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連続しょうもな小説 「オッサンの放物線」

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不定期連載。 続くかどうかも解らない。 しょうもなさ抜群の小説です。 読んだら損。
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2023年1月の記事一覧

「オッサンの放物線」 #11えべっさん

「オッサンの放物線」 #11えべっさん

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第十一話 えべっさん

2023年1月10日

私の仕事は正月は毎年元旦くらいしか休みがないので、家族で初詣は行かない。
その代わりに1月9日から11日のどれかで恵比寿大祭に行く。
しかし何度も言うが、子供達が大きくなった為そういう年一回のイベントにも全員揃うことは無くなって来た。
寂しい気持ちも少しはあるが、これは自然な流れであるし、成長であるし、何

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「オッサンの放物線」 #12招かざる客

「オッサンの放物線」 #12招かざる客

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第十二話 招かざる客

2023年1月9日

今日は成人の日だ。
私は車通勤なので見れないが、電車や街には晴れ着姿の若者達が沢山いることだろう。
そして私の長男もスーツ姿でバイトの仲間達と成人式へ行くらしい。
大学の入学式前にちょうど国からの給付金が出たので、息子のスーツと礼服を買う事ができた。給付金については賛否両論あったようだが、タイミング的にウチ

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「オッサンの放物線」 #10ベクトル

「オッサンの放物線」 #10ベクトル

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第十話 ベクトル

2023年1月3日

結局ルカと二人、リビングでたこ焼きを食べている。
家には誰もいなかったのだ。
妖怪とはいえ、女性(多分)と二人で自宅でたこ焼きを食べているのは変な気分だ。

「今、女性と二人で家でたこ焼き食べてる事に違和感を感じたでしょ。」
「すいません。ちょっと感じました。」
なんで分かるんやろ…。
「コレならどう?」
ルカ

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「オッサンの放物線」 #5ヘルニアマン

「オッサンの放物線」 #5ヘルニアマン

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第五話ヘルニアマン

2023年1月1日

私が鼻から半分北極熊を出しているというのに、この家の人達は皆平然とおせち料理を食べている。
私は小さな声で呟いた。
「ひっこめ…。」
すると、北極熊はスルッと鼻の穴へ戻っていった。

兄が言った。
「ひっこめって…。くしゃみが?」

し~ん…。

「ヒャハハハハハハハハ。」
「カカカカカッカカカカ。」
「ケケ

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「オッサンの放物線」 #7蜘蛛男

「オッサンの放物線」 #7蜘蛛男

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第七話 蜘蛛男

2023年1月1日

飛び出したピノに反応して、その黒い塊は動き出した。
もう見てみぬふりは出来ない。
私は頭元のリモコンで電灯を点けた。

「最悪や…。」

アイス「うまか棒」みたいな顔のオッサンの頭だけ。
その頭に手が8本生えている。
わかるかなあ〜。
「うまい棒」ちゃうねん。「うまか棒」やねんなあ〜。
まあ、どっちでも良いのだが

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「オッサンの放物線」 #9僕と君のフンドシ

「オッサンの放物線」 #9僕と君のフンドシ

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第九話 僕と君のフンドシ

2023年1月3日

ゆっくりと上げた視線の先には、顔の下半分がケツになっている女性(の様な妖怪)が立っていた。
「なによ!」
こっちのセリフじゃい。何やねん、その顔。
いやいや。出会い頭に屁をこいてしまったのはコチラの方で、しかも下手したらソチラの口から屁をこかしてしまったのかもしれない。非はこちらにあって、全く私の不徳の

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「オッサンの放物線」 #8他人のフンドシ

「オッサンの放物線」 #8他人のフンドシ

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第八話 他人のフンドシ

2023年1月3日

昼ごはんは家にいる男子2名の子供を連れて近所のうどん屋へ行った。
ここの鍋焼きうどんは680円とリーズナブルだ。
しかし今日は正月限定の「大海老鍋焼きうどん」になっていて980円。
海老がいつもより大きくなって(いるらしく)、鶏肉が牛肉になっている。
あとは同じ。
微妙な感じやけど。
正月やし。
えっか。

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「オッサンの放物線」 #6和室の天井、北東角

「オッサンの放物線」 #6和室の天井、北東角

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第六話 和室の天井、北東角

2023年1月1日

実家からの帰り道、私は家族を連れてコインパーキングまで歩いていた。
まだ考えている。

でも、あの日おかしかったのって、結局カメムシがバックで歩いてた事だけよな。
ちょうど信号が赤。立ち止まって携帯で調べる。
「カメムシ バック」
検索で出てきたのは、カメムシのデザインの「かばん」だった。
結構あるよ

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「オッサンの放物線」 #4シロクマ

「オッサンの放物線」 #4シロクマ

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第四話シロクマ

2023年1月1日

あいたたたた…。
辺り一面真っ白だ。
左右両側は壁になっていて、前に真っ直ぐ道が伸びている。
道幅は、およそ5メートル。
ゆっくりと歩いてみる。
すると…。

5メートル毎に左右に道が伸びている。
なんじゃコリャ?
右の道へ入ってみると、また5メートル毎に…。
オイオイオイ。
京都市内よりややこしいやんけ。

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「オッサンの放物線」 #3イカの隙間へ

「オッサンの放物線」 #3イカの隙間へ

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第三話 イカの隙間へ

2023年1月1日

昨夜はあんなことがあったので、あまり眠れなかった。
嘘…。
けっこう寝た。
夜、酒を飲みながら「悲しみよりもっと悲しい物語(台湾版)」のDVDを観た。
この半年間でおそらく25回は観ただろう。私はそういう種類の変態だ。
最近では聞き取れる中国語もかなり増えてきた。
ほらー。もうすぐ祐賢「ハオチューブーチェン

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「オッサンの放物線」 ♯2耳から弾丸

「オッサンの放物線」 ♯2耳から弾丸

~連続しょうもな小説~
「オッサンの放物線」 第二話 耳から弾丸

2022年12月31日

振り返った私は驚愕した。
女性(の様なモノ)がお茶漬け(の様なモノ)を食べている。
食べているのだが、食べている口がケツなのだ。
顔の下半分が尻で。
尻でお茶漬けをすすっている。

どうなっとんや、コレ…。
ほんで周りの人間、なんで気づかんのやコレに。
私と目が合った女性(の様なモノ)は怒った様に席を立ち

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「オッサンの放物線」 #1フードコート

「オッサンの放物線」 #1フードコート

~連続しょうもな小説~「オッサンの放物線」 第一話 フードコート

~この物語に着地点はない~

2022年12月31日

今年は珍しく大晦日と元旦が連休だ。
今の仕事に就いて27年になるが、ひょっとしたら初めてではないか。
だからといって子供達が大きくなった今、特にどこかに出掛ける訳でもなく。
長男はバイトだし、末っ子は受験生だし…。

家でゴロゴロするのもアレなんで、末っ子に弁当を置いて妻と娘

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