいには絶対にいて、私の知り合

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妹のことが大好きな話

私は妹のことが大好きだ。マルタに来て3週間も妹に会えていない。ふと妹のことが恋しく感じたので今日は妹への愛を語ることにした。

まず、私の妹がどんな人かについて。

妹は低燃費だ。あまり出かけるのは好きじゃなくて、毎日家でお昼寝をしている。週末も予定がない日は家でゴロゴロしている。でもたまに一人でいきなり!ステーキでランチを食べてきたり、新しい靴を買ってきたり。大胆なことをする。

あまり表に出る

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上級国民と下級国民

アメリカの学校に通っていた頃の私は、「差別」が大嫌いだった。このせいで、母とよく喧嘩をしていた。

母は人種に対する偏見を強く持っており、その偏見だけで人を判断することがよくあったからである。

例えば高速道路を入っていて、隣の車が音楽をガンガンに鳴らしていたら、「あれは黒人に違いないよ。安っぽい車ね、余りお金は無いのよ」という。

道にユダヤ人が歩いていたら、「彼らはきっと金融業をやっているのよ

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私が好きなものを100個挙げるだけ

私が好きなものを100個挙げるだけ

映画『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌にMy Favorite Thingsという曲がある。小学校の音楽の授業で学んで以来、ずっと私の好きな曲の一つだ。

ふとその曲を思い出し、自分の好きなものを100個あげてみることにした。100個にした理由はキリが良いから。今日の記事は、ただそれだけである。

雨の降る街でバスを待ちながら聴くピアノ曲

車の後部座席で窓の外を眺めながら口ずさむ流行りの歌

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どうして知識を得たいのか

どうして知識を得たいのか

昔、分類学の意義についての文章を読んだ。日本語で読んだのか、英語で読んだのかも忘れてしまったのだが、主旨は、分類をすることで対象を認識できるようになる、というものだった。

分類し、対象に定義を与えることによって、枠組みに当てはめる。これによってどこからどこまでが対象なのか、範囲が明確になる。こうすることで、やっと研究すべき対象がはっきりする。このような話だったと思う。

私は、人間についても同じ

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日本人が英語ができない理由

日本人が英語ができない理由

高1の時に、フランスに短期留学をした。語学学校にはヨーロッパのあらゆる国から同世代の子供たちが集まっていた。

私は、英語しかできないドイツ人と、フランス語しかできないベラルーシ人と、日本語しかできない日本人と、なぜか行動をともにしていた。全員とコミュニケーションを取れるのが私しかおらず、必死にあらゆる方向に通訳をしていた。

プールへ遊びに行った日に、私はドイツ人の子に言った。

"She th

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美しさに対する不安

美しさに対する不安

私は海が好きだ。特に、天気の良い日の昼に、太陽の光が射して海が煌めいているような風景はたまらなく美しいと思う。

しかし、この「美しい」という感情はどこからやってくるのだろうか。何を根拠に私は、美しいと感じているのだろうか。

人の価値観や性格といった、内面の様相は、大きく分けて2種類の要素の影響を受けて育まれると言われている。遺伝的な要素と、生まれ育った環境の2つである。

つまり、私の中には今

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モロッコのタクシードライバーとの会話

モロッコのタクシードライバーとの会話

2019年の夏にモロッコへ行った。

今日はモロッコのタクシードライバーと交わした印象深い話について記すことにする。

モロッコの首都であるカサブランカの空港に着いたのだが、モロッコは交通システムが未熟で、われわれは空港からいかにして都心に出るか困っていた。すると、そのタクシードライバーが我々のところにやってきて、ホテルまで送迎するよ、と申し出てくれた。

おそらくモロッコ基準では結構な金額を提示

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